《努力という名の才能を手に異世界を生き抜く〜異世界チート?そんなのは必要ない!〜》想いは力に込められて

暗闇の中、月に照らされるテストロの容姿はしいと誰もが思うだろう。

があのクソ野郎だと思わなければ

「ぼくから行こうか。風よ 切り刻め ウィンドカッター」

テストロの詠唱と共に俺にそよ風が吹く。

俺は魔力が塊で飛んで來るのをじとり左へ飛んで避ける。

すると俺のいた地面が何かに切りつけられたようにえぐれる。

「なるほどかまいたちか」

「よくわかったね。でもじ取れてても數が多ければ避けきれないんじゃない?ほら次くるよ」

俺は縦橫無盡に駆け巡り風の刃を避けて行く。

ミアを橫目で見ると魔力はじ取れなくとも人獣特有の覚で軽々と避けている。

「ほらほら!右くるよ右!あ!今度は左だ!」

「いちいちうるせえぞ!」

いちいちんで俺をむかつかせに來ているのはわかっていたがしつこすぎて反応してしまう。

「エギル!集中を途切れさせちゃ危ないよ!」

「ぐ!いってえ…」

集中を欠いたせいで足をかまいたちで軽く切ってしまう。

俺はバランスを崩しぐらついてしまう。

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そこをミアが支えてくれる。

「大丈夫?」

「ああ、ちょっと熱くなってたみたいだ悪い」

俺は手甲を打ち付ける。

カァンと甲高い音が鳴り響き俺の集中力が高まって行く。

「ふう…よし!だいぶ冷めた。ミア俺が詰めていくからやばい時に援護にって來てくれ…」

「なに2人で緒話してるんだい?ぼくも混ぜてよ」

俺とミアの間に突然テストロが現れる。

俺とミアはそれぞれ反対方向にはなれ戦闘態勢をとる。

「一どうやって現れた?」

「そんなの魔法に決まってるじゃないか。こんなふうにね…闇よ 我の姿を隠せ ダークダイブ」

テストロに闇がかぶさる。

夜の暗闇と合わさり全く姿が見えなくなる。

闇が晴れるとそこにテストロの姿はどこにもなかっだ。

俺たちはそれぞれあたりを警戒する。

「一どこに」

「きゃっ」

「ミア!」

消えたと思うと次はミアの後ろに現れミアの首を絞めている。

「ふふふ、この闇屬はダークエルフの固有屬でね。使ってみたかったんだけど中々便利だね。ほかも使ってみようかな。闇よ この者に眠りを ダークビジョン」

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「離せ〜…う…エ…ギル」

ミアは意識を失ってしまったようだ。

テストロはミアの首を手から離し地面に落とすとそこから離れる。

「ミア!」

俺はミアに駆け寄り必死に起こす。

息はしているようだが一向に目が覚めない。

「ミアに何をした!」

「ふふふ大丈夫だよ。ただ眠らせただけだ。ただしぼくが解除するもしくはぼくが死ぬ時しか解かれることはない」

「ならさっさとけりをつけてやるよ」

「ふふふ無駄だよ。今のぼくに君は勝てない。ぼくは今魔族の魔力コントロール力!人族の貴族の魔力量!さらにダークエルフの固有屬!魔法に必要な全てを注ぎ込んだぼくに!たかが接近戦しかできない武家の君が勝てるわけがないのさ!」

「どうかな?拳は魔法より強しだ。俺は自分のいやウォンさんの拳が最強だと信じてる」

「エギル君、それには戯言っていう言葉が1番ぴったりだね」

テストロは手を前に突き出し先程のウィンドカッターと同じ詠唱をする。するとかまいたちが発生し俺はと襲いかかる。

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「ほらほら!かまいたちがくるよ!今度は右かな?左かな?」

