《日本円でダンジョン運営》力比べ 事後談

最初に決めていたルールの通り、階層の並び替えを行った。順番はそのまま順位の通りだ。しかし、ここで1つ問題が起きた。サンとマル……もう省略してサンマルでいいか。サンマルのどちらが上の階層になるか、というものだった。

話し合いの結果、サンマルは同じ階層とし挑戦者にどちらから戦うか選ばせることにした。ただし、階層を並べ替えるのにも階層を無くすのにも金がかかるので、節約のため実はマルが上の階層なのは言わないでおくべきだろう。この事実を知るのは私とジョセフィーヌだけだ。

そして、最初に決めていたルールで順位が決まった後やらなくてはいけないことがもう1つある。報酬だ。1位となったカオスゴッドと既に自分の階層に帰ったアドゥル以外は、報酬が貰えないからか既に報酬のことなど忘れてジョセフィーヌと7対1で戦っている。サンマルのお互いに対するフレンドリーファイアが激しいが。現在ジョセフィーヌが6勝0敗だ。流石私のジョセフィーヌ。ちなみにこの數日間の暇な時間は全てジョセフィーヌとの散歩に費やしている。

ふぅ、私はこれより1位のカオスゴッドに報酬は何が良いか聞きに行こうと思う。しかし、憂鬱だ。カオスゴッドはジョセフィーヌでも治せない傷をバルトに與えたし、よくわからないがアドゥルをあんな狀態にした。そんなカオスゴッドに話しかけるのは憂鬱にもなる。

「報酬は何がしい……ですか?」

「ワタシは要らない」

うっ、耳りな異質な聲が。この聲は嫌いだ。なぜか頭痛がする。それにしても要らないか。それは良かった。カオスゴッドにしいものが有るようには見えないからな。

さて……そうそうこういったイベント的なものも無いだろうし、これからはゆっくりとダンジョン運営するとしよう。

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