《最強転生者の異世界無雙》決闘(笑)

ゴブリンの巣を殲滅して一息ついたらだいぶ気持ちも落ち著いて來たので、証明部位を剝ぎ取って帰ることにした。

あの後、街に戻ると門の近くに俺の泊まっている宿屋があるのでいちいちギルドに向かうのがめんどくさくなり、そのまま自分の部屋に戻って水浴びをして眠りについた。

朝起きると、昨日は飯を全然食べてなかったことを思い出して、とてつもない空腹に襲われた。昨日は興狀態だったから大丈夫だったのかな?なんて考えながらマリーちゃんにステーキ丼をお願いして、前と同じように一緒に食べた。マリーちゃんはフレンドリーで好奇心旺盛なので気になってることを遠慮せずにどんどん聞いてくるので話題がなくなることはなかった。

その後朝食を終えて、ギルドに向かうことにした。ギルドに著くとミリーナさんが変わらずにいて、ずいぶん焦った様子で仕事をしている。その様子がなんだかおかしかったのでし笑って見てるとミリーナさんがこちらを見て驚愕の表を浮かべた後、怒った顔でこっちに來た。

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「もう!どこに行ってたんですか!昨日帰ってこなかったから心配したんですよ!」

ああ、なるほど。俺が昨日ギルドに寄らなかったからあんなにも焦っていたのか。そのことを知り、し嬉しくなりつつも事実を話す。

「すみません。昨日は森に行くとゴブリンの巣があったので殲滅して帰ったらギルドに行く元気が出なくて、そのまま宿に帰ってしまいました」

「なっ⁉︎ゴブリンの巣⁉︎大丈夫だったの⁉︎」

「はい、見ての通り無事でs「ギャハハハハ!マジかよ!」…」

思わず素がでているミリーナさんの言葉に答えようとした俺の言葉を遮っていかにも見た目だけ、といった風貌の男が進み出て來た。

「おいおいミリーナ。こいつの言うことを信じるのかよ。こんなヒョロッちいガキの戯言をよ」

「戯言?何をいっているんだ?お前は」

男の言葉にイラッときたので言葉を挾む。

「ああ、戯言だろうよ。てめえのようなガキがゴブリンの巣を潰せるわけがねえ」

「証明部位ならあるが?」

「大方金で譲ってもらったんだろう?まあ、そんなことはいい。お前のその神を叩き直してやるから授業料としてその証明部位で得た金をよこせ」

こいつは俺を苛つかせる天才だな。まあいいここは乗ってやる。

「わかった。だが、お前に本當に俺を鍛えられるほどの実力があるのか試させてもらおう」

「ああ⁉︎てめえ如きが俺を試すだと⁉︎ふん、その拠のない自信が命取りになることを教えてやるよ。決闘だ!決闘の準備をしろ!」

そうんで男は歩いて行った。恐らくあちらに決闘場のようなものがあるのだろう。俺も男について行くことにした。

決闘場に著くと、明らかにあの場にはいなかったであろう人數の冒険者たちが観客席を埋め盡くしていた。

そんな俺の様子を見て何を勘違いしたのか男が話しかけてくる。

「ククク、今更怖気付いたのか?今なら有り金全部払ったらやめてやらんこともないぞ?」

「ふん、決闘前につまらんことを言うなどお前の実力も大予想できるな。々命乞いの準備でもしておけ」

まあ、有り金全部って言ってもほとんどはアイテムボックスにあるから、今持っているのはほんのしなんだけど。でも俺の言葉を聞いて男は憤慨している。

「なんだと⁉︎このDランク冒険者シュエンテンガーラビットシュルト様をバカにしやがって!ランクの差は絶対だと思い知らせてやるぜ!」

Dランクかよ…

よくそんなんで俺に喧嘩を売ってきたものだ。第一ランクの差は絶対なら以前Cランクの奴を吹っ飛ばした、俺には敵う道理などないだろうに…

だから、ミリーナさんは止めなかったんだろうし。ああ、そういえば、以前のギルドマスターとの話の時もミリーナさん、ずっといたな。だからかもな。

「言い返せないのか?ククク、そうだろうなあ。所詮お前は口先だけだろうからなあ。ククク、ハッハッハ!」

俺が呆れていたのを勘違いしたのか目の前のシュエ…長い、雑魚でいいか。雑魚は話しかけてきた。その後も煽ってくるのを全部無視していると、ようやく準備が整ったようだ。

「それでは!これより、シュエンテンガーラビットシュルト対ユーマの決闘を執り行う!両者、相手にむものを述べよ!」

「ククク、そんなの決まったんだろうが!このガキの全財産だよ!」

「俺もこいつの全財産でいい」

「分かった。ならばこれより互いの全財産をかけて誠心誠意全力で戦い抜くように!では、」

俺はこれから決闘が始まる中考え事をしていた。何故、前世での漫畫やラノベの中では圧倒的な強さを誇る奴のきが、見えないはずなきが、目の前に來たら気づくことが・・・・・・できるのだろう・・・・・・・、と。実際にそのような狀況になれば、間違いなく…

「始め!」

フッ

ドガッ

こうなるだろうに。

俺がやったことは簡単だ。あいつには気づくこともできないスピードで接近し、その勢いのままあいつの顔面に飛び膝蹴りをいれただけだ。こいつがしっかりとした・・・・・・・実力を・・・持っていれば・・・・・・今頃こいつの首から上は無くなっていただろう。が、こいつの気づくことのできるギリギリのスピードが遅すぎたので俺もギリギリ気づかないスピードを狙ったため、逆に助かったというわけだ。

観客席にいる冒険者たちも審判っぽい人もポカーンとしている。し待ったが、余りにも放心狀態が長いので財産は明日け取るという旨を書いた手紙をその場において、帰ることにした。

ギルドを出ようとしたところで、冒険者たちのものであろう歓聲が聞こえてきたが、スルーして帰った。

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