《日本円でダンジョン運営》ジョセフィーヌのためだけの階層

「ふー、疲れたー。ただいまジョセフィーヌ」

「ワオン!」

コアルームにワープし聲を掛けると、開け放たれた扉の先からジョセフィーヌが走ってきた。ジョセフィーヌはいつ見ても可いし凜々しいし、ジョセフィーヌ以上の犬はどの世界にも存在しないと思う。

「おー、よしよしよし。1人で寂しかったか?」

「ワフン」

「そうかそうか。やっぱりジョセフィーヌはかわいいなぁ」

「ワオーン」

「ははっ、格好いいと思われたいのか。大丈夫だよ。ジョセフィーヌは十分格好いいから」

「ワンワン!」

「はははは、くすぐったいなぁ」

――ひとしきりジョセフィーヌと戯れると、コアルームの中を改めて見渡した。

ここ數日でコアルームの見た目も隨分と変わったよな。窟の中のような見た目だったのが、今では100階層ラスボス部屋に佇むモダンなログハウスになっている。家として、簡素なキングベッドと機や椅子などを揃えている。もちろん普段ジョセフィーヌが過ごしているラスボス部屋にも手を加えた。

このラスボス部屋はただ広いだけの草原に見えるが、所々に林や湖が點在している。東の空には煌々と輝く太が浮かび、西の空には鮮やかに煌めく月が浮かんでいる。ログハウス型のコアルームがあるのはその中間地點だ。

そして、太を、月は闇を生み出している。そのためログハウスの真上の空には鮮やかな夕焼けが大きく広がり、東は晝のに、西は夜の闇に包まれている。

この無駄に演出に凝ったラスボス部屋は、全てジョセフィーヌが決めたものだ。どうやらジョセフィーヌは、まるでラグナロク進行中のようなこの夕焼け空が好きらしい。

さて、説明が長くなったが、寢るとするか。明日もできるだけ多くの大ボスたちから話を聞かなければな。

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