《努力という名の才能を手に異世界を生き抜く〜異世界チート?そんなのは必要ない!〜》さようなら 1

「あと5日か…」

俺は1人走り込みをしながら呟く。

この里に來て約11年、長かったような短かったような。

里のみんなとも仲良くなれた。

同じ境遇の信頼できる友達もできた。

思いれのあるこの里ともあと5日でお別れだ。

走り込みも終わり俺は手拭いで汗を拭く。

「フー…相変わらず寒いな」

今季節は冬、あと當分は冬が続くだろう。

「…ミア、なんで昨日から俺の後ろに潛んでいるんだよ」

「へ!?き、気づいてたの?」

ミアはガサッと音を立て姿を現わす。

「で、なんでいるんだ?俺が走ってる時も見てたよな?」

「うぐっ!そ、そこまでバレてたなんて…み、見てた理由を言えばいいの?」

俺は頷く。

「そ、その〜エギルってもうすぐここを出るんでしょ?だ、だったらわ、わわ私も!いっしょに行こうかなーなんて」

ミアは恥ずかしそうに人差し指を合わせながらモジモジしている。

「いいんじゃないか?ミアがそうしたいなら」

「ほんと!?「でもウォンさんとコンさんには言ったのか?」うっ、い、言ってない」

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「出てくならちゃんと話さなきゃダメだろ?」

「わかってるけどさー、言い出しづらくて」

「今日言えばいいだろ。俺も付き合うから」

「いいの?」

ミアは首を傾げて聞いてくる。

か、かわいい…正直言おう。

ミアは俺と同い年でもう14になった、つきも大人に近づいておりとしての魅力が出て來ている。

それに加えケモ耳でかわいさが何倍にも膨れ上がっている。

俺は平然を裝っているが心の中では心臓ばくばくで今にも倒れそうだ。

「あ、ああ。じゃあ戻るか?」

「うん」

俺たちは他のない話をしながら家に帰った。

……

「ダメだ!」

「なんでよ!お父さん!」

「それはな…俺が寂しいからだ!絶対行かせはせんぞ!ミア!」

ウォンさんは椅子に座り腕を組んでぶ。

そんなウォンさんの頭をコンさんが思いっきり毆る。

うわ、ウォンさんの頭が地面に埋まってらぁ

「何ワガママ言ってんだい!子供じゃないだろ!…聞いてないか…ミア、お前が行きたいなら行ってもいいんだよ。私はお前の意思を尊重するからね」

コンさんはウォンさんの頭を引っこ抜きながらミアに優しく微笑む。

「お母さん」

「そうだ、こいつはギル君にプレゼントを渡したんだっけね。なら私はミアにこれをあげるよ」

コンさんは自分の首についていた中心にオレンジの寶石のような綺麗な石のったチョーカーをミアにつける。

ミアの首のサイズにチョーカー顔面ぴったりとはまる。

きっと魔道なのだろう。

「これは守りのチョーカー、裝著者に起こる災いをチョーカーが代わりにけてくれる…て言う逸話付きの魔道さ。ほんとかどうかはわからないけれどこれは私の大切な仲間との絆の証さ。大切にしておくれ」

「ありがとうお母さん」

ミアがはにかんでそう言うとコンさんはミアを抱きしめる。

「ギル君、ミアを頼んだよ」

「はい、任せてください」

俺がそう返すとコンさんは寂しそうにこちらに微笑んだ。

その日の夜はみんなでとる最後の夕食をとり眠りについた。

……

「里のゴミどもは眠りについたらしいっすよ。シャドからの報告なんで間違いないっす」

目元を髪で隠した大人しそうな年はそう告げる。

「そうですか。フフフ…では始めましょうか。喜劇を…全軍!突撃しなさい!」

うおおおーーー!!!!!

