浩「いやー、アイツらの切り札をすり替えたことに気づかない間抜けで助かったな」

飛「そうね。これなら混してるところに私達が凸れば相手のトップも楽に捕まえられそうね」

アレ「ねぇ、敵の切り札ってなんだったの？」

浩太達は、10人程度の數鋭部隊で敵の陣地の裏を取りに行っている。切り札の攻撃が失敗したことにより向こうは混しているはずだ。そこを一気に叩く作戦である。

浩「まあ、とんでもなく威力が高い弾って言えばいいかな？」

アレ「ああ、【エクスプロージョン】が込められた弾の事ね。」

浩「そう、それだ。俺の多分だけど同じやつは半徑數十キロが瓦礫になった」

アレ「え？！それって自分たちも巻き込まないの？！」

浩太が、そうなんだよ。と言おうとした時、先行していた兵士から敵陣が見えました！と報告をける。

浩「よし、では見張りの兵をなるべく音を立てずに殺して押しるぞ」

浩太の指示に同行している者は頷いた。

浩太達が向かってくるとはほどにも思っていない人族至上主義社の幹部達は作戦を練り直していた。

幹1「この部隊を敵陣地の強襲に向かわせてだな…」

幹2「しかし、それでは前線が崩壊してしまうぞ」

幹1「む、そうであるな。くそっ、どうしてもあの謎の兵がジャマをする」

浩「それでは、降參なさってはどうでしょうか？」

幹2「それはなら…だれだ？！」

浩「あなた達の敵の大將、と言っておきましょうかね」

幹1「で、であえ！！奴らを殺せ！！」

だが、その聲に反応し駆けつける兵士はいない。

幹1「な、な」

浩「まったく、この天幕にってこれてる時點で兵士は殺されてるって思わないのか？これから殺されるのはお前達の方さ。さぁ、楽しい時間を始めよう」

どす黒い笑を浮かべ、浩太は言った。