「そんなことはどうでもいいな。全部叩き落とす」

手に闘気を込め向かってくるかまいたちを1つ叩き落とす。無事功しボフンと風が地面にぶつかり散っていくのがわかる。

初めからこうしてればよかったな

俺は次々と迫るかまいたちを全て叩き落としていく。

「ならこれならどうだい。風よ 我をその速さを ウィンドアップ」

テストロはまさに風の速さといっても過言ではない目にまとまらないきで俺を翻弄しようとする。

まあ普通のやつなら見えないだろうな。俺は見えるけど

「ほれ…よっと」

テストロが俺の前を通った瞬間俺はテストロの頭を摑み地面に叩き込む。

「があ!ば、バカな!なんでぼくの速さについてこれるんだ!?」

「遅いだけだろ?」

「貴様!…ん?こ、これは…?ぼ、ぼくの?」

テストロは立ち上がると同時に滴り落ちた自分のを目で見ると凝視し頭に手を置く。その手を離し見るとべっとりとが手のひらを覆う。

すると次第にテストロの顔は赤くなっていきプルプルとが震えている。

「ぼくの!ぼくの新しいしいに!よよよくも!貴様アァ!!!!うげ!」

なんの考えもなしに飛びかかるテストロを俺は片手でけ流し足をかけると地面に倒す。

テストロはけない聲を出すと俺を見る。

「な、なんだ!なんで素手ごときで僕の魔法を潰してるんだ!」

「言ったろ?俺の拳は魔法なんかに負けやしねえんだよ」

「そうか…そうかい!いいよ!ならぼくのとっておきの魔法で君を々にしてあげるよ!」

テストロは両手を前に突き出した。

「この魔法はね闇屬の中で上位の攻撃魔法に位置付けられているんだ死んでも知らないからね…闇よ 全てをすり潰せ ブラック…グア!?な、なんだこの人形は!」

「なんだあれ…クマのぬいぐるみ?」

明らかにやばそうな魔法を唱えていたので俺は構えようとしたが突然橫から可らしいクマのぬいぐるみが飛び出て魔法を唱えていたテストロへ飛びかかる。

テストロはそれを引き剝がし地面に叩きつける。

しかしクマのぬいぐるみはすぐに立ち上がるとまたテストロへ飛びかかる。

さらにどんどんぬいぐるみは増えていき犬、貓、狼、カバなど地球上のをかたどったぬいぐるみ達が次々テストロへ飛びかかっていく。

「くそ!なんだこれは!なんで増えていく!」

「ほんとになんなんだ?ん?」

俺はふと下を見るとトコトコとライオンのぬいぐるみが歩いてくるのが見える。

そいつは手にスケッチブックのようなものを持っており開くと俺に見せてくる。

そこには可らしいライオンの似顔絵とともに子らしい丸文字で書かれた文字があった。

「なんだ?『サポートります!私が隙を作りますのでお好きな時にとどめさしてどうぞ!』…はぁ」

ライオンは頷くとスケッチブックを閉じ何処かへ行ってしまった。

「あ!おい!…なんなんだ?」

俺は未だぬいぐるみ達に苦戦しているテストロへ視線を向ける。

「…いいのか?ならさっさと終わらせるか」

俺は地面に手を置くと闘気を注ぎ込む。

さて前よりかは闘気はもつかな?

