街を一通り見て回った後、ダンジョンに戻りそのまま寢た。すぐ大ボスに會いに行けって？寢るのは仕方ないだろう。夜なんだから。

そして翌日。私はジョセフィーヌと94階層に來ていた。來ていたのだが……。

「どうやって探せばいいんだ？」

すっかり忘れていた。この階層は恐らくサントソルの影響で以外何も見えない階層だったんだ。今はジョセフィーヌが黒い障壁をドーム狀に張り、それがサングラスのような役割を果たし失明を免れている。

「ワフワフ」

「ん？これをなんとかできるのか？」

「ワンッ！」

「そうか、じゃあ任せた」

どうやらジョセフィーヌにはこの程度全く問題では無いらしい。ジョセフィーヌを連れてきていて良かったな。

「ワオォォオォオン！」

ジョセフィーヌがオレイノスタナトスをの鎖で縛った時のように吠えると、ジョセフィーヌかられ狂う黒い煙が溢れだした。

黒い煙は瞬く間に広がり、を貪り打ち消していく。

煙が消えると眩いも消え、元の白い部屋が表れた。そして

「いたいのじゃあ」

黃のワンピースを著た金髪のが、部屋の中心でもちをついていた。