《絶対守護者の學園生活記》変化の実
ミーナと狼野郎の試合が始まった。
しかし、両者はかない。
「なんで二人共止まってんだ?」
「まぁ狼野郎はミーナを舐めきってるからな。余裕ぶっこいてんだろう。それを分かってるからこそミーナは様子を見てる」
「なんで様子見を?」
「相手が脳筋だからだ。相手が全くかないと脳筋の狼野郎は當然……」
直後、狼野郎がき出す。
「痺れを切らして、仕掛けてくる」
脳筋の思考は分かりやすくて助かるな。
ミーナへと急接近する狼野郎。速いのは認める。だが
「単調すぎんだよ、先輩」
ミーナがダガーナイフを巧みに扱い、相手の攻撃をけ流す。
バルディッシュを扱う狼野郎とダガーナイフを扱うミーナでは明らかにミーナ側が不利であろう。
だからこそにつけさせたのがけ流すという技。
実踐もえて教え込んだ。相手は俺だ。もちろん本気でな。
俺の速さに慣れさえすれば、あの狼野郎のきにも対応出來る。
ただカラクリはそれだけではない。
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風魔法、これが肝だ。
これはソフィ先輩の戦い方を參考にしたもの。
ソフィ先輩が風魔法を使って自の攻撃や速度を補助していたのを見て、同じ風屬に適のあるミーナなら出來るのではと思った。
け流す瞬間に風を起こすことで補助する。そうすれば力負けしない。
これはこの世界では極めて珍しい戦い方だったりする。普段の実技の授業などを見ていて、やたら皆が攻撃魔法ばっかり使っているのを見て疑問に思っていたのだ。
前世のラノベなどで読んだ中には、風屬で自を浮かせる。そんなシーンが多々あった。
なのにそんな使い方をする人がほとんどいなければ疑問に思うのは當たり前だろう。
そして々調べた結果、あることが分かった。
英雄である親父の影響だと。……この世界に対する親父の影響デカすぎないか?
とにかく、力で押す親父をリスペクトして攻撃魔法に重點を置くように自然となっている生徒が殆どだそうだ。
風魔法を攻撃ではなく補助に使う。これは慣れてる人でなければ対応するのが難しいであろう。
そしてその技を教えるために、スペシャリストとしてソフィ先輩を呼んだのだ。
試合を見ると、重いであろうバルディッシュを振り回し、狼野郎がミーナに襲いかかるが全てけ流されている。ふむ、流石は二學年ナンバースリー。能力に優れた獣人ということもあるのか、大した隙を作らずに攻撃を繰り出している。
だが見慣れない戦い方をする相手、通らない攻撃に狼野郎がイラついてるのが見て取れる。
いいぞ、もっと怒れ。心をせ。
そうすれば――
「くそがああああああああああ!!!」
――きた。
こちらに聞こえるほどの大聲を上げ、思いっきりバルディッシュを振り下ろそうとする狼野郎。
その全力の大振りでは、流石に能力に優れた獣人でもすぐに勢を整えるのは無理だろ?
ドン! と大きな音をたてて狼野郎の攻撃が炸裂し、その威力によって床が破壊され、破壊された影響で煙が上がる。
観客の誰もがミーナがやられたと悟っている。
俺もその時點で悟る。ああ、終わったな。
そして煙が収まり、そこにあったのは
狼野郎の後ろに立ち、腕を回しこんで首元にナイフをそえているミーナの姿だった。
風魔法の補助のもう一つ、風による速度強化。攻撃が當たる直前に使い、瞬間的に回り込んだ。
これは最後の一手として使わずに殘しておいたのであろう。そんなものがあるとは知らずにデカい攻撃を仕掛けてきたからこその敗北。
狼野郎、お前の負けだよ。お前はミーナの実力を舐めすぎた。
「試合終了! 勝者、ミーナ!」
思ったよりあっけなかったな。
審判の宣言を聞き、俺は立ち上がる。
さて、ミーナを褒めに行かないとな。
ついでに頭をでさせてもらおう。俺だって頑張ったんだしご褒を貰っても構わないだろ?
※※※
勝った? 僕が勝てた?
「くそ、がぁ……」
ロウガ先輩が両膝をつき、地面を拳で毆っている。
それを見て実する。
僕は、勝てたんだ。
「おい、犬っこ……ミーナ」
「なんですか?」
「……悪かった」
「え?」
「俺が悪かった! お前は、いや、犬の獣人だって充分に戦える強さを持っている。それが分かった。悔しいことにな」
……あぁ、僕は変われたんだ。そう思った。追い求めてたものが、手にれられた。
そして、きっかけをくれたのは。
「だから、すまなかった。それだけだ」
そう言ってロウガ先輩は去っていった。
僕も急いで舞臺から降りる。
一刻も早く彼に會いたい、會って伝えたい。
僕を支えてくれてありがとう。自を持たせてくれてありがとう。僕はもう大丈夫だよ。だから心配しないで。
そして、
あなたの事が好きです、と。
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