《努力という名の才能を手に異世界を生き抜く〜異世界チート?そんなのは必要ない!〜》転生者の集い

俺たちは部屋へとるとすでに揃っていた4人が…いや正確には8人がそれぞれ部屋の中でくつろいでいた。

「あ〜エギル君やっときた〜」

「君!幾ら何でも遅すぎやしないか!?もっと時間を大切にして行かなくてはダメだろう!」

ランスは俺をみると軽く手を振り先ほどのカシムス?だったかが俺の目の前まで來てぶ。

「おま…唾飛んでるんだけど…」

「は…悪い。ついつい貴族のノリで…」

カシムスは我にかえり俺に謝ってくる。

今の言い方…もしかしたらかと思うが…

「さあ、みんな座りましょうよ。話したいこともあるんだし」

「そうだな。さあエギル…だったか、この席が空いてるから座れよ」

カシムスは椅子に座り隣の席を軽く叩く。

俺はその先に座り楽な姿勢でくつろぐ。

に繋がれた4人以外が椅子に座り終わると俺はエリザベス王に話しかける。

「王様、もしかしたらかと思うが…」

「ここにいるのはみんな転生者だよ…あの人たち以外はね」

と手枷に繋がれた4人を見る。やっぱりか…

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エリザベス王はじゃあエギル君のために順番に自己紹介して行きましょうか!というと自分の自己紹介を始める。

「私は佐津野 里香。今はエリザベス・キングトレア、この國の第二王ですわ…なんちゃって。まあよろしくねエギル君…んー、ギー君って呼んでいいかな?」

佐津野もといエリザベス王が無邪気な笑顔で手を振る。

それに続き皆が次々と自己紹介をしていく。

「じゃあ次は僕だね〜。知ってると思うけど僕は稲田 霊太ことランス・アダドーロ改めてよろしく〜」

「僕は南田 友和だ。今の名前はカシムス・ストルニア。よろしく」

「…吉崎 璃子…シャルラ・ペンタマリア」

「ぼくは…前田 修河。今はテストロ・サイラス。おいお前らも自己紹介しとけブフフ」

「俺はオーガ族のカスです」

「俺はエルフ族のクズです」

「私はダークエルフ族のペットです」

「…鬼人族の…ゴミです」

「ブヒャヒャヒャ!いつ聞いても面白いなぁ!ブヒャヒャヒャ!」

最後の最後に気分が悪くなるような事があったが全員の紹介が終わる。

次は俺か…

「俺は神無 努…今はエギル・ルーカスだよろしくな」

「え?ギー君、神無君だったの?」

「ええ噓じゃないですよ」

俺はエリザベス王の質問に敬語で答えると

「もう!クラスメイトなんだから敬語なんて使わなくていいよ」

なら仕方ないな。このメンツの時だけはエリザベスとはいつもどうり話すことにするか。

「あー、エギル1つ聞きたい事があるんだがいいか?」

カシムス(南田 友和)が手を挙げる。

「なんだ?」

「エギルお前今まで他のみんなにあったことはあるか?」

「…あるぞ」

「本當!?」

俺の言葉にエリザベスが即座に反応し椅子から立ち上がる。

「拳也は!?拳也には會った!?」

エリザベスは顔を近づけ必死な形相で詰め寄ってくる。

「落ち著けよ。すまんが加藤には會っていない」

「そう…」

エリザベスはシュンとなり椅子に戻る。

「じゃあ誰に會ったんだ?」

カシムスが質問を続ける。

「そうだな。會った事があるのはここにいるのを含めないで2人、あともう1人どうなっているのかは知っている」

「ふーん…誰だ?」

「1人は今俺の家にいるミア…桜波、そしてもう1人は魔族に転生した小畑だ」

「ミアってもしかしてケモミミっ子かい!?」

テストロが突然び俺はしびびる。

「うお…あ、ああそうだが。なんで知ってるんだ?」

「ブフフ!知ってるも何も最近とびっきり人なケモミミがフードを被って歩いてたって噂があったからね!この辺りでそんな可いケモミミっ子なんて全くいないからもしかしたらなんて思ったんだよ」

そうか…フードを被っててもやはりバレていたのか。

まあ人獣族だったら大丈夫だろうか?

