《老舗MMO(人生)が終わって俺の人生がはじまった件》308話 明日は休日です
「コウ、ナオこの3日間は完全オフ、俺達の世話もしなくていいから二人でこの町使って想教えてね」
まさかのユキムラによる、無自覚なナイスプレイが発揮された。
「ねねね、レン! さっきのユキムラさんの発言って何かアドバイスしたの?」
「ゆ、揺らすなよー。僕からは特に言ってないよ。
これで皆さんから意見聞けますねー。ぐらいは言ったかもしれないけど……」
「たぶんなんにも考えてないわよー、というかユキムラちゃんは二人が付き合ってると思ってるのかもしれないわねぇ」
「ああ、そっちの可能が高いですね」
「ユキムラさんっぽいですね……」
なんにせよ、これはナイスプレイだった。
子會でもその話題で持ちきりだ。
「ナオちゃん頑張るかしら?」
「頑張るのはコウ君じゃない?」
「二人っきりの時は子供っぽくなっちゃうらしいからなぁ……」
他人の路でお茶とお菓子が味しい。
「あ、男達お風呂終わったみたい。レンから清掃済みって」
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「さすがレン先生。心をわかってらっしゃる」
「我がパーティの潤油ですから、えっへん」
「流石にきがあるのは明日からでしょうからナオちゃんもいますか」
「いろいろ聞かないとねーふふふ」
楽しそうである。
風呂は以前の即席とは別次元の完度だった。
木造の所を抜けると上手くダンジョンの構造を活かした吹き抜けになっており、開放をじられる。周囲はしっかりとした目隠し塀で囲まれており、にも優しい。
しっかりとした洗い場とシャワーがあるところも得點が高い。
日本の銭湯的な要素があるのはユキムラの遠い記憶を活かしている。
「はぁぁぁ……気持ちいい……」
あまり湯船に浸かるという習慣がなかったこの世界の人々には浴槽は魅力的に映るようだ。
シチュエーションをきちっと整えてあげるとその効果も上がる。
浴剤もスキルで々と作ってある。
現在は用にローズの香りが華やかな、効果もあるタイプの浴剤を使っている。
にとって香りによるいやし効果は非常に高く人気の商品だ。
「ナオちゃんも明日はデートだから私の蔵品を使ってあげるわー」
ソーカはサナダ商會でも上流階級向けの最高級品を用意した。
ボディーソープからシャンプー、リンス、トリートメント、化粧水ににパック。
スキルで作れるものには様々ながある。MMORPGに必要ない生活品まであるのがVOの妙なこだわりだ。
「ちょっ、凄いこれ、髪の指通りがまるで違う!」
「洗うものが違うともこんなに変わるんですね!」
「うちの商會の最高級品ですから!」
「いい香り……」
「それにしてもナオちゃんは流石に艶が違うねぇ~すっごくきめ細かくて……
私なんて訓練で焼けちゃって……髪もちゃんとやらないとギシギシに……」
「今回みたいな過酷な冒険をずっとしているんですもんねー……
それにしてはすっごく綺麗よソーカ」
「ありがとアリシア。それだけうちの商品がいいってことなので、宣伝よろしくね」
「もちろんよ、私はすぐにでも手にれるわよ!」
「アリシア様修道院の方にも是非に!」
サナダ商會でも向け高級容商品は非常に売上が良い。
男陣の涙ぐましい努力によって購が支えられているのだろう……
「……ナオって、なんか、ぐと、結構スタイルいいわよね……」
「メイド服だとなんか可さが全面に押し出されているけど、とんだ隠し武があったものね……」
「ヴァリィとユキムラさん曰く、あの服裝はわざと小さく見せるそうですよ。
それがいいんじゃないかって力説してました」
ソーカもあの時の目を輝かせての力説はし引いてしまった。
見えないことがどれだけ尊いことかとか熱心に話されても、はぁ……としかリアクションの取りようがなかった。
「でも、このギャップは男の子ならぐっと來そう……」
「ですね。コウくんも思わず……」
「ちょ、ちょっと何を想像してるんですかー!
私とコウはそういうことしません!」
「おやー? そういうことって何かなー?
おねーさんに教えてごらーん」
「キャッ! 変なとこらないでくださいー!」
「良いではないか、よいではないかー」
陣は楽しそうだ。
結局夜遅くまでコウとナオを肴に大騒ぎする子陣であった。
そして、男陣も似たようなものだ。
「コウ、明日決めるんだろ?」
キーミッツがノリノリだ。最年長のくせにこういった話が好である。
「い、いや、キーミッツ様々飲み過ぎでは……」
「こんなもん飲んだうちにらんわい! さぁさぁ、どうするんじゃ!?」
「キーミッツ殿、落ち著き給え。それではコウ君も話せないだろ?
で、まずはどこに行くんだ? 夜のプランはあるのかい?」
親衛隊長カルラも大人なふりして男の子である。
「一応映像の中にはデート向けなオペラのやつもあるから、コウ君が必要ならGUに言えばいいよ」
レンは冷靜に助言している。
一番大人じゃないか。
「あ、それなら過去のユキムラ様の戦いの記録みたいです!」
「そ、それは私もみたいです!」
デリカは違う所に興味を示す。
「ユキムラちゃーん、酒のストックあるー?」
ヴァリィはマイペースに皆のやり取りを肴にゆったりとした時間を楽しんでいる。
今日はお刺で日本酒を楽しんでいる。
ユキムラもこっち側だ。
なぜかそのままユキムラ先生の解説による過去の戦闘映像上映會になって、もともとの議題は消えてなくなっていく。
こういうところも皆まだ男の子と言えるだろう。
明日はどうなるか。
それはだれにもわからない。
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