《俺にエンジョイもチートも全否定!~仕方ない、最弱で最強の俺が行ってやろう~》十六日目(第十回) 心臓の微かな異常

「さぁ、な……なくとも彼のギフトも普通ではなかったよ……。」

「おい……」

「……君も例外じゃないですよ。」

レスナは靜かににたりと笑った。

まぁだという別はわかった。これから探していけばいい。

けど、やる事が多すぎねぇか?

最後にサテラが言ったその言葉は、どういう意味か分からなかった。「例外じゃない」ということは、俺のギフトも普通じゃないと。そういうこと?てか、どういうこと?

―――――――――――――――――――――――――――――☆

「リーゼルト

く―――――――――――――――――――ん!!!」

「うぁっ!」

病み上がりにいきなり俺に抱きついてきたのはシアノンだった。

シアノンはうれし涙を浮かべて髪のを俺の顔にり付ける。

まて!俺一応本當は現役高校生……!

イキナリR18シーンとは……いやべつに、そうでもなかったか。橫で今度はレスナが俺を不審者扱いしている。すまない。今度は本當に俺のせいじゃないんだ。

――――――――――――――……ん?「今度は」???

「痛かった?ごめんね。あたしがちゃんと守ってあげれば……!」

「いや、いいよ。シアノンだって魔法は初心者だろ?」

「でもね!リーゼルト君がケガするのなんて見たくなかった!!!」

シアノンは渾の力を使ってんだ。

だいぶつらかったんだろう。寢ていなかったのか、目の下にクマもできている。

結構迷かけちゃったなぁ……。

……弱くてもいい。命を懸けてでも、俺は俺たちを襲ったやつらを許さない。

ユルサナイユルサナイユルサ……

「……ん……リーゼルト君!?」

「んひゃ!?あ、ごめん」

シアノンが俺の肩をゆすってきた。

やっと我に返った俺は間抜けな絶を口かららした。

それを聞いたサテラは笑いを我慢して、レスナはもう笑ってる。シアノンは「可い」といった目で俺を見ている。

俺は赤くなって口を押えた。もうこんなことは二回目な気がする。

「ほら、朝ごはんも作ってあるから……!食べて!!!」

「うん。ってほわぁぁぁ」

機の上には大きな焼き卵が乗っていた。きらきらしている。

おっと、唾が……。

席に著いた俺は卵にガブリつく。すでに卵がトラウマになっていたことすら忘れて。

「カルシウムの取りすぎですね」

「トラウマじゃなかったの?」

「忘れているんだな」

三割くらいが冷たい目だった。

もちろん俺は気づいていない。

短時間で食べ終わってしまった。

「ふぅ。あざっすシアノン、おいしかったぜ。」

「そう?ありがとう!」

シアノンは今までに見たこともなかったような鮮やかな笑みを浮かべている。よほどうれしかったのだろうか……。

チクリ。

あれ?

心臓のあたりがし痛い。まぁよくあることだ。

すぐに収まると思った俺は気にしないことにした。

――――――――――まだ気づかないのか?俺。それは、フラグだよ。

頭の中で変な聲が聞こえた気がしたが、それも放っておいた。フラグなのは……まぁけ取っておこう。そんな不幸なフラグなんて起きるわけがない。しかもここは異世界だし……。

――――――――――それこそフラグなんだy……。

その聲はそこで引きちぎれた。

「ぁ……まっ……」

「?」

「……」

「チッ……」

聲がちぎれるとともに、俺の心臓の痛みが増していった。

シアノンは心配そうな顔をしている。

サテラは真顔で、無言だ。

レスナは悔しそうな顔で俺を見ている。

――――――――――――はぁ、はぁ。ぁ……。

視界がゆがんでいく。意識がれる。何も見えない。真っ暗だ……助けて。

「リーゼルト君!」

俺は倒れた。そして荒い息遣いをしている。

シアノンが駆けつけてくれる。瞼が重い。

……あの聲が聞こえた。「フラグ」だって言ったあの聲が。

――――――――――――だから言ったのに、それがフラグだって。

――――――――――――お前は……?

――――――――――――サテラちゃんの、上の上の上の上の上。~複雑だね♪

――――――――――――ボスっぽい。

――――――――――――話が飛ぶけどね、……僕は、君だよ。

――――――――――――は?バカなのかよてめぇは。

――――――――――――口が悪いね……まぁいいや。本題と行くか。まず、僕が君にあげたギフトは普通のギフトなんかじゃない。

――――――――――――チッ……説明してもらおうか。

――――――――――――……あのね、普通基本の力を與えるギフトだけど、僕は君に最強ギフトをあげたんだ。

――――――――――――!!……俺幸運!?

――――――――――――……そして最後に僕が君に伝えたいことはひとつ。……彼に、負けないでほしい。

――――――――――――あ?どういうことだよ。おい!おい!?待てよ!?

そこで聲は途切れた。

俺の瞼ももう限界だ。意識を空間に授ける。

……その寸前に、俺はシアノンのび聲を通り越して痛みを耐えながら聞いた。

レスナとサテラの會話を。

『さすがにニンゲンが魔の技をけて、異常がないはずがなかったか…?』

『えぇ、私の不注意ですね。———————————隊長』

サテラの上がこいつなら……。

サテラの強さはよく知っている。最初から強いてきなオーラがするし、上位魔法をあっけなくやってのけたからだ。

そしてその上の上の上の上。

いったい、どんな化けもんだ―――――――――――———。

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