《絶対守護者の學園生活記》増える大切

王様からの呼び出しをけ、俺は今王城行きの馬車に乗っている。

昨日の朝に意識を取り戻した俺だったが、どうやら意識を失ってから數日は経っていたようだ。その間に々と決められたらしい。多分フロウズ公爵家の処分とか俺達の武勲に対する褒についてだろう。そのことを伝えるために俺は呼ばれたはずだ。

そしてリリィのことだが、俺が責任を取ることになったとだけ言っておこう。天使パワーには勝てなかったよ……

スイッチがるとあんなじになるだけで、事が終わるといつものリリィに戻っていた。

王城に著くと謁見の間に向かう。謁見の間にってみると、案の定王様と親父がいた。

「やっと來たか」

「死んでなかったのか馬鹿息子」

「死んでねぇよ」

って早々変なことを言ってきた親父に呆れたように返事をする。

「それじゃ本題にるか、義息子よ」

「楽しそうすっね……」

王様が嬉しそうに笑いながらそう言ってくる

あれか?一先ずは國の危機を乗り越えたからか?

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「それで用件は?」

「まずはフロウズ家についてだ」

王様はすぐに表を真剣なものに戻した。

フロウズ家……あらかじめ話し合って決めていた通りにいけばきっとリーゼさんは助かるはずだ。

結果は……?

「第一夫人とその娘、つまりお前が助けたかった子とその母親は奴隷落ち。それ以外はあの世行きだな。おめでとう、通算二回目の貴族家潰し達だ」

「そうか……」

最後の方の言葉は要らなかったが、とりあえずは上手くいったようだ。二人以外は皆関わっていたんだな。

「あの子が助かったのはお前の目論見通り、多數の目撃者がいたおだ。民衆が好む展開だったようだしな」

「好む展開?」

する人が殺されそうになったところに、勇気を振り絞って助けにった。心當たりはないか?」

ありまくる……。

「だが死刑は無理そうだ。當主が自害した」

「自害!?」

「あるいは魔族があらかじめ用意しておいたトカゲの尾切りだったのかもな」

報がれるのを防ぐ為、用がなくなったと判斷したら自害するようにされていたのかもってことか。

「次はお前の褒に関することなんだが……さて、どうする?」

ニヤリとする王様に、俺もニヤリと口角を上げて答える。隣にいる親父が「うっわ、悪い顔」と言っていたがスルーだ。

「なら奴隷がしいな。それも二人ぐらい。誰かオススメでもいないか?」

「王に奴隷のオススメを聞いてどうすんだ……だがちょうどいいのがいるぞ?れ!」

王様が聲を上げると謁見の間の扉が開かれ、二人のってきた。

一人はいかにも生真面目そうなでリーゼさんの母親であるシーラさん、もう一人はリーゼさんだ。

「どうだ? しいだろう? これがお前のものになるんだぞ?」

「ぐへへ.....お主王様も悪よのぉ」

「「はっはっはっはっ」」

王様と一緒に高笑いをする。うん、茶番だ。

他の三人からの視線が痛い。なんかそういうノリだったんだ、許してくれ。

「とにかく、この二人はどうだ?」

「ああ、貰うよ」

俺は奴隷二人の前に出る。

「というわけでお二人共、これからは俺が主人です。そしてどうしても守ってもらいたいことが一つあります」

二人を真っ直ぐ見據え、告げる。

「契約し終わったら即契約破棄するんで、それから先はあなた達は自由に過ごしてください。そして、幸せになってください。俺達が全力で支援しますので」

シーラさんが驚きの表を見せる。リーゼさんは既に知っていたはずだが、目には涙が浮かんでいる。

「ありがとうございます……この恩はいつか必ずお返ししますので……」

「いや、いつかじゃなくていいですよ。今、願いを一つ聞いてもらえれば」

「聞きます! なんでも言ってください!」

涙聲になっているシーラさん。それじゃ遠慮なく頼もう。

「娘さんを、俺にください!」

俺は勢いよく頭を下げる。

「……顔を上げてください」

シーラさんにそう言われ、従う。

「私がこんなことを言える立場じゃないのは分かっています。でも、母として問います。あなたは娘を絶対に幸せにしてくれますか?」

「もちろんです」

「なら、娘にもそれを誓ってあげてください」

散々苦しんできたからだろうな。これ以上苦しませないように娘を想うがそこにはあった。

「リーゼさん」

「は、はい!」

「リーゼさんからの告白、凄く嬉しかったです。あの告白を聞いた途端に、力が湧いてきて、俺は救われました」

「レオンくん……」

「俺には既に何人もの嫁がいます。そんな俺でもよければ、生涯を共にしてくれますか?」

くさいセリフだとは思う。でもこれは本心だ。絶対に幸せにする。

そしてリーゼさんは憑きが落ちたかのような、とても綺麗な微笑みを浮かべていた。

「はい、私は貴方と共に」

プロポーズの返事がシャルと全く同じだったのが、なんだかおかしくて俺は笑ってしまった。

こうして、俺にはまた一人大切な人が出來た。ニヤニヤしている男二人は後で毆っておこう。

シーラさんは城で働くこととなり、教育係のメイドさんに連れていかれた。そしてリーゼさんは屋敷に向かってもらい、今ここにいるのは俺と王様と親父の三人になった。

「よし、それじゃ最後にダルク、頼んだ」

王様が親父に聲をかけた。まだ何があったのか?

「よーし、レオン。よく聞けよ?」

「おう」

「ひっじょーに男としては許せないんだがな? マジで許せないんだがな?」

「なんだよ……」

なんか親父が怖いんだが……

そして長いタメを挾んだ後に、親父はようやく口を開いた。

「お前、嫁達ともっとを深めあえ」

…………はい?

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