「ブフフ…そうか…今あの子は彼の家にいるのか…ブフフ…」

テストロは1人でブツブツと何かを言っている。

気持ち悪いので俺はそいつから目を離しカシムスに目を向ける。

「そしてもう1人…安藤は小畑に殺された」

「なんだと!?」

カシムスは驚きのあまり機を叩きつける。

「そ、そんな…クラスメイトのみんなが仲間を殺すわけないよ!そんな噓つかないで!」

エリザベスに至っては噓だ噓だと喚き散らす。

それをカシムスが抑え

「エリザベス様…すまんが奴の言ってることは本當だ。僕の目が本當だと伝えている」

「噓…」

「目が伝える?どういうことだ?」

俺は気になったフレーズを聞き気になってしまいカシムスにきく。

「そうだな…エギルは同じ転生者だ。言ってもいいか…僕の神から與えられた能力の力だ。能力名は鑑定、や人を鑑定しそのの能力、噓の審議などを確かめる事ができる。…まあそれしかできないから戦いには役に立たないがな」

カシムスは肩をすくめる。

る程、中々面白い力だな」

「ふっそう思うか?まあ便利ではあるがな…だがこんな力ではみんなを救うことはできない。現に安藤を救えなかった…委員長である僕が!クラスメイトを救えなかった!」

「カシムス…」

エリザベスはカシムスの手を握る。

「…エリザベス様?」

「ごめんなさい。カシムス…貴方はみんなをまとめるリーダーとして頑張ろうとしているのに私は…自分の想いを盾にしてしまって…」

「大丈夫だ。エリザベス様はよく頑張っているさ。小國を渡り歩きみんなを探そうと今計畫しているんだろ?」

「私頑張ってるのかな?」

「頑張ってるよ。想い人の加藤を早く見つけるんだろ?」

「そ、そんな想い人だなんて!」

エリザベスは頬を赤らめて手を慌てて振る。

「ふん!くだらないね。ぼくはそんなつまんないことのために集まったんじゃないんだけどね!もう何もすることはないだろう?ぼくはもう帰るよ。おい!行くぞ!」

テストロは鎖を力任せに引っ張り奴隷たちを引きずって歩き出す。

カシムスはそれを見ると大聲でぶ。

「テストロ!貴様!いくらこの國が奴隷制度を許していてもそんな扱いをしていいものじゃないだろ!奴隷は家族も同然に扱うものだ!」

「ブフフ…ブヒャヒャヒャ!家族!?いいかぁ?脳味噌掻き回してよく聞けよ?奴隷はなぁ…なんだよ!おもちゃ!わかるぅ?いくら壊しても変えがきくお・も・ちゃ!」

カシムスは拳を握りしめ震わす。

「貴様ぁ!」

「やめて!カシムス!」

エリザベスがカシムスを止めにる。

「だが!」

「確かに今の制度ではあれは認められているんです…だからもうし待って!もうしで私が制度を変えてみせるから!」

「ブフフ、じゃあそういうことだからね。おら!行くぞ!」

「「「はい」」」

「…はい」

テストロは4人を連れて部屋を出て行った。

「…私ももう帰るよ…バイバイ」

シャルラはそう言うと立ち上がり部屋を出て行く。

「ちょっと待て!…くそ!なんでみんな気持ちを統一しない奴らばっかなんだ!」

カシムスは機を蹴り飛ばす。

「うっひゃー。もう!危ないじゃないか!怪我でもしたらどうするんだい!」

ランスは椅子から落ち、立ち上がるとカシムスにぶ。

「黙れ!今まで話にも參加してなかったくせに!」

「だって知ってることばっかだったもん!」

「知ってたなら何故それを早く言わない!」

「ぶー!…だから生きてる奴は嫌いなんだよ」

「何をごにょごにょ言っているんだ!」

「うっせバーカ!もう行こ!エギル君!」

ランスは最後に小學生みたいにび散らすと俺の腕を摑み外へと出て行く。

部屋を出る時最後に見た景は悲しそうな顔をしたエリザベスとカシムスだった。

……

「ブフフ、あのケモミミはルーカスの家にいるのか…なら問題はあのクソチートな夫婦だな。今家にいるかどうか確認するためには…ブフフこいつを使うか。おいフラギール」

「はい…」

フラギールと呼ばれた40代ほどの男はテストロの前に跪く。

「ぼくの目を見ろ」

「…はい」

「ぼくの命令だ。今からエリザベス王に謀反を起こしに行け。捕まっても決してぼくの名を出さず自害しろ」

「…ハイ、カシコマリマシタ」

フラギールは虛ろな目で立ち上がる。

するとフラフラとその場を離れていった。

「ブフフ…やっぱり最強だな。ぼくの力は、おいクズ、カス。暑いぼくを扇げ」

「「はい」」

クズとカスと呼ばれたオーガ族とエルフ族の男は扇を持ちテストロを扇ぐ。

「おいペット何している。さっさとしゃぶれ」

「はい」

ペットと呼ばれたダークエルフ族のはテストロの前に四つん這いになる。

「ゴミは、んーそうだな。ぼくの逸をしゃぶっているペットを見ながら歯を食いしばってな、ブフフ」

「…はい」

鬼人族の男は歯を食いしばり立ち盡くす。

「ブヒャヒャヒャ!最高だな!ブヒャヒャヒャ!ブヒャヒャヒャ!」

テストロは4人を嘲笑うかのように笑い続けた。

鬼人族の男はその姿を見て握りしめた手からを流し目からは涙を流した。

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