《絶対守護者の學園生活記》授業初日 座學
「大変な目にあった……」
「あはは……」
第二次土下座事件(俺命名)を終え、HRホームルームが始まる前に教室へと移した。
カレンとリリィはAクラスなので途中で別れたが、カレンに放課後は空けとくようにと言われた。
「なんで俺は寢てたんだ……?」
「発作かなにかだろ」
気絶していた馬鹿に適當に対応していたら、ヤンキー先生が扉を開けてってきた。いつものドーン!という音とともに。扉を直す手間がかかるのに、なぜ手加減を出來ないのだろうか。
「HR始めるぞー」
そして出席を取り始める。他の人も扉が壊れるのには慣れたようだ。気にしたら負けと言った方が正しいのかもしれないが。
「よし、學園生活の目標と今後の予定について話すぞ」
そして、長々とヤンキー先生は話し始める。
「この學園生活を通して、將來的に就く職としては主に三つが挙げられる。國直屬の騎士団と冒険者と実家を継ぐ、だな。學園はお前たちの將來のために必要な能力を育する場だ。今はまだ一年生だから何もすることが決まってないという奴がいてもいい。だが、この學園で様々な出會いや経験をして、しっかりと考えて自分の將來を決めてほしい。それがお前らの目標だ。英雄に憧れてった奴もいるだろうが、そんなちょくちょく英雄が必要になる出來事が起こってたらこの世界はとっくに終わってるしな。しっかり現実を見ろよ」
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騎士団は學園を上位の績で卒業した人が多くるエリート部隊で、仕事はもちろん國を守る事である。俺も何事もなければってみたいなと思っている。冒険者は冒険者ギルドに屬して仕事を請け負い、報酬金で生きるものだ。実家を継ぐはそのままである。もちろんそれ以外にも様々な職はある。
この學園に學する際の年齢制限は無いが、學園を三年で卒業し、そのまま就職というのが一般的なものとなっており、ほとんどの人が十五歳の時に學する。リリィは十四歳なので例外だが。
人も十八歳、結婚が可能になるのも十八歳からという國の決まりは、學園を卒業して就職し、生活の基盤を作ってからこそ大人だという暗黙の了解的なものがあるかららしい。
なので、三年の間に出來た人と卒業後に即結婚といったこともよくあるらしい。
人……縁のない言葉だな。
「次に今後の予定だ。普段は午前に座學を、午後には実技をけてもらうことになる。実技は俺が擔當するぞ。今日の実技は初回なのもあって先輩の授業を見學させてもらえることになっている。大きな行事としては約一か月後に學最強決定戦がある。誰でも參加可能だ。先輩にも勝てるという自のある奴や、今の自分の実力はどこらへんなのか試したい奴は出てみるといい」
學最強決定戦……。學園の正式な行事のはずなのに、武闘大會などではなく緩いじの名前なのは絶対に學園長が絡んでるだろ、これ。
気が向いたら出てみるか。決して俺は戦闘狂ではない。
「連絡事項はこんなもんだ。んじゃ、また後でな」
そう言ってヤンキー先生は出ていく。
「なあレオン。學最強決定戦出るか?」
「気が向いたらな。ロリコンは?」
「誰がロリコンだ! 俺は出るぞ!」
「僕は遠慮しとこうかな……」
マルクは參加、ミーナは不參加か。カレンとリリィはどうするのだろうか? 後で聞いてみよう。
とりあえずは座學をける準備をするとしよう。
※※※
座學の授業の時間になった。
座學は魔法學や魔學、果てには貴族としての振舞い方など様々なものがある。
今日は魔法學の授業で、魔力や魔法の基礎を學ぶらしい。この場には學試験のために、しっかりと勉強してきた者しかいないため、基礎をやると言われて不満な顔をしている奴もいた。だが基礎は大事だからな。俺はしっかりと聞こう。
「魔力とは誰にでも流れているものであり、これを使うことでの能力を上げることが出來ます。足を速くすることや、力をあげること。さらには目に魔力を重點的に集めることで視力を強化するなど、覚も強化出來ます。これを強化といいます。使うにはある程度の魔力作能力が必要になります」
強化は基礎中の基礎と言っても過言ではない。戦う者には必須の技だ。俺も鍛えるのが困難な視力の強化などに使うため、よくお世話になっている。
「次に魔法についてです。魔法は魔力を使って発させるものです。火や水、風や土などを現化させることで攻撃や防が可能となります。魔法の発と威力には魔力量とイメージが重要となります。魔法は魔力を使って発させるものなので、當然魔力量が多ければ多いほど威力も高くなります。もちろんこれにも魔力作能力が必要になりますが。次にイメージですが、どのような魔法を使いたいかを、より細かにイメージすることが重要となります。その魔法で発するものはどんな原理で発するのか、どんな形でどんな風にくのか、といったものをイメージするのは発と威力に大きく関わります。多くの人はイメージを分かりやすくするために魔法に名前を付けたり、火よ! といったふうに聲に出します」
魔力量についてはそのままだから分かりやすいが、イメージについては難しいものがある。単なる火や水などは生活においても見かけるためイメージしやすいが、俺が學園長戦で見せた竜巻などは普段の生活では滅多に見かけるものではないので、使える人はほぼいないと言ってもいいだろう。俺は前世の知識と、ユフィさんが発してきた様々な兇悪な魔法を見てきたしけてきたおかげでどうにかなるが。
魔力と魔法についての基礎はこんなもんだろう。
その後も、基礎的な容を中心に授業は進んでいった。
そして座學も終わり、晝休みを挾んで、実技の授業の時間になった。
俺達はヤンキー先生の案により、先輩たちが実技の授業を行う第一訓練場へと向かった。
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