《日本円でダンジョン運営》罪ト酬 混沌を愉しむ者

「むにゅう。勝ったのじゃぁ……。すぅ」

今現在目の前には、とても幸せそうに眠るサンがいる。なぜこうなったんだ……。

私は初めサンとカオスゴッドが戦うとなった時、サンを心配した。カオスゴッドはアドゥルをあんな狀態にしたのだから、同じようにサンもやられてしまわないか心配にもなる。見た目は可の子なのだから。

サンとカオスゴッドどちらも陣地設営をしないということもあり、すぐに戦いが始まった。

開始直後、カオスゴッドは歩きはじめた。サンを目指して。

サンも様々な攻撃で対抗するが、そのどれもが當たる前に弾かれる。

やがて、サンの目の前にカオスゴッドは立っていた。

『罪と酬。ワタシは爭を好む。酬むくいをけ、一時の幸福を得よ』

「なにを言って、ふあぁ、眠いのじゃ……」

やがてサンは倒れた。心底幸せそうな顔で、寢息を立てて。

『ワタシは悪夢。審判の刻は、まだ早い』

カオスゴッドに対する印象が崩れた瞬間だった。

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