《日本円でダンジョン運営》ダイナミック會話

「コオオオオオォオオォオ!」

「近くまで來るとうるさいな。あ、ジョセフィーヌ、ここでいいぞ」

「ワンッ」

現在、ジョセフィーヌに乗っていまだに凍結レーザーを吐き続けるオレイノスタナトスの顔の橫まで來ていた。ちなみにジョセフィーヌは空を飛べるようだ。足下に黒い靄がかかっているからスキルの1つなのだろう。

「さて、オレイノスタナトス。私の言葉が理解できるならそのレーザーを吐くのを止めてくれ。止めなかったらお前はゴブリン程度って判斷するぞ」

「コオァ」

お、レーザーを吐くのを止めてくれた。どうやら言葉は理解できるようだ。

「これからいくつかの質問をする。イエスなら1回、ノーなら2回レーザーを吐いてくれ。じゃあ最初の質問だ。今言ったことを理解できたか?」

オレイノスタナトスの口から1回レーザーが放たれた。しっかり理解しているようだな。

「では次の質問だ。お前は言葉を話せるか?」

2回レーザーが放たれる。どうやら言葉を理解はしているが話すことはできないらしい。

「次の質問だ。お前は私に従うか?」

1回レーザーが放たれる。どうやらちゃんと従ってくれるらしい。それが本當なら拘束を解いても大丈夫そうだ。

「ジョセフィーヌ、解放してやれ」

「ワフゥ。アオォオォオン!」

ジョセフィーヌが吠えると、オレイノスタナトスに巻き付いていた鎖が全て消え去った。オレイノスタナトスは、解放されてもこちらを睨んだままだ。

「オレイノスタナトス、今回はお前を信用してやる。また気が向いたら來るから……その時は妙なことするなよ」

「コァア」

頷いたオレイノスタナトスを目に、コアルームことログハウスにジョセフィーヌと転移する。ジョセフィーヌはそのまま外へ駆け出していった。

「ああーっ、無駄に張したぁ」

咄嗟に思い付いた方法が功して良かったー。はあ、やっぱり大ボスと會うのは疲れるな。今日はもう寢よう。

「アオオォォオォオオン!」

私がベッドに飛び込むと、外からジョセフィーヌの咆哮が聞こえてきた。その直後、バチバチという音が響き渡る。たぶん初めてスキル使ったから嬉しかったんだろうな。

はあぁ、今日はもう寢ようか。最近寢すぎな気もするが……ダンジョンマスターにとっては毎日が出勤日で毎日が休日だ。自分がルールで自分がシフトだ。よって今日はもう休みっ!お休みっ!

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