《努力という名の才能を手に異世界を生き抜く〜異世界チート?そんなのは必要ない!〜》3歳になりました
「ギルー、ご飯よー」
母さんの俺を呼ぶ聲が聞こえる。
「はーい」
俺は庭を駆け出し食卓に腰をかける。
俺はもう3歳になりペラペラと話せるしそれなりに走ることもできるようになった。
3歳になったので親からも庭でだったら自由に遊んでいいとのこと。俺は最近はずっと庭を走っている。
やっぱり自分の足で歩けるのはいいことだな。
「ギル、今日はどんなことをしてたんだ?」
親父が食事をしながら聞いてくる。
「外で走ってました」
「そうかー、ギル走ってるのか。すごいな」
「ありがとうございます」
「ギルは頑張り屋さんだからね」
「はい!母さん!」
「…なんで俺と話す時とシエルと話す時でそう明らかに口調を変えるんだよ…」
それはあなたが嫌いだからです、とは言えない。
まぁ実際嫌いではない、こんな人で優しい母さんとお前のような顔だけのバカ親父がくっついたことが気にくわないだけだ。
「あ!そうだわ!」
突然母さんが大聲を出し立ち上がる。
「うおっ!どうしたんだシエル?」
「母さん?」
「あなた!今日彼がくる約束だったでしょ!」
「彼?」
親父は首を傾げて考える。親父は思い出したように手を叩く。
「んー…ああ!ウォンか!」
「そう!ウォンさんが今日くるのよ!確かもうしで來るはずだから…ああ!大変!家の掃除をしなくちゃ!あなた!ギル!ご飯は早く済ませちゃって!」
母さんはし食事をとると慌てて部屋を出て行く。
「ウォンなんだからそんな急がなくてもいいのにな」
「おや…父さん。ウォンさんって誰ですか?」
「今、親父って言いかけたろ「言ってないです」…そうか。ウォンはな、俺の親友だ。姿はちょっとビビるかもしれないけどは子供好きのいいやつだからあまり怖がらないでやってくれよ」
「はい」
俺と親父は食事を済まし父さんは晝寢、俺は母さんの掃除の手伝いをしてウォンさんという人がうちに來るのを待つ。
掃除も終わり數時間後うちのドアが勢いよく開いた。
「おーい!グラドー!シエルー!邪魔するぞー!」
とてつもない音量の聲が聞こえて來る。
そしてそれと同時にドシンドシンと床を踏み抜く勢いで誰かが走って來る。
「よう!グラド!シエル!久しいな!」
家に來た人の正は2メートルほどの人の姿をした狼?だった。
「おう、久しぶり。ウォン、元気だったか?」
親父にウォンと呼ばれた人?か獣?は二の腕の力こぶを見せつけて
「おう!この通り元気元気よ!ガッハッハ!」
「そうか、ウォン。お茶でも飲むか?」
「できればミルクがいいな!」
「わかった、シエル。ミルクと紅茶を頼む」
「わかりました」
「おう!シエル久しいな!相変わらずの別嬪だな!グラドにはもったいないくらいだ」
「ウォン、お前それコンさんに聞かれたら殺されるぞ」
「ガッハッハ!いないのだからいいだろう!で、このちっこいのがお前のとこのせがれか?」
ウォンさんは腰を下ろし俺を見る。
俺はちょっと怖くてビクッとなる。
心は大人でもは子供なので素直にに反応が出てしまうのだ。
「ギル、そんな怖がらなくていいぞ。こいつがさっき話してたウォンだ」
親父が珍しく助け舟を出してくれる。
俺は丁寧に挨拶をする。
「お初にお目にかかりますウォンさん。僕はエギル・ルーカスです。よろしくお願いします」
するとウォンさんはポカンと口を開く。
「ほー…こんなきちんとした子が…本當にお前の子供なのか?」
ウォンさんは振り返り親父を見る。
「シエルに似たんだろう。…俺には懐いてくれないんだ」
親父は遠い目をする。
「お、おう。すまんな…そうかお前はエギルというのか」
「はい…うわっ!」
ウォンさんは俺を持ち上げ笑い出す。
「ガッハッハ!そんな堅苦しい喋り方はせずと良い!いつも通り話せ!ギル坊!」
「は、はい…うわわ!」
ウォンさんが俺を持ち上げながらぐるぐる回る。
「ほれほれ、いつも通り話さないとずっとこれを続けるぞー!」
「あわわわ!わ、わかりました!話します!」
「んー?聞こえんな?」
このやろう!