「…潛牙」

「この人形どもがぁー!!!な!?なんだこの地面!」

テストロの地面が徐々に狼の口へと変わっていく。異変に気付いたテストロはすぐに対処を取ろうとする。

ぬいぐるみ達を渾の力で吹き飛ばすとすぐに魔法の詠唱を始める。

「邪魔だァ!!!風よ!我が翼に!ウィンドウイング!」

テストロは翼が現れるとすぐに真上へと飛び立つ。

「あ、危なかった」

「いや終わりだよ」

「何!?」

テストロが振り向くとそこには潛牙を発させると同時に上へジャンプし下降中の俺がいる。

俺は手に闘気を込め爪を作り出す。

それを振り下ろしテストロの腹へ深く差し込む。

「はぁ!!」

「グブッ!!!こ、この!」

俺はその勢いまま下で待ち構える潛牙へとテストロを思いっきり叩き込んだ。

「があ!!!そ、そんな…」

「じゃあな…潛牙」

俺がもう一度地面に手を置き闘気を送り潛牙が開いた口を閉じる。ガチィン!!と響く音と同時にグチャ!とが潰れる音が鳴り響く。

俺は潛牙を解くと原型をとどめていないテストロの姿がその場に殘った。

「終わったな…そうだ。あれも一応破壊しておこうか」

俺はテストロの顔だった部位をかき回し一本の金の針を取り出す。それを握りしめ々に砕く。

「よし…ミアは起きたのか?」

俺は振り返り倒れているミアのところはまで歩いていく。

「おい起きろ」

俺はミアのほおをペチペチと軽く叩く。

「ん…ほえ?…なんで私寢てるの?」

「はぁ…終わったから帰るぞ」

「え!テストロはどうなったの?」

「見ないほうがいい。ほら鬼道達も起こしてさっさとまた戻るぞ」

「はーい」

俺はガブトレットを解くとミアと一緒に鬼道達の元へ行った。

鬼道達を起こすと門までいきあの懐かしの門番さんの頭を抱えさせカシムスに鬼道達を預け俺とミアは家へと帰った。

「…忘れてた」

「家…壊れてたんだったね」

家の目の前まで來ると今日いろいろな出來事がありすぎて家が壊れているのを忘れていた俺たちはただ崩壊した家をじっと眺めていた。

……

「…お疲れ様」

1人のがぬいぐるみを抱きかかえる。

「…ここ…ほつれちゃったね…今日い直そうね」

空の月を眺める。

「…しは神無君…いやエギル君の助けに…なったか…な?」

ポツポツと1人、暗闇を歩いて行った。

………テストロ宅(地下室の地下室)

「あ……あ…ああ」

「あ…う…ああ」

ここはテストロ家地下二階、ここは牢屋になっており中には様々な種族のが押し詰められている。

そこにいる達は誰1人として逃げようとはしない。虛ろな目でただくだけだ。

そんな達の1人の腹が膨れ上がり破裂する。

そこから男が1人這い出て立ち上がる。

「ふ、ふふふ…ふふふざけやがって!!!あのクソ野郎が!よくも!よくも貴重なダークエルフのを!」

テストロは荒れ周りの達を無差別に毆っていく。

しばらくすると冷靜さを取り戻し落ち著き始める。

「ふー…それにしても予備として數十ほど苗床を作っておいてよかったな。…チッ薬使ってかなくしてたせいかぼくにまで薬がし回ってるな…まあいい今度こそ…次こそあのクソエギルを殺してやる!」

「あーテストロ次はないよ?」

「誰だ!?」

テストロは突然聞こえた何処か聞き覚えのある聲に反応しここを知っているのはぼくだけのはずだという疑問を抱いて振り向く。

そこに立っていたのは年が16歳ほどだろうか?金髪に赤い瞳のと呼ぶにふさわしい漆黒のドレスにを包んだ可憐ながテストロを見ていた。

テストロはその姿を見ると震え口をパクパクさせる。

「あ、あなた様は…アレミア様」

「ええ…今の魔王 アレミアよ」

テストロは即座に膝をつき傅く。

「申し訳ございません!アレミア様とは知らずに無禮なことを!」

「いいのよ」

テストロはアレミアの言葉に喜び顔を上げる。

「!??」

しかしそのアレミアの目を見た瞬間喜びの表は恐怖へと変貌する。

その時のアレミアの目はまるでテストロをゴミとして認識しているような…そんな目だった。

テストロは後ずさる。

「ヒィ!?アレミア…様?」

「あはは…やっぱりいくらゴミで!カスで!クズで!ブタな!テストロでも私の殺気には気付くよね」

「アレミア様…な、何を」

アレミアはテストロに近づくとその顎を持ち上げ顔を近づける。

「わからないの?じゃあ教えるね…あなた、私の力を貸し與えてもらったくせに何負けてるの?しかもその力さえも々にぶち壊されて…これじゃあいくら私でも能力を戻すことはできない。私の貴重な能力だったんだよ?洗脳眼って、それをわざわざ貸してあげたのに…負けるなんて」

