《日本円でダンジョン運営》side ダニエル

俺たちはどこにでもいるCランクの冒険者パーティーだ。今日もいつもと同じように、剣士の俺ことダニエルと俺のする魔師のカレン、重戦士のナーダルにその人の弓士のラムの4人でダブルデートならぬダブル冒険に來ていた。

俺たちはハーピーの山の裏にあるダンジョンに向かう予定だったのだが、その道中で驚くべきものを見付けたのだ。

「これって、もしかしなくてもダンジョンよね?」

「あ、ああ。この障気の流れは間違いなくダンジョンだ。それもできて3日と言ったところだろう」

ラムの問いにこの4人で唯一障気をじられるナーダルが答える。できたばかりのダンジョン、それは一攫千金を表す言葉だ。ギルドにその存在を報告するだけで金貨が1枚貰える。さらに、できたばかりのダンジョンは難易度が低いことが多く、ダンジョンコアを手にれやすいのだ。ダンジョンコアは貴族に売れば白金貨1枚の価値はある。そのため、一攫千金を表しているのだ。

「ねぇ、折角だし行きましょうよ!どうせ3日しか経ってないなら簡単でしょ?ならダンジョンコアを取ってきちゃおうよ」

「カレンが言うなら俺は構わないけど」

「そう、ね。私も行った方が良いと思うわ」

「うーむ、お前らが行くなら俺もついていくが。しかし、妙だな。まあそこまで気にすることでも無いか」

陣の判斷で事が決まる。俺たちの日常だ。

「よし、じゃあ行くぞ」

そうして俺たちは、未知のダンジョンに足を踏みれた。

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