「うーん、よく寢たー」

はあ、疲れは取れたな。ジョセフィーヌはまだ寢てるみたいだし、暇だな。

「そうだ、ダンジョンの様子でも見ておこう」

ダンジョンコアの前に行き、階層報を確認する。

「うーん、資産かなり使っちゃったな」

資産報の欄には、赤の數字が大量に並んでいる。所々に白の數字もあるが、その數値は微々たるものだ。そろそろ資産を増やそうとした方がいいな。

今更だが、資産を増やす方法は大きく分けて3つある。

1つ目は、ダンジョンに外部からの魔力が満ちる場合。この方法は、ダンジョンで魔法を使わせるだけで資産を貯めることができる。だが、方法が簡単なため手にる資産がとてもない。

2つ目は、金銭的価値があるをダンジョンに取り込む場合。この方法は、冒険者からモンスターが武を奪い取ったり、冒険者が落としをすると、それらのが消滅しその価値だけ資産を貯めることができる。うまく行けば一攫千金も狙えるが、冒険者の持ちに依存するため安定して資産を集めることはできない。

3つ目は、ダンジョンで発生した死を取り込む場合。この方法は、ダンジョンの運営を軌道に乗せられれば安定して資産を貯めることができる。手にる資産もなくなく、できればこの方法を使いたい。しかし、あまり殺し過ぎると討伐隊が組まれたり、冒険者が來なくなったりする。

これだけ見るならやっぱり3つ目の死を取り込む場合が最善だな。だけど人集めるためにおじさんを生かして帰したばっかりだし、なにもしなくても調査隊ぐらいは派遣されるだろう。だったら今はまだ待つしかないんだな。

あー、おじさんどうしてるかな？強かったからなにかしらの重鎮だと思って生かして帰したけど、先に來た4人組冒険者グループの知り合いなだけの可能もあるんだよな。できれば國王と話ができるぐらいの人であってほしいぞ。