《俺にエンジョイもチートも全否定!~仕方ない、最弱で最強の俺が行ってやろう~》プロローグ

『あなたならば、運営など捻じ曲げられます!!』

「でも、どうしたら!!」

ある神聖な空間で、年とは目の前のに跪いていた。

『私が貴方にかけられている運営ストッパーを解きます!!』

はそう言って、の首にかぎのついたネックレスをかけた。

年はかない。

はそれをみて、二人にゆっくりと頭を下げる。

『あなたたちなら世界を変えられるでしょう……この鍵は、ゼッタイに外さないでくださいね』

「はいっ!」

の力いっぱいの返答を聞いて、は満足そうにうなずいた。

そして手を天高く上げると、彼は消え、後ろに置かれている水晶の中へとっていった。

「冒険者ギルド……何か変えられるのなら、私は行こうではないか」

頼れる年と離れ離れになったにとって、の言葉は唯一の希になった。

――――は行く。

――――最弱と言う肩書をものともせず。

――――死んでもいい、私が何かを助けられるのなら、私と言う名が、殘るのならば――――

それに応えるかのように、いくつもの幸運と共に、は――――――――。

この世界に、名を刻む。

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