《俺にエンジョイもチートも全否定!~仕方ない、最弱で最強の俺が行ってやろう~》第一回 始まり、始まり。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」
俺の聲が部屋中に響いた。ひょっとして近所迷か?いや、そんなことを考えている場合じゃない。
――――――――――ここ、どこだ?
たしか俺、「中野準人」はたしか下校中に殺されたはずだ。詳しいことは覚えていないが。
そして。起きたら此処だよ。此処だよとか言ったが、何処だよ?
確かこれはよくうちのクラスの「中二病」が言ってる、異世界転生ってやつか?異世界転移か?言っているうちにわからなくなってきたが、恐らく転移。
俺は目が覚めたら、木で作られた小屋の中にいた。そして椅子の上にすわって背もたれにもたれて眠っていた。これはどうなっているのだ。
恐怖よりも現狀で頭がおかしくなりそうだ。
「ぎゃぁぁぁあぁ!」
……ん? ヤバイ。
このび方には覚えがある。恐る恐るその名前を呟いてみる。
「……彩。」
「へ?準……人……?」
如月彩。
そう、このバカこそが俺の話していた中二病だ。
なんだかんだでいろんなこともあって會わないようにしていたが、今となっては人がいてくれるだけ嬉しいかもしれないな。いや、いまのはなかったことにしてほしい。
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俺は青ざめてため息をついた。
「なんかうれしくなさそうだな。どうだ、このわたしの言ったことを信じたか?」
「うるさい。まぁ、人がいてくれてよかったかもしれないが……」
『いったん話を中斷させなさい』
機械の無機質な音が響いた。無機質なのに、威圧の溢れた聲。俺はビクッと肩を震わせ、思考を再起させる。
俺の知りあいにそんな聲をしたヤツはいない。大みんな俺を恐れるか、俺を慕うかの二つ。俺に威圧をかける者など誰もいなかった。
……まぁ、彩は唯一の理解者、親友であり、唯一俺に恐れを持たなかった。
俺だって好きでヤンキーをやっているわけではない。それを一目で見抜きやがったのだ。
「あんだぁ?」
「どういうことだ?」
周りを見回しても誰もいない。一なんだというのか。
『私はあなたたちのインストールシステムです。毎年、地球の人を四人召喚するのですが、皆初心者なため、私が説明をする役割を持っています。ここは地球と異世界の中間世界です。えっと、まず、あなた達のしなければいけないことを……』
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「まてぇい!」
「最初から説明しろ!」
いきなりだぞ?いきなり召喚されて説明するといったのにいきなり「やる事」に突するだと?もちろん俺は怒る。
俺は中二病なんかではない、いきなり違う世界に放り出されて黙っていられるか。
「まず、この世界はどんな世界で、どんな人がいるんだよ?」
俺は何もない空間に向かってんだ。
いったいこの聲は何処からきているのやら。ていうか一番聞きたいのは此処が何処なのか、だが。
『まず、此処は異世界です!魔法を基本とする世界でございます。いる種族はほとんど人間です。ちなみに、あなた達みたいに召喚される人はあと二人います。これで四人です。そしてその中の二人には「才能」と「劣等」に別れて生活してもらうことを「インストール」といいます。』
なんだって!?
―――アイムノット「マホウ」!!!!
心でぶが、きっとそれは誰にも屆かない虛無のびだろう……。諦めよう。
「つ、続けてくれ」
『もう二人はもう一人の私が対応しております。向こうの二人の中からひとり、「才能」この中から一人「劣等」を選びます。殘ったお二人様は、大魔王様にお仕えしてもらいまーす!』
―――ま、待て待て待て待て!聞いてない!
俺の手と頭はひたすら橫にく。どうなるんだ、俺……。
涙目で俺は話を聞く。家に帰ってあったかいご飯が食べたい……一何故こんな目に遭わなければいけないんだ。
とはいえ家には帰れないだろう。もう死亡が確認されているのだと思うから。
ということに気付いた俺は……異世界エンジョイライフを諦めた。最強は要らない、せめて平和だけはしかったのに。
おっと、俺らしくない発言をしてしまった。
『「劣等」になった一名には「才能」になったお方に仕えることになります♪理不盡ですが、この世界の平衡を守るためですので、仕方がありません!では、さっさとそれを決めちゃいますね。魔法力で決めなければならないので、鑑定いたしますね。』
青いが後ろから輝いた。なんだ。俺たちずっと逆の方向向いてんでたのか。虛しい。
なんか青明な板、いやパネル?が二つ出てきた。
そういえば確か異世界はこれのことを「ファンタジーパネル」と呼んでいることを彩に教えてもらったことがある。
『如月彩 さん 能力レベル3、力14、攻撃力11、防力2、特別スキル――(なし)屬「なし」判定「劣等」になります!ご愁傷様でーす♪』
恐る恐る彩の方向を見てみると、頭の管が浮き出ていた。うわぁ……おっかない。
けど気持ちがわからんでもない。
「このダークエンジェル様が……?」
「諦めろん」
―――彩……同するぜ?
