《俺にエンジョイもチートも全否定!~仕方ない、最弱で最強の俺が行ってやろう~》第十五回 図書館にて引きこもり
ちゃりん……。
歩くたびに首に付けられたネックレス型の鍵が揺れてそんな音を出す。
エキストからの伝言をけてから、彩は急いで部屋に戻り、急いで図書館へ向かった。
冒険者ギルドを知るのに最もな場所であり、知識の寶箱だったためだ。
「……ふむ」
昨日からここにいて、たまに下級の劣等が持ってきた飯を食べる以外に、本を読む以外はなにもしないし、その者以外図書館にれることもなかった。
彩は自己中だとわかっていながらも図書館を閉鎖したのだ。
しかしそれが話題となることは無かった。
劣等たちにとっては中級以下は働いておりそれ以上は海斗とセシアにまとわりついているため図書館をいらないと思い始めていたのだ。
「まぁ、それも知って海斗は許可を出したんだけどな」
そう言って彩は鼻で笑う。
寢ていないため、その目の下は濃い隈が目立っている。
この部屋には、海斗すらもれていない。
その効果もあり、彩は大雑把なものではなく詳しい知識も得ることができた。
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先祖は時代とともに容を更新させる魔法も組み込んでいたのだろう、常に新しい報が足されている。
そして最近できた條例がある。
「FからCランクは一か月に一度、BからAは一年に一度、それ以上は依頼をけなくてもギルドカードが無効となることは無い、か」
つまり彩がギルドにっても最初のうち、Bランクになるまではリーゼルト探しは後回しにするべきということだ。
もちろん探しながら依頼もけるつもりなのだが、ギルドカードが無効になっては困る。
これは冒険者と言う稱號がしいだけの集団が集まったからできた條例らしい。
ご丁寧にり行きまで書いてあって謝である。
「……冒険者パーティ、ねぇ」
パーティも組みたいのだが、なくとも三人以上だそうだ。
そして豆知識として、王都は今「三段階」出來たそうだ。
暴力集団などがむやみに城がある範囲まで近づいて危険なためである。
三段階まで行くには細かい検査、荷検査、履歴検査などが必要なのだという。
それは良いのだが、リーゼルトに會っても三人には満たない。
ユリウスをギルドに行かせるつもりもない。
仲間を増やすしかない、ということだろう。
「まぁそれは行ってからにするか」
パーティにするとランクは一緒に上がるし、制限ストッパーもかからない。
それまでは仲間で依頼をけることはできるが、ランクが低い者に合わせなければならないのだ。
それではレベル上げが上手くいかないし、ランクもなかなか上がらない。
「所持金は私が頑張ろう」
そう決意して、彩はガッツポーズをした。
窓を見上げてみれば、もう暗くなっており、珍しく雨まで降っている。
此処の異世界はもともと雨がそれほど降らないのだが、今日はどうしたのだろう。
「アヤ……ってもいいか?」
「ん? ユリウスか。……あぁ、遠慮なくってくれ」
ユリウスすら部屋にれてなかったものだからその真面目度がわかるだろう。
扉が開く音がして、ユリウスが姿を現す。
「目にクマまで出來てるではないか、しやりすぎてはいないか?」
「いや。大丈夫だ、辛いのもここまで。明日から出発しようと思う」
「は、早すぎではないか?」
「いいや。せっかく私の姉がその手でストッパーを解いてくれたのだ、行かなければ」
これぞ姉妹の心だろう。
どこかでレキストが微笑んだ気がしたのは、きっとユリウスだけではなかっただろう。
彩は使命をじ、すっと席を立った。
「……ユリウス。私に付いてこれるか?」
「もちろんだ。アヤを治したその時から一生ついていくつもりだったのだ」
「そうか、ありがとう。良く寢て明日から出発だ!」
おー! と息を揃え、思い切り図書館から出る。
ずっと引きこもっていたため、その雨の匂いと新鮮な空気に彩は大きく深呼吸をした。
引きこもりも出てみればその幸せさを思い知る……。
「彩!?」
「か、海斗……?」
外では海斗とセシアがご飯の乗せてあるプレートを持って立っていた。
「さっきの話、聞いてたのか?」
この図書館は比較的聲の通りがいい方だ。
話している聲が聞こえるくらいに。
「うん。海斗がプレートを落としそうになってたよ」
「それはすまないな。しかし明日出発するのは真実だ、応援してくれないか?」
「……世界を、変えるんだろ? なら応援しなくてどうすりゃいいんだよ!」
そう言って海斗はとびっきりの笑顔を見せた。恐らく生きてきた中でも一番。
彩への好意は、心の中に仕舞っておこう。海斗はそう言ったのだった。
彩もユリウスもそれには気づかなかったが、そしてとびっきりの笑顔で返したのだった。
「じゃあ私達はを休めてくる。その飯プレートはけ取っておくよ!」
「うむ……我も飯を食いたい」
そう言ってユリウスはセシアからプレートをけ取り、この場で食べ始めた。
「ちょいユリウス……ま、まぁいいや」
若干引きながらも、彩もそのまま食べ始めた。
セシアと海斗は思い切り引きまくり、その景を見ながら部屋に帰っていった。
「はぁ……いろいろあったなぁ」
部屋に戻った彩は大きさ余るベッドに倒れ、今までの事を振り返っていた。
確かに々あって過激な転移だとは思っている。
もう、満足している。
「まあそうだな。我も、その、みんなが大好きになった、ぞ」
「?なんで噛むんだ」
「し、知らんッ! とりあえず寢ようではないか」
「……? あ、ああ」
ベッドに倒れこみ、靜かにその目を閉じる。
これからの行を予想したり、これまでの事を振り返ったり。
思うことはばらばら。
しかし、目指すことをは一點を目指して。
そして語は繋がるのだろう―――――――――――。
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