《俺にエンジョイもチートも全否定!~仕方ない、最弱で最強の俺が行ってやろう~》第十八回 お二人の會議
此処はサタンの事務室。
真っ紫なのは気にしないでおこう。
その橫に並べられた椅子は中間に集められており、フェーラとサタンが面を向かって考え事をしていた。
「結ぶしかないのでは?」
「私達がやっちゃうと無理やりみたいじゃない?」
フェーラのその考えは否定され、二人はまた考え出す。
実は。
この二人は近頃ロナワールと藍を監視、尾行していたのであった。
その結果、ロナワールと藍は仲がいいの段階を超えているものの気づいていないということが分かった。
そのため、どうにかして結びつけようかと考えていた。
しかし現実とはそう甘いものではない。鈍二人組なのだから……。
「もう、話し合いですよね!?」
耐えきれなくなったフェーラがついに絶を上げた。
彼はただ単に弄りたいだけであるのだが、もう今では弄るどころではない。
その絶にサタンは考え込み、しばらくするとため息をついた。
「もう、そうする以外道はないようね……」
――――――――――――――――――――――――――☆
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ロナワールの事務室では、端っこに置かれていた椅子の中のひとつが真ん中に移している。
その椅子の上にはサタンが座って、真顔でロナワールを見ている。
その視線に若干引きながらもロナワールはじない。
「……で、いったい何なんだ?」
「ふふふ……」
答えず、サタンはただ微笑んだ。
ロナワールは今し気持ち悪さをじていた。
自分と藍の仕事が終わったその一瞬を摑んで事務室に放り込まれたのだ。
明らかに計算して行っているようにしか見えない。
居心地が悪くなり、そこにあったティーカップにっていた紅茶を一口啜る。
「ランさんのことが好きですか?」
「ぶはっ!?」
いきなり問いかけられたその質問に、ロナワールは今口の中にれた紅茶を吹き出してしまいそうになった。
口元を拭いて、紅茶を置く。
サタンの方を見ると、若干だがニヤニヤしていた。
「あ、その、どっちの意味で?」
「あっちの意味で!!!」
ロナワールが鈍すぎてサタンはついに聲を荒げてしまう。完全に敬語もくそもない。
サタンのその言葉を聞いたロナワールは一瞬固まり、考え込んだ。
「そうかぁ?別にそんなじは……」
「ランさんは貴方のことが好きだそうです、言っていました」
「!?」
ドックン……。
ロナワールのが大きく脈打った。たとえるならばあの時の藍と同じ覚だろうか。
顔は真っ赤になり、憎い目でサタンを見つめた。
(まさか……ガチで好き、なのか……?)
「逆にしてるくらい言えるんじゃないですか?」
「それは、いえる、かも、しれ、ない」
片言になりつつもロナワールは言い切った。
言われてやっとわかり始めた。自分は藍が好きだと、驚くくらいにしているのだと。
サタンは微笑んで、すくっと立った。
「自分で考えてください、返事を」
そう言ってサタンは事務室から出た。
その理由はフェーラの補助だ。鈍だが単純なロナワールと違い、意外にも藍はこういうことには認めそうにないのである。
そのため、援助をする必要があると思ったのだ。
―――――――――――――――――――――――――――☆
「それで。どうしてここへ呼んだの?」
「てへへ……」
フェーラのメイド室である。
上級メイド以上になると、個人の部屋が出來るのだ。
藍の仕事が終わった直後、フェーラのメイド室に押し込まれたのである。
「ロナワール様について、分かってもらおうと思います!」
「はあ。なんかニヤニヤしているけれど、ああいうじの話かしら?」
化粧臺のそばに座ったフェーラは藍をベッドの上に座らせ、単刀直に話した。
藍はよくわからなかったものの、フェーラのニヤニヤした顔から大察する。
「の話です」
「ふあっ!?」
どや顔で「合ってるかしら?」と言おうと思った藍より先にフェーラが言った一言。
それが藍のどや顔計畫?を阻止した。
ロナワールと同じような聲を上げ、藍は飛び上がる。
「ロナワール様は、貴方が好きなのだそうです」
「へ、へぇ……」
計畫通り、フェーラはまず「両思いである」と言うことを明かす。
どうしてわかるかは、サタンと報通信機で通話しながら話しているのだ。
藍は明らかに揺し、目をそらす。
(くー、もうなんなのよこの気持ち。もうなのね!?でいいのね!?)
唯一フェーラとサタンの計畫の斜め上を行ったのは、藍がすぐにこれを認めてしまったということだ。
「貴方は、どうですか?」
「私は、以前から気付いていたわよ……」
恥ずかしがらず、隠そうともしないで藍は微笑んだ。
フェーラは目を丸くし、藍を見つめた。まさかこんなに早く認めてしまうとは思わなかったのだ。
「認めるわよ。だって、気持ちは正直でしょう?」
「よく言った!!!」
藍がに手を當てて、そう言ったところに、サタンがってきた。
その瞬間、藍はこの計畫の全貌を察することができた。
「もう、二人は何処までも意地悪ね?」
「だって、ランさんたちが気づかないのを見ているのは気持ちのいいものではありませんでしたから」
藍がクスリと笑ったのを見て、フェーラも微笑み返した。
サタンはニヤニヤしている。
フェーラは安堵のため息をついて、藍を見つめた。
「じゃあ、しっかりと考えてください」
「何を?」
「へ・ん・じ!です♪」
「なっ!?」
計畫通りにフェーラはそう言い、サタンと共にドアを閉め、出ていった。
殘された藍の心にはもやもやしたものが殘った。
(これは…………)
認めたい、けど、認められない―――――――――――――。
でも、好きって気持ちが分かれば、いいのではないか――――――――――。
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