《俺にエンジョイもチートも全否定!~仕方ない、最弱で最強の俺が行ってやろう~》第三回 組織に行こうよ
「でけえな」
「ああ。そうだな……なんというか、異世界に來たという実があるな」
「つーか彩お前、中二病度減ったよな?」
リーゼルトがそう言うと、彩はふっと笑った。しかしリーゼルトの問いには答えない。ここまで來た過程を語るのは、何だろうか悲しい。
ユリウスは叩きのめされた過去を思い出したのか、彩を見て震え始めた。
リーゼルトは「何があった!?」とんでいるが、あいにく答えるつもりはない。
「それにしても、王城ってこうも騎士とか門の前に立っていないものでしたっけ」
「オレの記憶では、わんさかいた気がする」
「人払いでもしたんじゃね? ほら、そんなじのスキルとかさ」
今、リーゼルト達は王城を見上げている。
待っているのも面倒くさいからもう組織に行ってしまえ、という話を彩から切り出したのだ。リーゼルトはちなみに宿を彩と大部屋に移した。
余裕で十人以上はれる部屋なので、サテラ達も余裕でくつろいでいた。
事をあまり分かっていないユリウスは彩が自主的に宿に置いてきたのを付け加えておく。
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「あら……あなた達も來たのね。ちなみに王城の前は私が人払いをしておいたわ。でもそのまま中にると捕まるから、気を付けなさい」
「ああ藍さん。やっぱり呪文とかあるのかよ?」
完全武裝の姿で現れたのは藍のチームである。
報量は上から藍→リーゼルト→彩という順番だろうとリーゼルトは想定する。
強い者に報を與える、というのはどの世界でも共通だからだ。リーゼルトのギフトがそろうのならば、彩より強くなるのは確定。
未來に希がある者にある程度の報を與えるというのも共通だった。
と、藍が王城の扉に手を當てて呪文―――詠唱の呪文を唱え始めた。
『封印開かせし時、運命は切り開かれ、最終のステージへと』
王城の扉に描かれている文様が青くり、しぐちゃっとした覚で形が変わり、自的に重苦しく扉が開いた。
中はに包まれていて、全く見えない。
それはってからのお楽しみだよ、とでも言うかのように。
「ほら」
「おいちょっと待て、そんなの誰に教えてもらったんだよ!?」
「組織の人を名乗る人にね。悪い人ではなさそうだから信じたのよ」
そう言って藍はリーゼルトと彩の手を引いてずかずかと中に進んでいく。
ある程度進むと、扉がまた重苦しく閉じていった。
「つまり―――ボスのやろうとしてることと、その組織の人がやろうとしていることは微妙にすれ違っていて―――」
「逆に還元されてボスの思い通りになっていたりするんですね」
「そしてボスの手間が省けたってやつか」
彩が顎に手を當ててそうつぶやき、それを拾ったサテラが続きを口にし、レスナがボスのしているだろうことを推定する。
リーゼルトとエアンやサランはまた考え込んでいる。
――――――組織が何をしようとしているのか、もはや誰にもわからない。
《ようこそ―――幻域大門殿メインタウンへ。わたくし、ナビケーターリーネと申します。ただいまより幻域大門殿メインタウンの案をいたしましょう》
どこからともなく聞こえた聲に、リーゼルトは聞き覚えなど絶対にない。
「リーネ……?」
リーゼルトは、ただその名前をつぶやくことしかできなかった。
聲で案されるままに、煌めくしい『幻域』を進んでいく。噴水に、デパートに、高い建、皆が煌めいていて華やかだ。
人もたくさんいるが、その表は楽しいというものではなかった。
中にると、奧に進むたびに魔力がすり減っていくじがし、周りの魔力ばかりが濃くなり、呼吸するのも困難になる。
「うぐ……」
「彩にはきつそうだな。大丈夫か? まあ、俺も人の事言えねえけどな」
「私はまだ大丈夫ですが、あまり続かなさそうです」
「オレはまだ余裕だ」
「私とサランさんはまだいい。そこのレスナくらいだろうか」
記憶力のいいエアンは此処に居る全員の名前を覚えている。レスナより強い藍は普段の空間をと何も変わらないとでも言うように辺りを見回している。
この中で一番弱い(霊魔がなければ)彩は耐えることが難しい様だ。
「仕方ない……アーナー」
『了解しました。強化魔を付與致します。完了しました』
こうして強化をすれば、彩はリーゼルトを追い抜いてサテラに追いつこうとしている。つまり今のところリーゼルトが一番弱い。
生活魔しか使えないと、やはりそうなるということだろう。
「あれ? 何か魔が吸われなくね?」
《こちら、幻域を追い越した幻想地域でございます。幻想地域を抜けましたら、組織本部へたどり著きます。また、本部へのカギは私が持っております》
「うわ、有用な奴」
「次來た時……私達……通れるか……分からない……」
サランは魔力が吸われているじがきっぱりとれたのをじて、不思議そうに壁にれている。エアンもこの狀態を不自然にじたようだ。
幻想地域にはいった時から窟の壁に花が咲いており、地面も一面の花畑だ。ふと気を抜くと幻想的になる、そんな不思議な空間。
歩いて十分は経っただろうか、リーネがまた言葉を発する。
《組織本部正門にたどり著きました。これより扉を開けます。中で何があるかは私にもわかりません。中での出來事は仕組まれておりません》
「ボスって今どこにいるんだ?」
《此処には居ません。でも、逆にどこにいるかもわかりません。何を企んでいるのか、私も気になるところですよ》
まるで定形文を言うかのように淡々と口にするリーネに、リーゼルトが信用を寄せることは無い。報は提示されないということで納得している。
この場に居る全員が警戒した。
重苦しい雰囲気を纏う凄まじい存在の金で作られた、目の前の正門を見上げた。
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