《日本円でダンジョン運営》side ライオス・アリア・ヴォルドー part 9

テケリリ、テケリリ、テケリリ、テケリリ……

四方八方からけたたましく、鈴のような音が鳴り響く。これは……聴覚も潰されたか。鈴のような音しか聞こえぬ。

は、そのまま我に飛び掛かってきた。しかし……、この程度か。

「五月蝿いっ!」

拳を勢いよく突き出し、衝撃波を前方の流に飛ばした。衝撃波で飛び散った流の欠片が顔につく。

テケリリ、テケリリ、テケリリ……

音は一向に鳴り止まない。時に毆り、時に衝撃波を飛ばし、謎の流を削っていく。その度に我のに流が付著する。

テケリリ、テケリリ……

テケリリ……

……

いつの間にか、鈴のような音は止んでいた。流を削りきったか。脆い。この程度では我に敵わぬ。

テケリリテケリリテケリリ!

中にべっとりと付著していた流の欠片が一斉に蠢きだす。このは……我の皮を融かそうとしているのか。

「詰めが甘いぞ」

我の全から紅蓮の炎が迸る。我に付著した流は、たったそれだけで焼け焦げ落ちた。

さて、耳も使えるようになった。この階層も走り抜けるとしよう。

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