《俺にエンジョイもチートも全否定!~仕方ない、最弱で最強の俺が行ってやろう~》第二十四回 最終決戦?いいえ、計畫なんです
あの後、藍とロナワールは教會にユノアを納めた。
勝利はしたものの、歓迎會など開くことはなかった。
妖は、かけられてから約一か月は休まねば力、魔力が徐々に減っていくのだ。
妖をかけられた後、運よく逃れることができれば一か月の休憩をしないと折角逃れれても死んでしまう。
レイアが妖をかけられてから二週間ほど。
しかし彼はそっと部屋から抜け出し、最上階に向かってふらふらと歩き始めた――。
「そろそろシアンのご出場か?」
「來るんじゃないのかしら?」
ロナワールと藍は森の方ではなく、丘の方にて待機していた。
三度森に攻撃したのだ、全て破られ、シアンの格にしてもう一度同じところで最終決戦するということはありえないと思い、此処に滯在したのだ。
先に攻撃されたらいろいろ困るため、先回りして昨日の夜中からきていた。
「読み込みが早いな、さすが私の認めた敵だ」
「ずいぶん早い出場じゃないか、お疲れとは言わないが、見ていたのか?」
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「あら、気が早いのね。もうし待つつもりはなかったのかしら?」
と、思っていたよりも早くシアンが登場した。
最初から魔力の強化をしていたようで、登場したその瞬間に風が砂をまき散らし、髪が舞う。
もちろん気にしないのだが、「最初から」魔力を消費するということは、何か策があるのだろう。
ロナワールと藍が警戒を解くことは一瞬たりともなかった。
「もうし待つつもりだったのだが、いろいろあったのだ」
「そうか、すぐに始めるのか?」
「……」
シアンのにまとうオーラが明らかに違う。魔力量が大幅に急上昇したようだ。
ロナワールがそういうと、シアンは微笑み、
「準備はちゃんと整っているのか? たった二人で私に勝とうと?」
「あー、やっべ」
「ロナワール、戦闘時くらいはしっかりするのよ」
「へーい」
最終決戦にもかかわらず、こうしてとぼけた聲を出していられるのはシアンが待ってくれているおかげだ。
ロナワールが準備完了と言わない限り、シアンが戦闘を開始することはない。
ロナワールは報通信機を取り出し、エアン、サタン、フェーラ、そして新參加のサランを招集する。
しばらくすると、四人が転移で現れた。
「……最終決戦か、シアン、覚悟しろよ」
最の仲間、ユノアを消されたエアンは最大の怒りに満ちている。しかし「中二病」の類は怒りの時こそ冷靜に、自分だけを信じて行するのだ。
シアンは鼻で笑い、エアンを見下すように下から目線で見た。
「許さない」
魔王軍を、全てをかきされ、サタンも怒りに満ちているのだが、その一言だけを吐き捨てた。
「貴方は、地獄に葬られるべきです」
「ほう?できるというのか?」
そんなフェーラの憎しみのこもった言葉のみに、シアンは反応した。
「魂が合わさりしとき……死亡のさだめに満ちりしものは……破滅し、死にゆくだろう……」
「そうかい?」
薄い、清らかで巫のような聲で、サランはシアンをまっすぐに見つめた。
その表は「無」そのもので、はないようだったが、このよくわからない話し方が一杯の彼の怒りの表現だとロナワールはいう。
「では、かかってこい!」
「先行はいただいた!」
エアンが先走って黒魔法で攻撃をする。
黒魔法はエアンの屬で、ロナワールの言う通り洗練された流れで放出されている。
シアンはじない。しかしエアンの眼にはらない。
ロナワールは止めようとするもいきなりのことでどうすればいいのか分からない。
【黒砕剣!】
エアンの手に、漆黒の、紫黒のオーラが纏う剣が出現した。迷わず彼はその剣をシアンに向かって振り下ろす。アイデンティティでもある目の包帯がはためく。
シアンは、にたりと笑った。
「これが本當に最終決戦だと思うのか?」
「なっ!?」
「これは、計畫だ」
シアンは漆黒の剣を素手でけとめ、軽々と返した。
この事態そのものが「計畫」だと、そう言ったシアンは満足そうに魔王軍メンバーを一瞥した。
ロナワールがちらりと後ろを向く。
「!?」
ロナワールは驚きを隠せなかった。それを見てシアンは「計畫通り」と笑う。
「レイア……?」
「レイア!休んで居ろって言ったじゃないか!!」
「ユノアの……仇を、うたなきゃ!……だって、ユノアは……!」
後ろからレイアが這いずって向かってきたのだ。
彼は最上階まで登り、窓から丘方面を観察し、また一人で降りてきたのだ。
ふらふらと、力すら、魔力すら回復していない彼。
それに妖にかかった時の回復もまだしきれていない。エアンはパニックになった。これ以上仲間を見殺しにし続けるわけにはいかない。
「貴様!ユノアの時から計畫だったのか!!」
「シアン、さすがにやりすぎじゃないのか?」
シアンが言った瞬間に、エアンが揺し、シアンに向かって構えた剣を下げてしまう。
シアンはそれを見て小さく鼻で笑った。
そしてエアンは必死にシアンに向かってんだ。そう、シアンの先程の言葉には真意があった。
全てが計畫であったということ。
藍は無言で憎たらしそうにシアンを見つめ、ロナワールは真剣にシアンに止めてもらおうと冷靜に対応しようとしている。サランは無表だが目から威圧が隠せていない。フェーラとサタンは今すぐにでも駆け出しそうな勢いだったが、サランに止められる。
それを見つめ、シアンは満足そうに笑った。
「終わりだよ【終結の聖神の唄エンドファイナルデスミュージック!!】」
「進化……だと!?」
シアンの手から通稱「聖なる」が球になって出てくる。そしてそれは徐々にダイヤモンドのように固まっていき、黃に鏡のように輝いた。
シアンがレイアの方に手を向けると、そののダイヤモンドはレイアに向かって一直線にびていき、そのたどった路線はダイヤモンドの橋かのように輝いていた。
その使用方法が殺人じゃなければ。
「ぐふっ」
レイアが口からを吐きだした。
ダイヤモンドのはレイアの腹部を貫いており、そのを音を立てながら蝕んでいく。
そのが消えるころ、彼は膝から崩れ落ち、そのまま息をしなくなった。
エアンは自分の表が非常に汚いだろうと思った。
しかし、そんな場合ではなかった。
シアンは、高笑いをしている。技がどうして進化したのか聞きたいことはたくさんある。
今は皆、レイアのことでいっぱいだった。
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