《努力という名の才能を手に異世界を生き抜く〜異世界チート?そんなのは必要ない!〜》転生者
「…やっちまった」
俺は今ウォンさん宅の部屋を1つ貸してもらってそこのベットにうつ伏せになって寢ている。
「ああ、あまり関わらないようにしようって言ったそばからこのざまかよ」
「誰に関わらないようにって?」
「えー?そりゃあ転生者に…ってなんで部屋に勝手にってんの?」
振り返るとそこにはノックもせずに部屋にり込んでいるミアがいた。
「ここは私の家よ。私の勝手でしょ」
ミアは頑張って短い腕を組んで仁王立ちしている。
「だからと言って男の部屋にの子がるのは」
「私たちまだ3歳じゃない。何言ってるの」
「ごもっともで」
ミアは呆れているような顔から一変真剣な顔に変わる。
「で、あんたは誰なの?」
「自己紹介したじゃん。エギルだよ」
「違うわよ。バカでも考えればわかるでしょ。前世の名前よ」
「前世?何言ってるの?僕3歳だからわかんない」
「真面目に答えて」
むう、さすがに無理か
「…自己紹介するなら普通はそっちがするものじゃないのか?」
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「わかったわ。私は桜波…桜波さくらなみ 靜しずかよ」
桜波か、前世は確か子の中心グループの1人だったっけか?ギャルっぽい見た目だけど真面目な格で有名だった。
そんな真面目ちゃんに転生者ってバレた理由があんなしょうもないネタだとは…なかなかに悔しいな。
「あんたは誰なの?」
「俺は…神無だ」
今ここで噓を言ってもしょうがないしな。
本當のことを答える。
するとミアは驚き
「あんた神無君だったの?驚いた、そんな喋り方だったっけ?」
「前世では人見知りしやすかったからな。こっちではそうでもなくなったんだよ」
「そう…じゃあエギル?だったよね?あんたはこれからどうするの?」
「どうするってウォンさんに鍛えてもらうんだよ」
「なんで?」
「は?なんでって生き殘るためだろ?」
「え?生き殘るため?何言ってるの?戦いになんか參加しないで普通に暮らしてれば簡単に生き殘れるでしょ。あんた頭は良いのに馬鹿なのね」
…ンン?なんだ?話が噛み合ってないぞ。
「1つ聞くぞ。ミアは神って名乗ってるあの男にあったんだよな?」
「ええ、あの笑顔が素敵な人でしょ」
「俺はあの笑顔は不気味だったけどな。まあ會ったなら記憶見してもらったろ?」
「…?記憶ってなんのこと?」
ミアは首をかしげる。
噓だろ…もしかして…
「お、おいミア。お前もしかして記憶も見ないであいつの話全部間にけたのか?」
「あの戦爭が終わるまで生き殘ったらなんでも願い葉えてあげるってやつでしょ?そんなの簡単よね。だって普通に暮らしてれば勇者と魔王が勝手に戦ってどっちが負けても勝っても私たちは助かるんだもんね」
ミアはにっこり笑ってそんなことを言う。
俺は頭を抱える。
まじかよ…もしかして俺以外みんなこんな考え方なのか?
あのゲス神、俺以外に記憶見してないのかよ。
こうなることを予想して
「…たく、めんどくさいことしやがんな。あのゲス神が」
「何か言った?」
俺はミアと目を合わせ
「ミア、よく聞け。お前はさっき待ってれば勝手に終わらせてくれるとかいってたな。いっておくがそんなことには絶対にならない」
「なんでよ」
「俺らは全員戦爭が始まるまでは駒なんだよ。あの神と名乗ってた男のな。駒が勝手に行するなんでできないだろ?戦爭が始まるまでに俺たちは戦爭に參加しなくてはならない何かしらの理由ができるんだ。必ずな」
「ちょ、ちょっと待ってよ!なんであんたにそれがわかってんの?」
「俺は奴の記憶を見して貰ったからな」
「記憶を…貰った…?」
何言ってるのこいつ?みたいな顔でミアが見てくる。
「記憶の通りだと戦爭は遅くて後20年早くて15年後には始まる。神のシナリオ通りにな。俺たちは遊ばれてんだよあのゲス神の賭けでな。そしてあのゲス神の賭けの俺たちの生き殘る予想は35人中…3人だ」
俺は自分が見た神の記憶を一から説明する。
「なんで、エギルは記憶なんてもらってるのよ。チートももらってるんでしょ?そんなのおかしいじゃない!」
「俺はチートはもらってない」
ミアは俺の言葉を聞いて口を大きく開ける。
「はぁ!?エギルあんた何考えてんの?そんなことしてこれからどうやって生きるつもりなのよ」
「だからウォンさんに鍛えてもらうんだろ」
「なんでそんなめんどくさいことするわけ?最初にもらえるのがあるのになんで貰わないのよ。馬鹿じゃないの!」
こいつめんどくさいな…さっさと終わらせるか。
「はあ、じゃあ聞くがミア、お前はこの世界に生まれてこれまでを鍛えたりこの世界を知ろうとしたか?」
俺は睨みながらそう尋ねるとミアは尾のを逆立て
「し、してないわよ。それが?」
「だろ?お前チートがあるからもしもの時にはそれでなんとかなるとか思ってんだろ?」
「…ッ、そ、それは…」
「ほれみろ。図星だろ?生まれ持ってそんな強力な力を持ったら傲慢になって努力することを忘れんだよ。だから俺はいらなかったんだ。いっておくがお前たちがもらったチートはこの世界の人たちましてや戦爭に參加する人たちの足元にも及ばないぞ?そんなんで本當に最後まで生き殘れんのか?」
「ンン〜!」
ミアはし涙目になって唸りだす。
「何も言い返せないか?は!だからチートなんていらないんだよ!チートを貰ったやつは馬鹿だ!馬!鹿!」
「ううう〜…バ…」
「えー?何ー?もごもごして聞こえないんですけど?」
俺は元兵庫県議の様に耳の前に手を添えミアを挑発する。
ミアは涙を流して
「エギルのバカーー!!!」
「い!!?」
ミアは耳鳴りがなるほどの大聲でび泣きながら部屋を飛び出す。
「…言い過ぎたか?にしてもが子供だから涙脆いのか…それともミア自が涙脆いのか…まあどっちでもいいか!修行修行〜」
俺は特に気にすることもなくきやすい服裝に著替えをしウォンさんの元へ向かった。
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