他人事のように俺はニヤッと笑った。俺は良い子ちゃんじゃないのでな。だが心底罪悪はしないでもない。
あと、もうちょい気になることがある。
「屬と特別スキルってどう違うんだ?」
『はい!屬というのは、レべルによりますがその屬のすべての魔法を使うことができます。そして、特別スキルは、どの屬にもっていないスキルであって、めずらしいスキルのことを言いますよ。あと屬にもランクがありまして、下からG.F.D.C.B.A.S.SR.PPR.幻想.神.ファイナル.神ファイナルあともうひとつは、斷とされていますが、一番上で無。です。その上もありますが、今は説明しないでおきますね。』
―――ふうん。
もし俺にたくさんのスキルがあったら、あんなことやこんなこともできるのでは……?
俺の不気味な考えを機械さん?が斷ち切った。
『。。。準人さん、あなた、魔法の才能がありませんね……仕方がないデス。もう一人召喚いたしまーす。』
「ちょっとまって俺どうなるの!?」
しばらく悩んで機械さん?は答えを出した。
『仕方がないのでそちらも対応させてもらいますか。本庁につなげてください』
という聲とともに、機械が何やら通話を始めた。機械が説明をしているとき、俺は確かにこう聞こえた。
『わかったよ、サテラ―――――――――。』と。
『じゃあ、対応いたします。まず、高校生だった準人さんには、五歳に戻ってもらいます。そしてどっかの魔法のあまり使わない町に落とします。そこで私の出すクエストを合格していくと、だんだん魔法が使えるようになってきます。魔法が使えるようになってからは、もう負擔できませんので、そのまんま生活してもらいます。殘念ながらこちらでも帰り方はみつかっていないので、自分で探してください、常識です♪ちなみに、向こうでの名前は「リーゼルト・ルース」です。間違っても地球人だとは言わないように!』
……この世界の常識はどうなっているんだ。いったいどういう世界観なんだ?知らない町にいきなり落とすなよ。
まぁ、でも、「仕える」よりはましか。いや待て五歳!?
無理無理無理……いや、でも仕えるよりはましかもしれないが……考えるほど楽観はできないな。
俺はまた青ざめながらちらっとまだなにかぶつぶつ言っている彩をみた。……お気の毒。
何だかおなかが痛い。なんだか彩のほうがまだいいじがしてこないでもない。
「あのー、言語とかどうするんだよ?」
『……運営システムに任せております♪』
―――おいっ!
と思いながら、何もない空間を見つめた。
そこには恐らくサテラが居る。どんな方法を使ってを隠しているのかはわからない。
そんな俺の考えを差し置いて、淡く紫のが辺り一面に広がった。
『ただいま召喚しいたしまーす!』
サテラの聲をともに、白いワンピースに藍の目、ライトブルーのしい長髪で顔の整ったが現れた。
彼が驚くかと思いきや、第一聲は……。
「ここは?」
『えっと……』
サテラはさっきよりもうざい聲でに説明し始めた。
サテラは気にしていないようだが、俺はし疑問を覚えた。なぜ彼はこんなに冷靜なのか、と。
「大わかったわ。私は召喚されたのね?」
『はい♪では鑑定いたします!緋ひいろ藍らんさん、能力レベル36、力102、攻撃力42、防力35、特別スキル 蒼なる(照らされた人のがかなくなる)屬「風、水、闇屬」。以上です!すごいですね。これなら大魔王様のところに行きましても優待されるでしょう!』
―――藍さん、かー。きれいな人だな。
俺はじっと藍を見つめていて、彼が近づいてくるのに気づかないかった。
もう怪しさすら忘れてしまった。
「ねぇ。」
「はっ!?はい!」
突然聲をかけられた俺は驚き、飛び跳ねて機にぶつかった。
赤くなったすねをさすっていると、藍がまた話しかけてきた。
「私は17歳緋 藍。よろしく。多分もう會えないだろうけれど。」
「お、俺は中野準人、16歳?。よろしく…です?」
藍はくすっと笑ってそこにあったいすに座った。
俺はずっとぶつぶつつぶやいている彩を見て、そしてそれを興味津々に見つめている藍を見た。
―――――――――まったく、これからどうなるんだ?
『劣等の彩さん。仕える相手は「葉蝶はちょう快斗かいと」さんです。藍さん。仕える大魔王様の名前はロナワール・レノン様です。よく覚えておくように。おふたりには私の指示はございませんので、自分で考えて行してください♪それでは準人さん、藍さん、彩さん。準備は良いですか?ワープを始めます』
突然目の前が真っ暗になった。俺は思う。
――――――――――――ひょっとして俺、人生終わった?
と思ってるうちにどんどんがんでいく。
――――――――これじゃ、まるであの有名なコ〇ンじゃねぇかよ。。。
いったい、何が始まるんだよ―――――――――――――?
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