《努力という名の才能を手に異世界を生き抜く〜異世界チート?そんなのは必要ない!〜》闘気 2

「くっそ〜どうすればかせんだ?」

俺は夜自分の部屋で闘気をどうすればかせるのか模索する。

じ取ることはできんのにかさないんだよな。し考え方を変えてみるか?」

「エギル、何やってるの?」

突然話しかけられ振り返ると扉の前にミアが立っていた。

「…またノックもしないで」

「いつものことじゃない。で何やってたの?ずっと唸ってお腹でも壊したの?」

「そんなわけないだろ。闘気をかそうとしてんだけどじることができてもかせないんだよ」

「闘気を?エギル闘気ごときをコントロールできないの…プフッ」

ミアはわざとらしく片手で口を塞ぎ笑う。

「なんだよ。そんな態度取るならミアはできるのかよ」

「そんなの簡単よ。ほら」

ミアはそう言うと手に簡単に闘気を集める。

…うそーん

なんでミアこんな簡単にできんだよ。

「ミア、どうやって覚えたんだ?」

「私達獣人と人獣は生まれつき闘気を覚えやすいの。その代わり魔力がほんのしもないんだけどね。闘気なんて考えないで直でやればその後は簡単にできるようになるわよ」

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ウォンさんと同じこと言ってるんだけど

うーん、覚ね。

とにかくやっていこう。そのうちコツがつかめるかもしれない。

「あんまし夜更かししないで寢たほうがいいと思うよ」

「もうちょっとだけやったら寢るよ。心配してくれてありがとな」

「…べつに心配してるわけじゃないんだけどな」

ミアはし顔を赤くしながらとおやすみと言って部屋を出て行った。

俺はその後も夜通し闘気のかし方を知るために集中し続けた。

……翌朝

朝、洗面所で顔を洗っているとミアが來た。

「ふわぁ…」

「エギル、夜更かししたでしょ?」

「…うん」

ミアは俺を見て

「あれほど言ったのに夜更かしするなんてほんと馬鹿ね」

「…馬鹿に馬鹿って言われても傷つきもしないよ」

「なんて言った?」

ミアは殺気のこもった目で見據えてくる。

「すいません。なんでもないです」

「そう。エギル、私も顔洗いたいから早く変わって」

「わかってるよ」

俺はその後朝食を食べウォンさんといつもの場所へ向かう。

……

「うーん」

「まだコントロールできないのか?」

「うん。なんかかし方がわからないんだよね」

「闘気のコントロールの仕方なんて教えたことないからな。どうすればいいんだか…そうだ!ギル坊、ここでやっててくれ。俺はちょっとあれだ。ションベンに行ってくる」

ウォンさんはそう言うと走ってその場から一瞬で消え去った。

…絶対何か企んでるよな。

しばらく1人で闘気と格闘していると

「エギル、私に何の用?」

「え?なんでミアがここにいんの?あとは用ってなんのことだ?」

そこにはミアが立っていた。

なんでミアがここに來てんだろう?と俺は疑問に思ってるとあっちも同じ気持ちらしく同じように首を傾げてる。

「私、お父さんからエギルにここに來いって言ってたって聞いたんだけど」

「…ウォンさん一何考えてるんだろう」

「?お父さんがどうかし…」

ゴオオン!

ミアが話していると突然何か巨大なものが地面に衝突する轟音が聞こえてくる。

「な、なんだ?」

俺は辺りを見渡すとある一定の場所から巨大な巖が何十個も流星群のようにこちらに降り注いでくる。

「な!ミア!避けろ!」

「え?う、うん」

俺たちは降り注いでくる巖たちをギリギリのところで避けていく。いやミアは足に闘気を纏い軽々と避けている。

闘気にはあんな使い方もあるのか。

いくら避け続けても巖は降り注ぎ続ける。

「くそ!なんなんだよ!」

「あ!いったぁ…」

「ミア?」

振り向くとミアが足をくじいたのか倒れて足首を抑えている。

そのミアの元に巖が降ってくる。

「あ…いや」

「ミアー!」

俺はミアを助けようと無意識に闘気をかした。

速くきたいと心から思うと闘気が俺の足に纏う。

「間に合えー!!」

俺は地面を駆けミアの元に一瞬で著く。

俺はミアを抱えその場を離れる。

「あれ?」

ミアは何が起きたのか理解できずに辺りを見渡している。

「ハアハア…大丈夫かミア」

「え、エギル?助けてくれたの?」

「…ああ」

「そっか…て、な、なんでエギルわ、私のことお姫様抱っこしてるのよ!降ろしてー!」

ミアは自分がお姫様抱っこされていることに気づき俺の腕の中で暴れる。

「お、おい!暴れるなよ!落ちるだブッ!」

ミアの拳が俺の顔にクリーンヒットしミアを落としてしまう。

「痛っ、なんでそんな雑に落とすのよ!」

「お前が暴れるからだろ!」

ミアは涙目になって睨みつけるがしばらくすると目をそらし

「ま、まあ…助けてくれて…あ、ありがと」

「ん?なんかいったか?あとし顔赤いけど顔でもぶつけたのか?」

俺はミアの顔の目の前まで顔を近づける。

「!??」

ミアは顔を真っ赤にして

「だ、大丈夫よ!じゃあ私もう戻るから!」

そう言うと顔を両手で隠し走って家に帰っていった。

「足くじいたんじゃないのか?まあ無事でよかったな。にしてもなんであんな巖が降って來たんだ?」

「ガッハッハ!無事闘気も習得できたみたいだな!俺の予想通りだ!」

「はい?ウォンさんどう言うこと?」

ウォンさんは今までの巖は全部俺がやったんだよ!と自信満々に言ってくる。

「…このことコンさんに言うからね」

「な!ギル坊待て!闘気を使って逃げるな!おい!悪かったから!」

このあとウォンさんがコンさんにボコボコにされたのは當たり前だろう。

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