《死神始めました》第24話 悪夢 死神になった訳

あのあと、夕飯を食べてベットに潛り込む。今日も疲れたしさっさと寢よう。その數秒後には、意識は、闇の中へと消えていった。・・・・・・・・・・・・・

これは・・・夢・か?そう、そこにはあまり良い思い出がない世界が目に映っていた。地球だ!僕が十數年間生きたあの街だ!!まさかあれを、あの悪夢を見なければならないのか?あの地獄のような日々を。あの、十數年間を!クソッタレ!そんなモン見たくねェ早く目覚めろ!!!あの思い出は、さっさと切り離して完全に忘れてしまいたいんだ。やめろッ!!

しかし、そんな思いとは、裏腹に悪夢は始まる。最初は楽しい楽しい思い出。だが、小學校に上がると楽しい思い出は無くなる。いや、ある。あることにはあるのだが、嫌な思い出のほうが、遙かに多い。1年生の頃は比較的穏やかだった。だが、2年生になってから卒業するまでの長い期間のイジメが始まった。4年生までは、を隠される程度だった。先生に言えば、大抵のものは帰ってきた。しかし、5年生になると校舎裏に呼び出され、十數人の奴らに囲まれリンチにされた。何回も何百回もそのうちカッターなどで、背中などを切られるようになった。「もう、やめでぐれッ!」

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そうんでいた。だが、誰も助けてくれなかった。いや、助けられなかったのだろう。奴らが怖くて。だから誰にも相談しなかった。誰も協力してくれなそうだから。それと、確実な証拠が無いから。確実な証拠を摑みあいつらを叩きのめすためでもある。この時から、しずつを鍛えた。そして、いろんな習い事をやり始めた。そして、あるを手にれた。小型カメラだ。メガネに著けられているような、小さなものだ。メガネは、適當な理由で付けた。數回ほどリンチにあった、カメラにもしっかりと録畫されていた。それで、初めて親に言い、先生に言い、ついには、警察沙汰になった。これで、ようやく悪夢が終わる。そう思った。だが、警察はし取り調べをして終わった。あの時、どれだけ失したことか。その時は、親も一緒に悲しんだ。いっそ、一思いに死んでやろうか。とも思った。だが、親父がこう言った。

「ここで、生きなければお前は屈した事になる。イジメという名の人の心の闇に屈した事になる!そしたら、奴らは付け上がり他の人を同じ目に合わせるんだ!お前が、その、防波堤になってやれ。いつかきっと報われる日が來るのだから。頼む。どうかそれまで生きてくれ!」

僕は、その時の言葉を信じ生きた。生き続けた。しかし、報われる日など來なかった。來ないで別の世界に行ってしまった。もしかしたらこれが報いなのかもしれない。裁判を起こしてしまえば、良かったのではではないか?と思う人もいるだろう。それは、出來なかった。家は1億の借金が有った。それでも最低限の生活は、維持できた。そんな狀態で裁判は出來ない。だから諦めた。ちなみにメガネのカメラは、おばあちゃんからの誕生日プレゼントだ。おばあちゃんだけ僕の心を察してくれていたのだろう。いや、家族全員分かっていたのだろう。ただ何もしなかった  いや出來なかったのだろう。

その後も、トイレの個室に居たら、上からスライムをかけられたりした、思い出を見た。さすがに先生達も気づいて、奴らを怒ったようだが。それから、年月は流れ中學1年の頃。奴らとは、別の中學校に行った。それでも、やはりイジメは、おきるものだ。飯を落とされ、ボールを顔面に投げられ、またまた、校舎裏に呼び出されリンチされ。そんなある日、道徳の授業でイジメは無くなると思いますか?無くならないと思いますか?と言う、質問があった。僕は、無くならない。と答えた。理由としては、それが人の本だから。イジメることで、自分達は、お前よりスゲーんだぞと示すためにやっているから。そんなことの繰り返しで3年間過ごした。その後は、就職して、家計を助けた。その職場でもイジメはおきた。前と同じような、イジメだった。今回ばかりは、仕返しをした。もちろん証拠映像も録畫されている。伊達に4年間休みまで潰して、ぶっ通しでいろんな習い事をしていた訳ではない。一応、空手や道で全國1位を取っている。相手が悪かったな。そして、奴らを片付けて、會社に報告すると僕と、僕のイジメに関わった奴らは、追い出された。こうして、途方に暮れていたところで、アレを頼まれたのだった。そういやぁ、あっちでは僕の存在ってどうなってるんだろ?

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