《俺にエンジョイもチートも全否定!~仕方ない、最弱で最強の俺が行ってやろう~》第十八回 ダンジョン二回目
昨日の依頼で手ごたえをじた彩は、Fランクの中でも最高の依頼に挑むことにした。
スライムのダンジョンが現れたので、そのダンジョンを制覇せよというものだ。
三階層しかなく、その割には報酬の値段も良い方なので彩は即決した。
ただ、この依頼はスライムだらけということが確認されているが他に何があるかは分かっていない。
「まぁ、出來ることなのならやった方がいいということか」
その依頼が書いてある羊皮紙の依頼書を見ながら、彩は頷く。
「えぇ!? そのために僕力充満させてきたのに」
「すみません、また何かありましたらお申し付けください」
付で年がウェラに向かってんでいる。
ちくしょー、と言っているその顔は彩にとっても見覚えがあった。
昨日ユリウスにからかわれ、小さな心に気付く原因となった年。恨めしくて謝の気持ちを持つことができる、親友覚の年。
「―――――ヴェリト!」
決して大きくはなく、彼に屆かない音量ではなく、冒険者達が聞こえない年のみが聞こえる丁度いい音量で彩は呼びかけた。
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年、ヴェリトは振り返り、救世主を見るような目で彩を見た。
「お前が求めてる依頼っていうのってさ、もしかしてこれか?」
「え? 君が持ってたの!?」
「あぁ。……そうだ。私の自己紹介を忘れていたな、私は彩だ」
依頼の書いてある羊皮紙をつまみ、ひらひらと振ってヴェリトに見せる。
「丁度良いところだ、一緒に行かないか?」
「え、僕も行けるの! ありがとうね、また々お世話になっちゃうかな」
勿論下心なんて両方ない。
彩は前し強いと聞いたので命を助けられるかもしれないと思って。
ヴェリトはただ単に夢見たダンジョンを攻略したいという一心だけ。
「じゃあ私はちょっと行ってくる」
そう言って彩は羊皮紙を持って付に持っていく。彼が今しているのは臨時パートナーの申請だ。特にやることは無く、言えば済むことなので便利だ。
「……彩ちゃん、ね。何処までも深そうな子だ、興味があるよ」
「ん? 何か言ったか?」
「いいや、何でもないよ」
戻ってきた彩が疑問符を浮かべるが、ヴェリトはさらりとけ流す。
勿論ヴェリトの先ほど言った言葉はユリウスに屆いているわけで、彩は知っていたのだった。
ちょっと怪しいが現時點ではどうでもいい。
「じゃ、行こう」
ヴェリトが先に行ったのを見て彩もその背中を追いかける。
――――――――――――――――――――――☆
「へぇ、これがスライムダンジョンなのか」
「うん、ボクは何度か見たんだけど、建自はしいんだよね」
それがかえって危険を呼ぶ、とヴェリトは続けた。
その顔はとても真剣で、彼はこのダンジョンに思うところがあるようだ。
「此処はね、ボクの母親が昔住んで居た家なんだ。そしてダンジョンマスターは、ボクの母さんなんだよ」
「選ばれたってことか。何か深い過去がありそうだな」
「れないのは、とってもありがたいですね」
さりげなく、彩は褒められてしまった。しかし相変わらずときめきは來ない。というより彩はときめきの覚を知らないのだが。
ヴェリトは今まで見たことがないほどの真剣な顔をしてダンジョンにはいっていく。
見た目はし高級な家だ。
普通に貴族の余ったお金で買った別荘くらいの裝飾はついている。ヴェリトは貴族生まれといったところか。
「ボクが前方で戦おっか?」
「あぁ、そっちの方が助かるし、貴様もそうしたいだろ?」
門を開けて、中にるとヴェリトから問いがかけられた。
その問いに答えると、ご名答という顔を向けられてどや顔をせざるを得なくなった。
ドヤァ、とやってみた。
「おっと、スライムだらけだね『鉄球召喚』ッ!」
ヴェリトが向かってきたスライムに手を掲げると、そこから鎖の鉄球が召喚され、ヴェリトはそれを振り回して応じる。どちらかと言うと楽しそうだ。
「はぁ……『支配者』」
彩が薄くスキルの名を唱え、詠唱をすると全てのスライムがヴェリトのされるがままになる。一度ヴェリトは驚いた顔をしたがすぐにその表は消えた。
それからは楽々とスライム達を倒し、彩たちの現在地點は第二階層の中間點。
そして、スライムキング三と數えきれないスライムに囲まれている。
「ぷよぷよしているだけなら私でも殺せるが、キングとなるとなぁ……」
「キングはボクに任せて、スライムは任せたよ!」
鉄球を振り回せばその長さは彩の長を超えるかもしれない長さになる。測っていないためその細かい長さは分からないが恐らく二メートルくらいだろう。
それならばキングスライムの足止め、もしくは瞬殺も可能だ。
彩はヴェリトの案を引きけ、スライムをヴェリトに屆かないように叩き落す。
正式には支配者を使って威圧し、けないようにしてとどめを刺しているだけだ。
難易度も何も、初心者でも村人でもかなくなったものを突き刺すだけなのだから普通にすことができるだろう。
「うえっ」
ただ、スライムを刺すたびに出てくるぷるぷる?のが困る。
顔にかかったりするため、別に毒は無いのだが視界がふさがれてしまう。
まあ、どうでもいい。
ヴェリトに向かおうとするスライムをすべて薙ぎ倒し、あとは前方のスライムだ。
「ヴェリト! もう囲まれていない、出口があるぞ」
彩がスライムを全て殺したがために塞がれていた第三層への出口が見えた。
しかしまだボスを倒していないためそのドアは塞がれている。
さて、スライムの大殺戮劇だ―――――――――――――――。
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