《絶対守護者の學園生活記》第二王
「ありがとうございました!」
「お疲れ様でした」
俺はガルムさんに禮をする。何に対する禮かというと、剣と戦い方の指導に対するものだ。
この間の出來事によって、力をつけることに決めた俺はガルムさんへの協力を求めた。俺が知ってる強い人といえば、真っ先に思いつくのがこの人だったからだ。
そして最近は、朝早く起きて木剣で素振りをし、その後は畑仕事。午後にはガルムさんと特訓といった日々を過ごしていた。子供達の相手はカレンとリリィに任せている。勿論、なにかあった時にすぐ呼んでもらえるように笛を渡してある。
2人は割と真反対な格をしていると思うのだが、かなり仲がいい。
別に仲がいいことに文句があるわけではないが、俺に関する話を本人の前でするのだけは、恥ずかしいのでやめてほしい。しかし、その話をしている時のリリィはとてもとても可い笑顔を浮かべていて、お兄ちゃん的には嬉しいという気持ちもある。
うーんこの。
※※※
早朝、俺は外で日課の素振りをしていた。ただ無心で木剣を振る。
振る。
振る。
振る。
「おい」
振る。
振る。
「おい! そこのお前!」
「うおっ!?」
なんだ!? 急に後ろから聲が聞こえたが。恐る恐る振り返るとそこにいたのはの子だった。
背は俺と同じくらいの高さ。歳も俺と同じくらいだろうか?見た目は燃えるような赤の髪をきやすさ重視なのかショートカットだ。目のもとても綺麗な赤であり、キリッとしているためカッコいいという印象をうける。これはアレだ。の子にお姉様と呼ばれるようなタイプだ。
だが何よりも目を引くのは、母を象徴する2つのお山。その歳にしてカレンとリリィには無い立派なものをお持ちでいらっしゃる。
「何か用か? てか誰だ?」
「ああ。名乗ってなかったな。私はアリス=フィル=ガルーダだ。」
名前長っ!………ん? ガルーダ?
「一応、この國の第二王をやらせてもらっている」
!!!
待て待て待て。俺、王様に向かって誰だ?とか言っちまったよ。不敬罪とかで捕まってしまうのだろうか?
さよなら、俺の第二の人生……。
「なぜそんな、終わった……みたいな表をしてるかは何となく分かるが、言っておく。私は畏まった態度で接されるのが嫌いだ。呼び方も様付けなど要らん」
え?マジで?
「良かった……んで? アリスは俺に何の用だ?」
俺はそう聞いたが、なぜかアリスは固まっていた。やっぱり呼び捨てとか駄目だったのか?急いで謝ろう。
だが、謝る前に、アリスは突然笑い始めた。
「ふふっ、お前は面白いやつだな。いくら本人から言われたからって、王相手にそんな話し方をするやつは普通はいないぞ? 私は王だからな」
あー、なるほど。そりゃそうか。
「でも、王である前に、アリスはアリスであり、一人のの子だろ? 立場なんかは関係ない」
そう、これは俺の本心だ。だが、またしてもアリスは固まっていたが、しばらくして、今度は自然な笑顔を浮かべた。
「そうか……なあ、お前の名前はなんだ?」
「レオンだ。」
「レオン……そうか、レオンか……」
なんか俯きながら俺の名前をぶつぶつ呟いていて怖いんだが……。
だが、そんな気持ちも次のアリスの言葉によってどこかへ行ってしまうのだった。
「よしレオン! 私と決闘しよう!」
………は?
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