ピエロのような服裝をし顔の上半分を不気味なマスクで覆った男がそうぶとおびただしい量の雄びが響き渡り地面を駆ける足音が夜の靜けさをかき消した。

「ではラトミーあなたは逃げて來たゴミの撤去を頼みますよ」

「了解っす。…できるだけたくさん逃してくださいよ?俺も暴れたいんすっから」

「善処いたしますよ…では私も行きましょうか…」

ピエロのような男はそう言うとその場から消えるように姿を消した。

「いつまでもどうなってんのかわかんねえや…しいなぁピエトロさんの能力」

殘った大人しそうな年はポツリとそう言い殘すした。

……

「え!?な、なんだこの音は!」

俺は謎の轟音で目を覚ます。

ベットから飛び上がり急いで上著を著て部屋を出るとミアと鉢合わせをする。

「ミア!なんなんだ!この音!」

「知らないわよ!私も今起きたんだら!それよりお父さんとお母さんは?」

俺はミアに言われ闘気を薄く広範囲にわたって広げる。

「こっちにウォンさんらしき闘気がじられる。行こう!」

「うん!」

俺とミアは急いで向かった。

著いて見てみるとそこには何十、いや何百だろうか?數え切れないほどの鎧を著た兵達とウォンさん、コンさんがガウさんが守っている集団を守りながら戦っていた。

「ウォンさん!」

「お父さん!」

「!?ミアとギル坊か!ここは危ない!早くみんなと避難しろ!」

ウォンさんはそう言って俺とミアを擔ぎガウさん達が固まったっている集団に投げ込む。

「ウォンさん!どう言うことだよ!」

「そうよ!何が起きてるか説明してよ!」

「今はそんなことを言ってる暇はないんだ!エギル!…ミアを頼んだぞ」

「え?…ウォン…さん?」

ウォンさんは兵達をなぎ倒しながらこちらに微笑んだ。

「ミア、ギル君、強く生きなさい」

「お母さん?お父さん?…どう言うことなの!?なんでそんな…そんな言い方…」

「ガウ!みんなを連れて里から逃げろ!」

ウォンさんはそうぶ。

「は、はい!必ず!必ず生きて帰って著てください!」

ガウさんは涙を流しながらそう言い殘すと俺とミアを擔ぎみんなを先導して走り抜けていった。

「!?ガウさん!離してくれ!なんでウォンさん達が殘ってんだよ!あいつらはなんなんだよ!」

ガウさんは泣きながら走る。

「ううう…魔王軍だ…魔王軍がウォンさんを連れ戻しに著たんだ」

「魔王軍?なんで魔王軍がウォンさんを!」

「ヒッグ、ウグッ…おと…お父さ〜ん…お母さ〜ん。ヒッグ」

ミアは何が起きているのかわからず混して泣き出してしまう。

里を出るとガウさんが降ろしてくれる。

俺が降りた瞬間走り出しウォンさん達のところへ戻ろうとするとガウさんが俺を捕まえきが取れなくなる。

「ガウさん!離して!離してくれよ!ウォンさんが!ウォンさんを手助けに!」

「君は強いかもしれない!でもあいつらは格が違う!あの2人は…格が違うんだよ…」

「2人?どう言うことだよ」

「そうそう、行っても無駄無駄。それに俺の獲が1つ減るなんてのもダメだ。お前達は1匹たりとも逃がさねえよ」

俺は突然冷靜な聲を聞き振り向くとそこには俺とあまり年が変わらない大人しそうな男が立っていた。

「貴様!魔王軍か!?みんな!僕が引き止めているうちに遠くへ逃げるんだ!」

「待ってガウさん!そいつはやばい!」

俺の止める聲は屆かずガウさんは男めがけて突っ込む。

「あ、何?わざわざ食われにきたの?セルフサービス?あれ?セルフサービスってこんな使い方だっけ?…ま、いっか」

「何をごちゃごちゃ…言っているんだ!」

ガウさんは手に闘気を込め男を毆ろうとする。

「なーに獨り言だよ。いっただっきまーす」

男がそう言うと口を開ける。

その口は人ではありえないほど広がっていきついにはガウさんを人並みできるほど広がった。

「な!??ムグゥ…ぐっぐうああ…逃…げ………」

「……は?」

なんだ、どうなってる?俺の目の前でガウさんがこんなヒョロヒョロの男に食われた?

「…プフゥー。ビミョーなお味で、じゃ次は誰が食われたいかな?」

男はなんでもなかったかのようにこちらに話しかける。

まるで友人と食事に行って食事をしながら友人と話すような態度で…

こいつはやばい、俺は逃げられないと判斷した。

里のみんなを守りながらこいつと戦えるだろうか?

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