《絶対守護者の學園生活記》使いの者
「今日もいい天気だな」
「どこ見て言ってんのよ」
ゴラム達と話してから數日が経った。朝の鍛錬を終えた俺はリビングにあるソファの上でのんびりしていた。いや、正しくはソファの上でシャルに膝枕されてか。
俺の髪を梳くようにして優しくでてくれてるので気持ちがいい。そして何よりこの態勢だとシャルの母の象徴がはっきりと主張しているのが見えて眼福だ。しかしこのまま見続けているとカレンぺったんこの機嫌が悪くなるので、誤魔化すように天気の話を振ったらツッコまれた。
「りたかったらってもいいですよ?」
「え? マジで?」
「ちょっとシャル!」
一瞬いに乗りそうになってしまった。流石に皆がいる場所でそのような行為に及ぼうとは思っていない。………本當だぞ?
ていうかさっきから刺さってくるアリスとミーナとリーゼさんの視線が痛い。
それにしても……平和だなぁ……
落ち著いてきた気溫に、極上の枕。このまま夢の世界に旅立てそうだ。
特に用事はないし、このまま寢て.....!?
「ちょっ、どうしたのよレオン」
急に立ち上がった俺に聲をかけてくるカレン。
「屋敷の前に誰かいる。知らない気配だ」
寢ようと決めた直後に、禍々しい殺気のようなものが俺に向けられた。この時期にこんなことしてくる奴は限られている。
何が起きるか分からないので俺一人だけで向かうことにする。
外に出ると、見知った顔が見えた。
「やぁ、久しぶりだね」
「クソ王子……!」
行方不明となり、魔王にいいように使われて死んだのではと思っていた人がそこにはいた。
「何しにきやがった。出來ればお前の顔は二度と見たくなかったんだがな」
「ははは、ひどいなぁ。せっかく魔王様からの言伝を聞かせてあげようと思ったのに」
警戒する俺に対して飄々としているクソ王子。
それよりも……魔王からの言伝だと?たしかに魔王は使いを出すと言っていた。
つまり……
「時が來たんだよ、レオンくん?君と魔王様の一騎打ち。世界をかけた戦いの時がさ」
ついに來た。待ち焦がれていたというわけではないが、俺の最後の大仕事だ。
「さっさと詳しいことを話せ」
「そんなに睨まなくてもいいじゃないか。そうだねぇ、決戦は一週間後。またここに僕が來るから魔王様のところまで案させてもらうよ」
「魔王は今どこにいる?」
「はは、教えるわけないじゃないか。でもそうだね、折角だからこれは教えてあげるよ」
ニヤリ、と口角を上げるクソ王子。
「リーフェ、というならこちらで預かってるよ。とどんなことされてるかは……言えないなぁ」
くっくっくっ、と笑いを抑えながら、楽しそうに言う。
「変なことしたらただじゃおかねぇぞ……!」
「おぉ、怖い怖い。それじゃ僕は帰ることにしようかな」
クソ王子の背後に例の割れ目が現れる。こいつも使えるのかよ。
ここで手を出すわけにはいかない。わざわざ相手側が一一で戦ってくれるというのだ。もしそれが無かったら、他の人になからず被害が出てしまう。だからこのままでいけるようにするしかないし、相手の機嫌を損なわせるのは駄目だ。
「また會おうね、レオンくん」
そう言ってクソ王子は去っていった。
それを確認すると俺はすぐに屋敷へと戻る。
「ど、どうしたのレオンくん?」
どうやら怒りが抑えきれていなかったらしく、俺の様子を見てミーナが怯えてしまっている。
「なんでもないぞ」
安心させるように、ミーナの頭をでる。そうしながら、これからの事を考える。
まずは今起きたことを王様と親父、それからここにいる皆に伝えなければならない。そしてその後はタイムリミットまで自分を鍛え抜く。それだけだ。
まずはここにいる皆に事を話した。
そして
「時間がない。アリス、ソフィ、シャル、リリィは俺の特訓に付き合ってくれ」
このメンバーで戦闘力の高い四人に付き合ってもらう。しでも強くならなければ。
殘された時間はもう、ない。
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