《職業魔王にジョブチェンジ~それでも俺は天使です~》暴走の爪痕~歪められし剣~
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
【暴食】 【捕食者の矜持】 毒無効。狙った獲を逃がさない。何処に逃げようが、獲の魔力で追跡可能。
【捕食者の威圧】 絶対的な捕食者がみせる視線。ただ、自分が捕食される立場でしかないと自覚させる。
【暴食のアギト】 魔力から形作られる口のみの龍。あらゆるものを貪り喰らい、エネルギーにかえる。食べた生のステータスの一部を自分のにできる。使用者の最大保有魔力量により、龍の數が決まる。使用者がを保てないほどエネルギーを使い果たし、弱化すると暴走し、を維持しようと見境なく辺りのを食べ盡くす。
【食道楽】 料理に補正あり、味しいほど、食べるとエネルギーを回復できる。
【暴食の料理人】 料理に補正大。農作業に補正大。食材採取に補正大。目利きの腕がよくなる。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
「……【暴食】だけが違うのですが」
Advertisement
前半の能力は確かに大罪系スキルの名に恥じない強力な能力だが、後半がおかしい。暴食は際限なく貪り喰らうスキルだ。生だろうが、無生だろうが食べ盡くし、相手のステータスだろうが、スキルだろうが、記憶すら喰らい、全て自分のにするスキルだった。
それなのにクレアシオンの【暴食】は――
「俺の趣味だ」
料理に関した能力だった。エレノアが料理系の職業を持っていると思ったのも、全てこの【暴食】のせいだったのだ。
ソフィアはあまり深く聞かないように決めたようだ。クレアシオンが自信満々に趣味だ、と言い切った。ある意味、三つもある大罪系スキルの中で最もそれらしいスキルだとも言えるのだろう。
『スキだから、やる』これが行きすぎて罪になったが大罪系スキルなのだから。
「では、次へ參りましょう」
深く聞いても理解出來るではない。のれの果て【化け】なのだから――
考えても理解できるはずがない。理屈などないのだから、考えても仕方ない、とソフィアは考えた。
Advertisement
◆◇◆◇◆
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
【神召喚】 《ヴェーグ》 クレアシオンの神、圧倒な質量と切れ味で障害を薙ぎ倒せる大剣。む未來を切り開けるように、道を切り開けるようにと名付けられた。真に使いこなせれば名に恥じない威力を発揮する。威力を求めたため、見た目以上に重い。
《???》 召喚不可能。クレアシオン=ゼーレ=シュヴァーレンの力を封じたカギ。クレアシオ&%¥#$法陣を弄く£#¢め、大幅に変質。神を喰らい、¢☆¢¢&§$。¥*##&£が壊れし時、¢&£@☆%£☆。%¥$£#☆に£☆§%&£#¢ができる。【$*&¢£§%・ウエポン】幾千も§@$が$¥を支配%£。¥&*$¢神%#§、☆§@£#%£。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
鑑定の結果を見て、二人は息を吸って吐いて落ち著いてからもう一度みた。
――《???》って創造神様に渡されたあの剣か……。神ではなかったと思うが……。
クレアシオンがそんな事を考えていると、
「……ご主人様、ヴェーグはすごく重い剣だってわかるのですが……
」
「……うん、めちゃくちゃ重い」
「???って何ですか!?神を喰らうとか、壊れし時とか、支配するとか、々言いたいことは有りますけど……」
《???》クレアシオンが転生した時より、気になっていた神のほとんどが鑑定不能。鑑定出來た所は不気味な文言が……。しかも、その原因は――
「クレアシオンが弄ったため、て書いてありますよね?」
「……はい」
「弄ったのですか……?」
「……」
クレアシオンはソフィアの問に口をつぐんで顔をそらした。お母さんに怒られた子供のように、都合の悪いことから目を背けた。
「正座して、一から説明してください」
だが、ソフィアは見逃してくれなかった。今までの不自然な所や理解出來ないこともあるが、これは無視できないと思ったのだろう。
「……はい」
クレアシオンは正座をして転生前になにがあったか、何のために転生したかを話していく。……墮天したことや、魔王と呼ばれていた事を伏せて、神アリアの天使だと、天使だと言うことを強調して……。噓は言っていない。本當の事も都合が悪い所だけ伏せていたが。
小さな所からコツコツと、イメージの植え付――イメージの回復を。
この世界が悪神と邪神の手に墮ちかけていて、それを止めるために、勇者と共に倒すために転生したと、転生するときに転生用魔法陣を弄ったかも知れない……と。
全てを聞いたソフィアは、
「ご主人様、妄想もいい加減にして、本當の事を言ってください」
信じてくれなかった。そして、諭すように、優しい慈に満ちた顔をして、
「絵本の読みすぎです」
その優しいようで現実を突きつけるような言葉を口にした。だが、
「俺のスキルや稱號はどう説明する?」
「っ……!?」
確かにそうだった。普通はあり得ないスキルに稱號。ソフィアの疑問、これら全て、クレアシオンの話しが本當なら、全ては納得できないが、説明は出來た。普通の子供、というより、天使の生まれ変わりと言われた方が納得できた。
「どうした?言い返してみろ?」
「……」
言い返せず、難しい顔をして考えていた彼を煽ったクレアシオンの足をを無言でツンツンする。
「いたい!!痛いって!!」
説明が長くなり、その間ずっと正座していた彼の足は痺れていた。彼は足を刺激され耐えられずに足を崩すが……。
「……誰が足を崩して良いと言いましたか?」
ソフィアが許してくれなかった。
――やっぱり、トゲがあるよな!?
