翌朝、習慣となっていたので日が昇る前に目が覚めた。ボーッとしているのもなんなので、以前と同じ総長訓練を続けることにした。家を出たからしは休もうと思っていたが、一度サボったらもうできる気がしないからな。

まずは部屋の中で逆立ち腕立てを片手で右左100回ずつ、次に天井にぶら下がった狀態で腹筋も100回行う。100回はないと思うだろうが、もちろん周りには分からないだろうが重力魔法をかけてやっている。何十倍もの重力をかけてやることで時間も短できるし、同時に魔力作の訓練にもなる。一石二鳥だな。

それが終われば次は外に出て素振りだ。これは父さんからもらった剣を使って行う。この剣は父さんが昔知り合いからもらったものらしく、魔力を込めるほど重くなっていく。そして、これまた魔力作の練習にもなる。それも終えると、最後に走り込みを行う。どれだけ技や力があっても力がなければ持たんからな。容としては一時間全力疾走・・・・する、というものだ。これは速さも上がるし、力もつく、もちろん重力魔法も使っているので魔力作の練習にもなり、一石三鳥だ。

全てこなしたら、水浴びをしてから宿屋に戻った。服は絞ったら汗がとんでもない量出てきたので著替えた。

「おにーさん、今日のご飯は何を食べるの？」

そう話しかけてきたのはこの宿屋の看板娘マリーちゃんだ。マリーちゃんは8歳のの子で両親を手伝っている姿が微笑ましく、客にも評判だ。

「んー、そうだね。今日は日替わり定食にしておくよ」

「わかった！おかーさん、日替わり定食１つ！」

マリーちゃんが呼びかけると廚房の方から、はいよ！という聲が聞こえた。そこから數分待つとなぜか日替わり定食を２つ持ったマリーちゃんがやってきた。

「あれ？マリーちゃんなんで２つ持ってるの？」

「んとね、おかーさんがおにーさんと一緒に食べてきなさい！って」

「へーそうなんだ。じゃあ一緒に食べよっか」

「うん！」

いただきます。と手を合わせる俺をマリーちゃんが不思議そうに見ていた。

「どうしたの？」

「えーと、おにーさん何してるのかなー？って思って」

「ああ、そういうことか。これは俺の食前の禮儀作法のようなものでね。食材を使ってくれた人、料理をしてくれた人、そして食材自にも謝を込めて、いただきます。っていう意味なんだ」

俺の説明を聞いたマリーちゃんは目を輝かせている。心得とかを聞いてくるけど、謝の気持ちさえ持っていたら大丈夫だよ。と言っておいた。

そしてマリーちゃんと話しながら朝食を終え、ギルドへ向かった。

ギルドに著くと、いつも通り（って言っても昨日登録したばかりなんだけど）依頼をけようとすると、ミリーナさんが話しかけてきた。

「あ、ユーマさん來ましたか！すみませんがギルドマスターが読んでいるので同行お願いしてもいいですか？」

ギルドマスター？俺に何の用だろう。疑問は盡きないがとりあえず了承すると、ミリーナさんはついて來てください。と言って歩き出した。

付の奧にり、そこにあった階段を上ったところにギルドマスターの部屋はあった。へー、この建って二階もあったんだ、そういえば外から見ると縦にも結構あったな。と思っているとミリーナさんが扉をノックした。

「すみません、ミリーナです。ユーマさんをお連れしました」

「れ」

そう言われたのでミリーナさんがり、俺も続いてると突然とてつもない殺気が襲ってきた。

突然の殺気、どうけるか。

一般人なら気絶してしまうだろう。

なんとか耐える？それでは二流だ。

ならば即座に臨戦態勢へとり、迎撃の準備をする？なるほど、それが出來れば一流だろう。

だが…殺気をそれ以上の殺気で押しつぶしてこその超一流だ！

殺気を自の殺気で塗りつぶして突然なんだ！と殺気を出した本人を睨みつける。だが、相手は一瞬驚いた顔をするとすぐに大聲で笑い始めた。

「ハッハッハ！俺の全力の殺気をこうも簡単に塗りつぶされるとはな！余裕で俺よりも強いじゃねえか！」

ひとしきり笑った後目の前の全に筋の鎧を纏った男はニヤリと口角を上げて言い放った。

「ああ、自己紹介を忘れていたな。俺はこの町のギルドマスター、モルドだ」