《日本円でダンジョン運営》確認

次の日侵者が來るなんてことはなく、平穏な1日が過ぎ去ろうとしていた。……うん、もうちょっと頑張れば良かったとは思ってる。一応モンスターの種類を増やしたり、サンドガーディアンと同じエリアボスもとい守護者もそれぞれ配置した。

いや、ね、別に誰も悪くない。散歩してて何が悪い。まだまだダンジョンを歩き盡くしてないんだ。散歩してるだけで1日くらいすぐに経つんだ。仕方ないんだ。

……そ、そういえば大ボスってどうしてるんだ?これだけの長い時間、部屋から出られないから何もすることはないとは思うけど。

とりあえずカースキングの様子でも見てみるか。ダンジョンコアからモニター開いて91階層を選択して……え?

うーん?おかしいな。真っ白な部屋だったはずだけどな。今そこにあるのは禍々しいオーラをまとった墓地だ。

壊れた墓石の間をゾンビやスケルトンが歩き回り、純白に枯れ果てた木々の間をアンデットの達が駆け回っている。よく見ると、この枯れた木々もモンスターのようだ。宙に目を向ければ、半明の幽霊達が飛び回っている。

いったいこれはどうなってんだ?こんな部屋に設定した覚えは無いし、ただただ広いだけの部屋だったからカースキングが見當たらない。

……嫌な予がするぞ。

慌てて92階層、ワールドイーターのボス部屋を見ると……。集落がそこにはあった。それもただの集落じゃない。家1軒がとても大きな、巨人族の集落だ。

多種多様な巨人が歩き回り、一定の社を持って暮らしている。よくみると、商売等も行われているようだ。そして案の定ワールドイーターの姿はどこにも見當たらない。

……これは大ボス達の部屋を全部確認した方がいいな。あとはそれぞれの大ボスに會いに行こう。これだけできるなら知が間違いなくある。

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