《日本円でダンジョン運営》初対面
「父ちゃん、連れてきたべ」
「おおっ、息子の肩に乗っているあんたがダンジョンマスターやな!ようきてくれた」
現在、大きな家の1番大きいと思われる部屋に來ていた。床には巨人クオリティのレッドカーペットが敷かれ、壁や天井には豪華絢爛な裝飾が施されている。
そしてレッドカーペットの先に巨大な玉座があり、ここまで連れてきてくれた巨人と比べられないほど大きな巨人が座っている。
目玉の頭、筋骨隆々な、腹が縦に裂けた口。その姿をわかりやすく例えるなら、目玉おやじが巨大化しムキムキになって、腹が縦に裂けていてそれが口になっている見た目だろうか。
さらにそこに赤いローブとズボンをのに纏い、目玉の上に乗せた裝飾過多な王冠がより一層違和を醸し出す。
1周回って素敵だな。いや、やっぱり不気味だ。腹に開いた口で話してるのも不気味だ。これが腰蓑だけだったら巨人らしくていいのだろうが、これは正直言ってキモい。
「こんにちは。名前はワールドイーターで合っていますよね?よろしければどのようにお呼びすればよいか教えて頂けませんか」
そしてこんな見た目でも初対面だと敬語を崩せない。もうし砕けた話し方を練習しようかな?
「……聲が小さくて聞き取れなかったんやが、し近くまで來てくれないか?」
お前もか。
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