《日本円でダンジョン運営》守護竜の傷
「やーいやーい、負けたのじゃー」
流れるようにマルをからかうサン。
「うるさい。それとも、お前なら守護竜に勝てるって言うのか?」
「うっ、それは……のじゃ?」
そして秒速でサンを論破するマル。
「勝てないくせにうるさいんだよ」
「でも、でもなのじゃ!次わらわが勝てば貴様より強いのじゃ!」
「ぐっ、大丈夫。こいつはきっと慘敗するさ」
なんとも同レベルの言い合いだ。
「主の従者よ、アドゥルはどんな様子だ?」
「ワン!ワンワン!」
「……主よ、すまないが通訳をしてもらえぬか?」
バルトはバルトで、ちゃんとアドゥルを心配していたようだ。戦いにしか興味が無い戦闘狂かと思った。
「かなり良くなってきているから1週間以には目覚めるらしいぞ」
「そうか。それならよいのだ」
バルトはベッドの上のアドゥルから目を離し、サンとマルを見た。
「……賑やかであるな」
バルトは、遠い何かを見るように言った。
俺の得能は「平凡」だった。
この世界には1000人に一人「得能」を持つものが生まれる。 「得能」すなわち得する能力のことだ。サッカーが圧倒的に上手くなる得能や足がめちゃくちゃ速くなる得能、種類は様々だ。 その得能を所持して生まれてきたものは高校から得能を育成する學校、「得能育成學校」に行くことになる。 俺、白鳥伊織はその一人だった。だがしかし! 俺の得能は「平凡」であった。 この話は平凡な俺がある出來事で成長する話。
8 149お姫様は自由気ままに過ごしたい ~理想的な異世界ライフを送るための能力活用法~
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8 70転生プログラマのゴーレム王朝建國日誌~自重せずにゴーレムを量産していたら大変なことになりました~
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