《日本円でダンジョン運営》ダンジョン構築

そういえばダンジョンの外はどうなっているのだろう?地形図の通りなら口から出て左側に森があるはずだ。し外に出てみよう。

ダンジョンの外に足を踏み出すと、そこは明るく清々しい空気に満ちていた。今は夏のようで、照りつける日しが熱いがそれもいい。ずっと家にいたのではここまで清々しい気持ちにはなれなかっただろう。

辺りを見回すと、地形図と同じように左側に森があった。草原はどこまでも続き、遙かかなたにうっすらと何かの影があった。あれは地形図の通りならこの周辺で一番大きな街だ。口を見ると、巖壁に開いた窟になっている。

さて、外を見るのはここまでにしてダンジョンを構築しよう。

聞いた話だとダンジョンコアを破壊されれば私も死んでしまうそうだ。だから人間をダンジョンコアに近づけないようにしなければならないらしい。渉はまず無理だそうだ。

まずは窟の通路10メートル50円を購し、窟の口とダンジョンコアのある部屋の間に設置する。部屋がき、先程作った口との間に10メートルの通路ができあがった。

そこからさらに、1000円ほど使って通路と部屋を購し、設置した。迷路にはなったはずだ。ダンジョンコアを一番奧の部屋に移し、ジョセフィーヌと供にダンジョンを歩いてコアルームに向かった。これだけの広さがあればコアルームになかなかたどり著けないはずだ。ちなみにダンジョンを構築していて気づいたのだが、ダンジョンコアのある部屋をコアルームと呼ぶらしい。

コアルームにつくと、ジョセフィーヌを部屋の隅に座らせ作業に取りかかる。今作った簡易迷路にモンスターを設置しなければ簡単に攻略されてしまうためだ。

まずはモンスターを購しよう、とモンスターリストを開いたところであることに気づいた。すでにモンスターがいるようなのだ。モンスターリストの最上部に書かれているのは、ジョセフィーヌ。……え?

「ジョセフィーヌ、お前って、モンスターなの?」

「ワンッ!」

そうか、ジョセフィーヌはモンスターなのか。

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