 
◆◇◆◇◆
 正座から解放されたクレアシオンは(足ののめぐりの)自由を噛み締めていた。
ソフィアはクレアシオンの言うことを一応信じて話しを進めることに決めた。現狀、狀況証拠が有りすぎるため、信じることにしたのだろう。
「ご主人様の言っていることが本當なら、かなり不味くないですか?」
「……ああ」
彼が魔法陣を弄ったせいで、彼の力を封じたダンジョンを開けるカギが召喚不可能になっているのだ。それに、大幅に変質、とあるが、何がどのように変質しているかわからないが、創造神が渡したとき、クレアシオンがけ取った時は神等ではなかった。儀式用の封印魔が施された鍛冶の神が作った、ただの剣――それでも神が作っただけあり、しく非の付け所のない見事な剣――だった。
それが、クレアシオンが魔法陣を弄ったことにより、巻き込まれて形を変えていた。
「封じられたご主人様の力がどらほどのかわかりかねますが……、どうするのですか?」
ソフィアが調べた報では、約二十數年前、悪魔が人々を襲い、一つの大陸を占拠している。悪魔ですら、人で対抗出來るものがほんの一握りだった。悪魔の數が多く人が押されていたとき、空より降ってきた謎の流星が魔族を殺していったが、それが無ければ人は危なかった。
悪魔が崇める存在。それを殺すには、封じられた力がどうしても必要に思えた。
「出來ないものはしょうがない。今すぐ必要なものでもないしな。今はスキルの確認をして、今後の方針を決める」
ソフィアにはクレアシオンを測りかねていた。バカに見えるが狀況を冷靜に見極めようとしている。流石に神もこんな危機的狀況にバカを送るとは思えないし、思いたくもなかった。
しかし、クレアシオンがただのバカなら、ここまでややこしくならなかった。無駄に回転の早い頭で創造神が創った幾重にも重なった複雑な魔法陣を読み解き、無駄に有り余る発想と無駄に洗練された無駄のない魔で一瞬で書き換えてしまったので、今こうなってしまっているのだ。
クレアシオンの知人からは、無駄に洗練された無駄のない無駄な技、と定評があった。
だが、その無駄な技と発想で思いも寄らない結果を導き出す。それが、創造神がクレアシオンに任せた理由の一つでもあった。
実際、クレアシオンの咄嗟の行で神フローラは助かっている。時間が有ればきちんと問題が起こらないように書き換えられたと思うが、時間がなかった。あの瞬間に書き換えたにしては上出來と言えるだろう。
だが、ソフィアは知らない。彼は彼を見定めるような目でみた。眷屬と言えども、絶対服従ではない。相手を見極め、ついていくか決めることがある。特に知能の高い者ほどその傾向が大きくなる。
――まだ、それを決めるのは早計ですけどね……。これからゆっくり見定めさせてもらいましょうか?