「わ、わかったから!降ろしてー!」
「よし!じゃあこれからよろしくな!ギル坊」
ウォンさんはやっと俺のことを降ろしてくれる。
目が回ってフラフラだ。
「は、う、うん。よろしくー…」
「ガッハッハ!やっぱり子供は素直が一番だな!」
くそ〜、なんなんだこの人。
「じゃあ、今日からここに居候させてもらうからよろしくな!ギル坊!」
「うん…へ?ここに住むんですか?」
「住むと言うても1週間だ」
えー、聞いてないんだけど。
まあ3歳にそれを言ったからどうなんだって話だな。
ウォンさんは牙を剝き出して笑うと俺の頭をガシガシかき回す。
「1週間1つ屋の下だ!俺が知っとることいろいろ教えてやる!」
なんか言い方が卑猥だからやめてください。
こうしてウォンさんがルーカス家に泊まることになった。
【書籍化】白の平民魔法使い【第十部前編更新開始】
魔法使い。 それは魔法を駆使して戦い、守り、救う超越者。 だが、魔法使いの世界は才能が物を言う。長く続く魔法の歴史は才能ある一族だけを拾い上げ、今では魔法使いは貴族のみとなった。 ここマナリル國でもそれが常識。 マナリル國有數の教育機関であるベラルタ魔法學院には今年も優秀な魔法使いの卵が集まっている。 そう、一人を除いては。 一際目を引く素樸な少年。 煌びやかな世界とは無縁の田舎者。 そこにいたのは學院唯一の平民だった。 "魔法使いになりたい" 魔法になりきれない魔法の使い手による夢を葉える物語が今始まる。 ※この度KADOKAWA様から書籍化する事となりました!11月13日発売です! ♢ 第五部完結しました! 第一部『色の無い魔法使い』完結。 第二部『二人の平民』完結。 第三部『初雪のフォークロア』完結。 第四部『天泣の雷光』完結。 第五部『忘卻のオプタティオ』完結 第六部『灰姫はここにいる』完結。 第七部『氷解のミュトロギア』完結。 第八部『翡翠色のエフティヒア』完結。 第九部『呪われた魔法使いとお姫様』完結。 第十部前編『星生のトロイメライ』更新準備中……。 第十部後編『???』 王道ファンタジー、だと思います。
8 156継続は魔力なり《無能魔法が便利魔法に》
☆TOブックス様にて書籍版が発売されてます☆ ☆ニコニコ靜畫にて漫畫版が公開されています☆ ☆四巻12/10発売☆ 「この世界には魔法がある。しかし、魔法を使うためには何かしらの適性魔法と魔法が使えるだけの魔力が必要だ」 これを俺は、転生して數ヶ月で知った。しかし、まだ赤ん坊の俺は適性魔法を知ることは出來ない.... 「なら、知ることが出來るまで魔力を鍛えればいいじゃん」 それから毎日、魔力を黙々と鍛え続けた。そして時が経ち、適性魔法が『創造魔法』である事を知る。俺は、創造魔法と知ると「これは當たりだ」と思い、喜んだ。しかし、周りの大人は創造魔法と知ると喜ぶどころか悲しんでいた...「創造魔法は珍しいが、簡単な物も作ることの出來ない無能魔法なんだよ」これが、悲しむ理由だった。その後、実際に創造魔法を使ってみるが、本當に何も造ることは出來なかった。「これは無能魔法と言われても仕方ないか...」しかし、俺はある創造魔法の秘密を見つけた。そして、今まで鍛えてきた魔力のおかげで無能魔法が便利魔法に変わっていく.... ※小説家になろうで投稿してから修正が終わった話を載せています。
8 88名探偵の推理日記〜雪女の殺人〜
松本圭介はある殺人事件を捜査するため、雪の降り積もる山の中にあるおしゃれで小さな別荘に來ていた。俺が事件を捜査していく中で被害者の友人だという女 性が衝撃的な事件の真相を語り始める。彼女の言うことを信じていいのか?犯人の正體とは一體何なのか? 毎日1分で読めてしまう超短編推理小説です。時間がない方でも1分だけはゆっくり自分が探偵になったつもりで読んでみてください!!!!初投稿なので暖かい目で見守ってくださると幸いです。 〜登場人物〜 松本圭介(俺) 松本亜美(主人公の妻) 松本美穂(主人公の娘) 小林祐希(刑事) 大野美里(被害者) 秋本香澄(被害者の友人) 雨宮陽子(被害者の友人) 指原美優(被害者の友人)
8 125チート過ぎる主人公は自由に生きる
夢見る主人公は突然クラスで異世界へ召喚された。戦爭?そんなの無視無視。俺は自由に生きていくぜ。(途中口調が変わります) 初めてなのでよろしくお願いします。 本編の感想は受け付けてません。 閑話の方の感想が少し欲しいです。 絵は描けません。
8 96男女比が偏った歪な社會で生き抜く 〜僕は女の子に振り回される
就職して戀愛・結婚をし子供が生まれる、これで普通の人生を歩めると思ってた……でも現実は、時間が過ぎるとともに幸せな家庭は崩れ去り、僕を苦しめるだけだった。 戀愛・結婚に臆病になった男が男女比の偏った世界に生まれ変わり、女性に振り回されながらも奮闘する。 ※申し訳ありませんが、感想の返信は停止しております。
8 156覇王の息子 異世界を馳せる
官渡の戦いで曹操、討ち死に!? 袁紹軍に包囲された宮殿。曹操の後継者 曹丕は死を覚悟していた。 しかし、袁紹軍の包囲網を突破し曹丕を救った者がいた。 その者の名前は関羽。 夜通し逃げ走った2人がついた先は 魔法と呼ばれる幻術が存在し、モンスターと呼ばれる魑魅魍魎が存在する世界だった。 そんな世界で曹丕は、覇王として復権を目指して進んでいく。
8 100