「す!すみません!次こそは!ぐっ!」

「…次はないって言ったでしょ?」

テストロはそのをアレミアの白く細い華奢な腕で持ち上げられる。テストロは抵抗するが全く外れる気配はない。

「バイバイ♪」

「ま!…」

ゴギャ!と乾いた音が鳴り響く。テストロは痙攣しかなくなる。

アレミアは死から手を離し地面に捨てる。

「さて次はどれからかな?」

ニコニコしてアレミアはテストロが復活するのを待つ。さながら蟲を殺して楽しむ子供のようにウキウキしながら

そして今、の腹が膨れ上がる。

これから數分この部屋にテストロの悲鳴が鳴り響くのは言うまでもないだろう。

……

「これで最後だね?」

「……」

もうすでにテストロのはここにはない。

もうテストロは指一本かさない。

「んーつまんないけど…ま、いっか。バイバイテストロ」

ゴギャ!

……魔族領

「はぁはぁ…こ、殺される。なんでなんで…ぼくは」

の男が1人育座りで震え上がっている。

その隣には腹が破裂したが橫たわっている。

そうこの男はテストロ、もしもの時のために魔族領に1人苗床を作っていたのだ。

テストロは1人考える。どうすれば助かるのか考える。

あのアレミアならぼくがここにいることはすぐに気づいて殺しに來るだろう。それまでに策を考えなくては

「よ、よし…とにかくまずは移だ」

「あらーん?あなたもしかして…テストロちゃん?」

おかま口調の男の聲を聞いたテストロは振り向く。

昔までだったら気持ち悪い存在だったのだろうが今のテストロにとっては神に等しい希に見えた。

「き、君は!助かった!助けてくれ!」

「んーかわいいテストロちゃんの頼みだから聞いて…あ・げ・な・い」

「な!なんで…グァ!こ、これは君の…」

テストロのいた地面から植が生えて來るとそれがテストロの四肢と首に巻きついてテストロのきを封じる。

「なんでこんなことを!」

「そんなの決まってるじゃない。アレミアちゃんの頼みよ」

「ク、クソ!ふざけるな!ぼくはまだ死にたくない!まだ夢も葉えてないんだ!こんなところで!」

「あらあらあらーん?いいじゃない!いいじゃない!」

「何がいいんだ!とっととこの拘束をとけ!」

「んー…その夢を教えてくれたら聞いてあげないこともないかな?」

「くっ…ハーレムだ」

「…ぷっ」

「笑うな!ぼくは真剣だ!ぼくだけのハーレムを作るんだ!」

「いいじゃない。確かに笑っちゃったけど…そう、ハーレムね…その歪んだ異への…ずるいわぁ!羨ましいわぁ!!妬ましいわぁ!!!」

おかまはクネクネしだす。

「な、なんなんだよ。言ったろ!早くこれを解け!」

「ウフフ…その…嫉妬ものだわぁ…頂いちゃいましょ。ソウルキャッチ♡」

おかまは両手でハートを作るとテストロは向ける。

すると植がテストロの頭を巻きつき2秒ほど締め付ける。

が離れるとテストロの顔からなんのも読めなくなっていた。

「はいおしまい」

「…なんだ…何をした?」

「あらーん?まだ意識あるの?タフね」

「な、何をした!今、今今今!!!ぼくから何を奪った!」

「うるさいわねーん」

「わからない…何を奪われた?何を…何かが抜けた…何が…」

「じゃあちなみにあなたの夢は?」

「夢?…夢…ゆめ?なんだ…なんなんだ…」

「そうゆうことよ。私が奪ったのはそれ。じゃあね」

「待て!それって一…グギュ!」

テストロは首に巻きついていた植によって首を折られ泡をはいてかなくなった。

「これで1つ目ね。ごめんなさいねテストロちゃん…アレミアちゃんがしいのはあなたじゃなくてあなたの能力だけなのよ」

おかまは植をゆっくりかしテストロを自分の前まで持って來させる。テストロを擔ぎおかまは魔王城目指し歩いて行った。

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