「では、ご主人様、次に參りましょう」
そう、笑顔で言った。
ありがとございました。
クレアシオンはバカでは有りませんが、考えなしの行やめんどくさがっての行、咄嗟の行が多くあります。
評価、想、ブックマークよろしくお願いします。
アドバイス、誤字報告がありましたらお願いします。
大好きだった幼馴染みに彼氏が出來た~俺にも春が來た話
ずっと一緒だと思っていた。 そんな願いは呆気なく崩れた。 幼馴染みが選んだアイツは格好よくって、人気者で... 未練を絶ち切る為に凌平は前を向く。 彼を想い続ける彼女と歩む為に。 ようやく結ばれた二人の戀。 しかし半年後、幸せな二人の前に幼馴染みの姿が... 『ありがとう』 凌平は幼馴染みに言った。 その意味とは? 全3話+閑話2話+エピローグ
8 57魔力ゼロの最強魔術師〜やはりお前らの魔術理論は間違っているんだが?〜【書籍化決定】
※ルビ大量に間違っていたようで、誤字報告ありがとうございます。 ◆TOブックス様より10月9日発売しました! ◆コミカライズも始まりした! ◆書籍化に伴いタイトル変更しました! 舊タイトル→魔力ゼロなんだが、この世界で知られている魔術理論が根本的に間違っていることに気がついた俺にはどうやら関係ないようです。 アベルは魔術師になりたかった。 そんなアベルは7歳のとき「魔力ゼロだから魔術師になれない」と言われ絶望する。 ショックを受けたアベルは引きこもりになった。 そのおかげでアベルは実家を追放される。 それでもアベルは好きな魔術の研究を続けていた。 そして気がついてしまう。 「あれ? この世界で知られている魔術理論、根本的に間違ってね?」ってことに。 そして魔術の真理に気がついたアベルは、最強へと至る――。 ◆日間シャンル別ランキング1位
8 199BLOOD HERO'S
聖暦2500年 対異能力人対策組織『スフィア』 彼らは『 Bl:SEED(ブラッド・シード)』と呼ばれている特殊な血液を體內に取り入れ得ている特別な力を使って異能力者と日々闘っている。 主人公の黒崎 炎美(くろさき えんみ)は記憶喪失で自分の名前とスフィアの一員になる事以外何も覚えていなかった。 だが彼は血液を取り入れず Bl:SEEDの能力を使う事が出來た。 一體、彼は何者なのか?何故、能力を使えるのか? 炎美とスフィアのメンバーは異能力者と闘いながら記憶を取り戻す為に古今奮闘する物語!
8 1903人の勇者と俺の物語
ある世界で倒されかけた魔神、勇者の最後の一撃が次元を砕き別世界への扉を開いてしまう。 魔神が逃げ込んだ別世界へ勇者も追うが時空の狹間でピンチが訪れてしまう。 それを救うのが一ノ瀬(イチノセ) 渉(ワタル)、3人の少女と出會い、仲間を得て、 魔神を倒す旅へ出る。 2作目の投稿となります。よろしくお願いします!
8 71お姫様は自由気ままに過ごしたい ~理想的な異世界ライフを送るための能力活用法~
人間領最大の國、ウンゲテューム王國。その王女である、ザブリェット・フォン・ウンゲテュームは退屈な毎日を過ごしていた。 ザブリェットが普通のお姫様なら、お家のためにというのだろうが、彼女は転生者。 前世、來棲天戀として生きていたとき、自由気ままに、好きなことだけをやり続けたちょっぴりおかしい女の子。 馬鹿だ、異常者だと罵られながらも、『面白い』のためだけに生きていた記憶を持つザブリェットにとって、人間領での生活は非常に退屈なもの。いくら祝福としてチート能力があったところで満足することができない毎日。 ある日、魔王と名乗る男が現れて、王國から誘拐してくれると言った。某ゲームみたいなお姫様誘拐シーン。だけど、ザブリェットに希望に満ちたものだった。縛られた生活から開放される。それだけで魔王の話に乗る価値がある。 だけど、待っていたのはボロボロっぽい魔王城と膨大な畑。自由に動けても何もない魔國領。 「……こうなったら自分で作るしかない」 そう決意したザブリェットはとりあえず、寢具から作ろうと駆け出した! 果たして、キチガイ系異常少女ザブリェットの自分勝手な行動で、まともにものづくりが出來るのか! そもそも材料は……現地調達? 使えないチート級の能力を駆使して、『面白い』を満喫するためのものづくり生活が始まる! ****** アルファポリス様にも掲載しております。
8 70終末デイズ〜終末まで殘り24時間〜
殘り24時間、あなたは一體何をしますか? 好きな人と共に過ごすのか、家族に感謝を伝えるのか、己の欲望のままに行動するのか。 そんな人間ドラマ集です。 twitter始めました(作品に関する質問やイラスト等をお待ちしております)→@HaL3NoHeYa
8 179