《日本円でダンジョン運営》戦闘狂
「では、ゆくぞ」
「えっ、ちょっと待っ」
竜……間違いなくアンライバルトだろう。アンライバルトは有無を言わさず翼で竜巻を生み出し、それを放ってきた。
「ウォオオォオォオンッ!」
ジョセフィーヌの雄びに続いて、虹のが辺り一面に広がる。虹のは階層全を包み込み、全てを歪ませた。
気付くと、曇天だった空が虹のオーロラが輝く夜空に変わっていた。
「ほぅ、空間支配か。やるではないか」
「なぜ突然襲いかかってくるのですか!?」
「余に勝てたら教えてやろう。では次だ。ゆくぞっ!」
「ヴォルルル」
アンライバルトは話を聞く気が無いようだ。ジョセフィーヌも臨戦態勢だし、戦闘狂しかいない。ここは大人しく離れて観戦していよう。
「ハアァアアッ!」
アンライバルトは口からオレンジの極太レーザーを放った。熱線と言った方がいいかもしれない。熱線はジョセフィーヌに向かってまっすぐ進んでいく。
熱線はジョセフィーヌに命中する寸前、散弾のように分かれた。そして、その一つ一つが発する。
煙が晴れると、周囲に無數のの玉を浮かべた無傷のジョセフィーヌが立っていた。
「アオオォォオォオンッ!」
ジョセフィーヌが吠えると同時に、全てのの玉から細いレーザーが放たれた。無數のレーザー群は、アンライバルトに突き進む。しかし、レーザーは全て赤褐の鱗に弾かれた。鱗にはうっすらと焦げ痕が付くだけだ。
「なかなかやりおる。流石、選ばれし者の従者と言ったところか。しかしっ、まだまだこれからだ!」
「ワンワンッ!」
いつまでも長引きそうだ。マルムルーナの言った通り、確かにこれは面倒くさい。
【書籍化】斷頭臺に消えた伝説の悪女、二度目の人生ではガリ勉地味眼鏡になって平穏を望む【コミカライズ】
☆8/2書籍が発売されました。8/4コミカライズ連載開始。詳細は活動報告にて☆ 王妃レティシアは斷頭臺にて処刑された。 戀人に夢中の夫を振り向かせるために様々な悪事を働いて、結果として國民に最低の悪女だと謗られる存在になったから。 夫には疎まれて、國民には恨まれて、みんな私のことなんて大嫌いなのね。 ああ、なんて愚かなことをしたのかしら。お父様お母様、ごめんなさい。 しかし死んだと思ったはずが何故か時を遡り、二度目の人生が始まった。 「今度の人生では戀なんてしない。ガリ勉地味眼鏡になって平穏に生きていく!」 一度目の時は遊び呆けていた學園生活も今生では勉強に費やすことに。一學年上に元夫のアグスティン王太子がいるけどもう全く気にしない。 そんなある日のこと、レティシアはとある男子生徒との出會いを果たす。 彼の名はカミロ・セルバンテス。のちに竜騎士となる予定の學園のスーパースターだ。 前世では仲が良かったけれど、今度の人生では底辺女と人気者。當然関わりなんてあるはずがない。 それなのに色々あって彼に魔法を教わることになったのだが、練習の最中に眼鏡がずれて素顔を見られてしまう。 そして何故か始まる怒濤の溺愛!囲い込み! え?私の素顔を見て一度目の人生の記憶を取り戻した? 「ずっと好きだった」って……本気なの⁉︎
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