《絶対守護者の學園生活記》皆でお買い

俺はを揺らされるているのをじ、目を覚ました。

目の前には俺を揺すっていたであろうアリスが、一糸まとわぬ姿でいた。

「気持ちよさそうに寢ていたな、レオン」

「寢る前に気持ちいいことしてたからかな」

「……ばか」

ぽかっと俺の頭を軽く叩くアリス。

「ほら、さっさと起きてシャワーを浴びるぞ」

「一緒にか?」

「……好きにしろ、ばか」

アリスに馬鹿呼ばわりされているが、俺は思わず顔がニヤけてしまう。 

カレンとシャルによくいじられてきた鬱憤からか、俺はしSになっているのかもしれない。アリスのいじけたような表を見るとなぜか心がキュンキュンしてしまう。まさかこの気持ちが……

既にやることやった後に何をくだらないことを考えているんだ俺は。

二人で一緒にシャワーを浴び、服を著てリビングへと向かう。シャワー中はナニもしてないからな?俺はそこまで獣ではない。

リビングへると、皆が朝のティータイムを楽しんでいた。もちろんシャルもである。

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「よかったですね、アリス」

「はい、お姉さま」

シャルはアリスが俺と一緒に來たことから昨晩に何があったのかを察したようで、らかな笑みを浮かべている。

……俺も覚悟を決めるか。

「シャル、話がある」

「なんでしょうか?」

「俺には既に何人もの婚約者がいる。そんな奴でもいいなら、俺と添い遂げてくれるか?」

「……はい、私は貴方と共に。これからもよろしくお願いしますね、レオン君?」

「ああ、今までの分を含めて幸せにできるように頑張るよ」

こうして、俺にはまた一人嫁が増えたのであった。

俺がプロポーズしている間は他の皆は優しく見守ってくれていた。

※※※

嫁が増えたわけだが特に普段の生活が変わるわけでもなく、皆で鍛錬したりのんびりしたりとしていた。

いや、し変わったことはあったな。シャルが思った以上に茶目っ気があったというか、カレンとシャルのコンビには困らされることがよくあった。俺をいじる人が増えたのだ。

そんなことはともかく、今日も魔族の問題の対処のために王様と親父が頑張っているであろう中、俺は屋敷でのんびりしていた。

申し訳ない気持ちはあるが、仮にも俺はこの國の民であり、王様の命令には逆らえないからな。

言い訳じゃないぞ?

この國の危機になったら命を賭けてでも守るつもりだし、今の俺は大切な人達を守ることに集中している訳だ。

ソファーに寢っ転がりながらこんなことを言ってても説得力ないんだけどな。

「そういえばもうすぐ合宿ね」

各々がしたいことをしているリビングで、カレンがそう呟いた。

「……海」

それを聞いてリリィも返事をするように呟く。

最近リリィがまともに喋ってるのを聞いた記憶がないんだが。この前の可といい、妹の語彙力が気になって仕方ない。

「そういえば僕、水著持ってないなぁ」

「私もだ」

「ん? じゃダメなのか?」

「ソフィさん、普通は水著を著るんですよ」

「クーも海いくー!」

水著か、俺も持ってないし買いに行かんとなぁ。

あとソフィ先輩は全で泳ぐつもりだったのだろうか。……他の男にソフィ先輩のを見られてしまうと思うとモヤモヤとした気持ちになる。これは嫉妬なんだろうな。

そして何よりもクーの発言が俺にとっては重要だった。

この屋敷に住んでいるのはクー以外は皆が學園生であり、合宿へ參加する。

その間クーをどうするか。孤児院に預けるか?でもクーを一緒にに連れて行きたいという気持ちはある。今まで研究所で過ごしてきたクーに、いろんな景を見させてやりたい。

合宿から帰ってきてからもう一回行くというのもあるが、うちには第一王と第二王がいるわけで、常に暇という訳では無い。他の皆も用というのはある訳で、全員で揃っていけるのはいつになるか分からない。

俺だけでも考えても仕方ないと思い、皆に相談してみた。

「なら合宿に連れていけばいいじゃない」

「流石に學園生じゃない人を連れていくのは無理だろ」

「そこはほら、學園長に頼むとかコネを使うとかあるじゃない?」

そう言ってカレンはチラチラっとシャルとアリスの方を見る。それでいけんのか……?

「それなら大丈夫だろう。父上はレオンに禮がしたいと言っていたしな」

お禮? ……シャルの呪いのことか?

まあいい、あんまりそういう方法は使いたくなかったが、娘のためならパパは心を鬼にしよう。

そしてクーを連れていくことに決めた俺たちは、水著を買いに行くことにした。

有名だという水著専門店にり、俺は迷うことなく自分の買いを終わらせたわけだが……

「気まずすぎる……」

俺は皆の水著選びに付き合わされていた。そして試著室の前で著替え終わるのを待っている。當然俺がいるのは用の水著コーナーなので、他のお客さんの視線が痛い。

この視線のせいで、試著した水著の想を求めてくる皆に適當な返事をしてしまった。

これは後で謝り倒すコースであるが、俺は早く帰りたい。

そして皆は納得のいくものが見つかり、購を済ませて店を出た。

神的に凄く疲れる一日だった……

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