《日本円でダンジョン運営》街に來てみた
ダンジョンから出て30分、私はジョセフィーヌと街まで來ていた。服裝はこの世界の一般的なをダンジョンの機能で買い、この世界の金も同じく買っているので準備萬端だ。
ちなみにこの街の名前はハルパスというらしい。一応覚えておこう。
「やっぱり人は多いな。それにしても検問があんなに緩くて大丈夫なのか?」
旅人で道中でモンスターに襲われて分証を無くしたって話したらあっさり通してくれたし、もうし見直すべきだと思う。
さて、一応検問の人に分証を作れって言われたし、作るか。
確かギルドに行けば作れるって言ってたよな。この街の地図は既に買ってある。地図を見て行けば迷わないだろう。
……と、思っていた時期が私にもありました。
「へっへっへ、ここを通るからには有り金を全て置いていって貰おうか」
「じゃなかったら、大人しく捕まって奴隷に落ちるんだなぁ!」
どうやら近道をしようと路地にったらスラムに來てしまったらしい。私の周りを5人のスラム街の人々が取り囲んでナイフ等を突きつけている。可哀想だし、ここは穏便に済ませるのが一番だよな。
「流石に全部というわけにはいかないのでこれだけでいいですか?」
小銭袋から金貨を10枚取り出し目の前の人に投げ渡す。最低でも1人2枚は行き渡るだろう。
「うわっ、ちょ、これ金貨か!?」
「本當か!偽じゃないだろうな!」
「ああ、鑑定スキルで見てみたが、それは本だ」
「ふひっ、マジかよ。変な笑い聲が出ちまった」
……そんなに金貨の価値って高いのか?他にも白金貨とか魔銀貨とかの上位の金があったからてっきりこのぐらいが適切だと思ったんだけどな。
「あ、あなたの名前は」
「私ですか?私は笹原ですけど」
「さ、ササハラ様!ありがとうございます!これで俺たちはあと5年は生きていけます!」
……金貨2枚で5年生きられるのか。確かにそれは多かったな。
「私はもう行きますね」
「どうぞ!足を止めてすみませんでした!」
崇拝に近いものをじる……。まあ、いいか。解決したんだし。
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