《日本円でダンジョン運営》side ライオス・アリア・ヴォルドー part 7
おじさんからこのダンジョンに來る道中で聞いていた、おじさんが負けて帰ってくることになった理由。それがサンドガーディアンだ。おじさんなら倒せぬことは無いはずなのだが、恐らく不意を突かれたか油斷していたのだろう。何はともあれ、我には及ばぬ。
おじさんから聞いた話には無かったが、他にもあまり見ないモンスターや、初めて見るモンスターは居た。
窟では、腐ったゴム質の皮を持つ人型の獣がいた。溢れるような腐臭が々キツかったが、たいして強くはなかった。
その下の森林には、大木のような風貌に山羊の蹄を持つ怪がいた。上部から生えた手を振り回してはいたが、毆れば地面に溶けるように消えていった。
更にその下の迷路では、雷が空中にまとまって浮遊しているような姿の、スタンライトという名のモンスターがいた。ゴーレムの中に隠れていたのだが、毆れば蜘蛛の子を散らすように霧散した。
そして、砂漠のサンドガーディアンだ。どうやらそれぞれの種類の階層ごとに一つずつ、他よりも強いモンスターがいるようである。
つまり、砂漠の先にもこのような特殊なモンスターはいるということだ。さて、どのようなモンスターが待ちけているのであろうか。
砂漠を駆け抜け、ウルフを薙ぎ払い、次の階層へと進む。次は31階層だ。
扉を開けるとそこには、どこまでも暗い、濃な闇があった。
【書籍版発売中!】ヒャッハーな幼馴染達と始めるVRMMO
【書籍化いたしました!】 TOブックス様より 1、2巻が発売中! 3巻が2022年6月10日に発売いたします 予約は2022年3月25日より開始しております 【あらすじ】 鷹嶺 護は幼馴染達に誕生日プレゼントとして、《Endless Battle Online》通稱《EBO》と呼ばれる最近話題のVRMMOを貰い、一緒にやろうと誘われる 幼馴染達に押し切られ、本能で生きるヒャッハーな幼馴染達のブレーキ役として、護/トーカの《EBO》をライフが今幕を開ける! ……のだが、彼の手に入れる稱號は《外道》や《撲殺神官》などのぶっ飛んだものばかり 周りは口を揃えて言うだろう「アイツの方がヤバイ」と これは、本能で生きるヒャッハーな幼馴染達のおもり役という名のヒャッハーがMMORPGを始める物語 作者にすら縛られないヒャッハー達の明日はどっちだ!? ※當作品のヒャッハーは自由人だとかその場のノリで生きているという意味です。 決して世紀末のヒャッハー共の事では無いのでご注意ください ※當作品では読者様からいただいたアイディアを使用する場合があります
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