ある高校の教室で2人の男子が機で向かい合い會話をしている。

「なあ、新城しんじょう、昨日のテニス見たか？」

「ああ、見た見た。すごかったよな、天才テニス年」

「やっぱ天才はすげえよな。何もしてなくても才能でちゃちゃっとなんでもできるんだからな」

「それなー、俺もなんでもいいから人生功できるような才能しかったわ〜」

「お前がそんなん持ってても功できねえよ。凡人」

「お前も凡人だろーが！」

「ははは！その通りだな」

「「ははは！」」

2人は笑い合いしばらくして同時に肩を落とし落膽する。

「「はぁ…天才に生まれたかった…」」

新城と呼ばれた男子が顔を上げる。

「天才って言えばうちのクラスにもいるよな」

「ああ、あいつか」

2人は同じ方向を向く。

そこには姿勢良く椅子に座り本を読んでいる眼鏡の男子がいた。

「あいつ前のテスト一位だったんだっけ？」

「確かな。全く羨ましいなー、天才は」

「まあ、あいつになりたいとは思わないけどな」

「そうか？いいやつだけどな。し変わってるとは思うけど」

「まああいつのことは置いといて、…次の…授業は…なんだ？」

新城が神妙な面持ちで話すともう1人も同じノリ口を開く。

「…す…」

「す？」

「…す…數學だ！」

「ぐはっ！」

を吐くような作をし新城が機に突っ伏す。

「し、しっかりしろ！あ、AIBOー！」

「も、もう1人の俺…あとは…頼んだよ…」

「AIBOー！AIBOー！」

そんな2人を1人の子が頭を毆りつける。

2人は毆られた反で同時に機に顔を叩き込む。

「うるっさいのよ！そんな大聲でふざけたこと言ってないでさっさと次の授業の準備しなさい！」

「「…ウイース」」

子は冷たい眼差しで2人を見る。

「返事ははい…でしょ？」

「「サー！イエッサー！」」

2人はそれぞれ自分の席へと颯爽と逃げていく。

「全く、なんでいつもあんな騒がしいのかな」

子はため息をつくと自分の席へ戻っていった。

それから數分後先生が教室にってきて授業が始まる。

「えー、じゃあ次の問題は…加藤！お前が解け！」

加藤と呼ばれた先ほどふざけていた2人組の片方が元気よく立ち上がりにこやかに片手を上げる。

「せんせー！わっかりませーん！」

「そうか、じゃあその制でこの後の授業を聞けよ」

「そんな！せ、先生！帰宅部の俺にはきついであります！」

加藤は上げた手をプルプル震えさせる。

「じゃああとで新しい問題をお前に解かせるから答えを出しとけよ。それが答えられたら座ってよし。じゃあこの問題は…神無かみなし解けるか？」

神無と呼ばれた眼鏡の男子は立ち上がり即答する。

「x＝3、y＝−1です」

「よし、正解だ。加藤もこれくらいは解けるようにしろよ」

「す、數學は苦手であります！先生！」

「お前は國語も勉強したほうがいいぞ。それは敬語ではない」

加藤は授業が終わるまで問題に答えることができずに授業が終わる。

…休み時間

「なぁ、神無」

「どうした？加藤」

神無は本から目を離さず前の席にいる加藤と會話をする。

「いやー実はさ…「宿題を見せるのは無理だぞ」ぐっ！な、なんでわかったんだよ」

「お前が俺に話しかける時は大概がそれだからな。馬鹿でもわかる」

加藤は折れず両手を顔の前で合わせ頼み続ける。

「頼む！」

「駄目だ」

「な、なんで見せるのはダメなんだ？」

「宿題は自分の力を試すものだ。そんな卑怯なことはしては駄目だ」

「俺には難易度が高すぎるんだよ。頼む！この通りだ！」

加藤は神無に頭を下げる。

神無はその様子を見てため息をつく。

「…はぁ、無理なものは無理。宿題は貸さない」

「ええー、「だが手伝いはしてやる」…え？」

神無は本から目を離し加藤と目を合わせる。

「わからないところがあったらここにもってこい。教えてやる」

「か、神無」

「わかるものは自分の力でやれよ。努力しなければ人は何も変わらないんだ」

「おう！じゃあ早速ここ頼む！」

加藤は持っていたプリントを神無に見せる。

「…大問1からか」

「悪い、何もわかんないんだよ」

「もう、授業始まるから後で晝休みと放課後に教えてやる。それまで自力で考えてろ」

「了解！」

そして授業も終わり晝休み

「ここはこうすれば解ける」

「…ンン！？た、頼む。もっかい説明してくれ」

「拳也けんや(加藤の下の名前)あんた、本當に理解力ないのね。神無君の説明すっごくわかりやすいのに」

「面目無い…って！なんでお前がここにいるんだよ！里香りか！」

「なによ！神無君が1人だとあなたの世話が大変だからいるのよ！」

里香と呼ばれた子は腕を組んで加藤を睨みつける。

「なんだそりゃ…里香、飯は食ったのか？」

「今ダイエット中だから食べないの！」

「だからってなにも食べないのはに悪いぞ？ほら母さんが作ってくれたサンドイッチだ。一個だけでも食っとけ」

加藤は里香にサンドイッチを放り投げる。

「あ、ありがとう」

「里香は元々スタイルいいしあまり無理すんなよ。それにそれサラダサンドだからカロリーも気にしなくていいしな。安心して食え」

加藤はニカッと笑う。

里香は顔をし赤くし

「う、うん。ありがと」

里香は顔を伏せ駆け足でその場を離れていった。

「なんだぁ？一緒に見るんじゃなかったのか？」

「もういいか？そろそろ説明をし直したいんだが」

「あ、悪い！頼む」

それから加藤は神無の説明をけなんとか宿題を終わらせた。

「いやー、ほんと助かった。ありがとな！神無」

「別に構わない。だけどもう宿題は寫そうとしないで自分でやってくれよ」

「おう！にしてもやっぱ天才はすげえな。なんでもできるんだからよ」

加藤が言うと神無が不思議そうな顔をする。

「天才？誰のことだ？」

「なにいってんだよ。神無のことだよ」

「俺は天才なんかじゃない。ただの凡人だ」

神無はし顔を曇らせながら言う。

「績優秀、スポーツもできる。これで天才じゃないのか？」

「それは全部努力の賜だ。天才なんかとは一緒にするな」

神無は加藤を睨みつける。

「わ、悪かったよ。そんな睨むなって」

「わかればいいんだよ。お前も努力を忘れることはないようにしろよ」

「ん？よくわかんないけどわかった」

晝休みも終わり授業が始まる。

「じゃあ授業始めるぞ」

今は擔任が擔當の古典の授業だ。

教師が手を進め黒板に文字を書いていると突然腕が止まった。

「…？先生。どうしました？」

里香が不思議に思い教師に話しかけ立ち上がろうとする。

「え？あ、あれ？なんで？」

「どうした？里香」

「け、拳也。がかないの」

「なにいってんだよ。そんなわけ…あれ？どうなってんだこれ？」

加藤も立ち上がろうとするがどころか指一本もかなくなっていた。

次第にクラス全員が騒ぎ出す。

「なんでけないんだよ！」

「ど、どうなってるの！？」

「み、みんな落ち著け！落ち著くんだ！」

「落ち著いてどうなんだよ！」

生徒たちが騒いでいると突然床がり出した。

「な、なんだ！」

「い、いやー！どうなるの！？」

「頼む！みんな落ち著いてくれ！」

は強くなりだしクラス全がに呑まれた。