《存在定義という神スキルが最強すぎて、異世界がイージー過ぎる。》第2話 「街到著……ってここ王都なの!?」
「お嬢様、もうすぐ著きます」
「はい、わかりました」
クリスの護衛の方がそう伝えてくれた。
結構時間が掛かった。
あの森から近いと言っても半日は掛かっただろう。
それに道中、魔と會ったりしたからな。
それで、時間がくわれたのだろう。
まぁ、俺達は何もせず、全部護衛の方々がやってくれたが。
「シン様は著いたらどこか行く予定でもあるのですか?」
「旅の合間に覚だから、特にはないけど」
そもそも、そこがどういう所か知らないし。
「なら、私の家に來ていただけませんか?」
「クリスの家?」
「はい。助けて頂いたお禮がまだですし」
「良いよ、そんなの。俺は今こうやって馬車に乗せてもらってるんだからさ。これで十分だよ」
「いえ、こんなのじゃ足らないです! 命を助けて頂いたのです! それに……離れたくないですし」
「ごめん。聞こえなかったのだけど」
「いえ、大丈夫です。たいしたことではありませんので」
「そう。なら良いけど」
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まぁ、クリスがそいうのなら良いだろう。
それよりも、今から著く場所ってどういう所なのだろう。
……聞いてみるか。
「著く場所の名前ってどいう名前なの?」
「知らないのですか?」
「うん。結構遠い場所から來たからさ。ここら辺のこと詳しくなくて」
まぁ、こう言っておけば大丈夫だろう。
「そうだったのですか。なら、知らなくても當然ですね」
良かった、気付かれなかった。
「これから著く場所は……あっ、丁度見えてきました!」
そう、クリスが窓の外を指さしたので、俺はクリスの指の先を見る。
「……あれって城?」
「はい! グリントス王家のお城です」
この世界のお城とは……スゲェなぁ。
日本の城の倍はあるぞ。
「あのお城にはグリントス王家の王セラ・グリントス様が住んでおられるのですよ」
「へぇ〜。スゴイなぁ」
王って人なのだろうなぁ〜。
俺としてはが良いけど。
「それにセラ様はとっても綺麗な方なのです。もう、私とは比べものにならないぐらい!」
いえ、あなたも十分可いのですが……。
というか、俺が見てきた中で最高だよ?
「ありがとうござます!」
「心読むな!」
「てへっ」
グッ!
そんな純粋な顔をされると怒るにも怒れない……。
そんなこんなしていると、馬車が止まった。
「著きましたお嬢様」
「ご苦労様」
そう言ってクリスが降りようとしたので、俺も付いて行こうとしたのだが、クリスに「シン様は待っていてください」と言われ、待たされることに。
だが、窓から見えた景で俺は納得した。
クリスとあの護衛の一人が門番(?)と話していた。
多分、國審査的なのだろう。
その景が數分続いた後、クリスが戻ってきた。
「シン様の國許可書です。これがあれば、この國を出り出來ますよ」
なんと、俺の為にクリスは行ってきてくれていたようだ。
嬉しい。
「ありがたく、使わせてもらうよ」
「はい」
それをけ取ると、馬車がまたき出した。
「今から私の家に行きましょうか」
「クリスの家ってこの街にあったの?」
「あっ、はい」
あんなお城があるぐらいだし、ここは貴族等の街なのかもな。
……それにしては、人がいっぱいで賑わっているが。
「シン様、ここは、街ではないですよ」
「えっ、そうなの?」
「はい、ここは ──── 王都と呼ばれる場所です」
「えっ!?」
「そこまで、驚きましたか?」
いや、驚くよ!
街だと思っていたらそこが王都だったて。
あぁ、だからこそ人で賑わっているのか。
うん?
あの門はなんだろう?
「クリス。あの門はなんなの?」
「あー。あれですか。あれはエリアを分けているものです。ここは商業などのエリアですが、あっちは住宅エリアですので」
「へぇー」
そうやって分けているのか。
まぁ、そうしたら分かりやすいしな。
「住宅エリアは二つありまして、あの門が東門です」
そういう東門の方にお城が立ってあった。
……ああ、そいうことね。
「それで、庶民と貴族を分けてるのか? 西門が庶民で東門が貴族とか?」
「はい、その通りです! 流石シン様!」
「そこまで褒められることじゃないよ」
実際、なんとなく分かっただけだし。
まぁ、褒められるのは嬉しいからもっとやってほしいけど……。
「そう言えばシン様」
「なに?」
「シン様はどこから旅をされてきたのですか? 全く見たこともない服裝を來ていらっしゃいますから、本當にここからは遠い所と分かるのですが……シンという名前から察するに東の方でしょうか?」
「あっ、そうそう。ずっと東の方から來たんだ」
「そうでしたか。お一人でずっと旅を?」
「うん、そうそう」
ヤベェ。
質問攻めされると、ボロが出そうだ。
ここはどうにか話題を変えて。
「クリスは? 王都出?」
「いえ、元々はもっと、のどかな場所に住んでいたのですが數年前のあの出來事からこっちに引っ越してきました。流石にあの出來事は知ってますよね?」
その訪ねてくる目はどこか、これぐらい知ってますよね。知ってなかったらし怪しいのでは、というような険しいじだった。
ここは、乗るしかないなぁ。
「それぐらいは知ってるよ」
実際は全く知らないが。
「そうでしたか」
どうやら、疑いの目は取れたようだ。
──── キィィィッッッ
馬車がそんな音を立てて止まった。
そして數分後また進みだした。
「今なんで止まっていたの?」
「門だからです。分証明とかしないとれないんですよ。これでも一応貴族ですから」
「スゴイなぁ〜」
「私の家はってすぐです」
また、止まった。
「著きました。シン様、降りましょうか」
「はい」
俺はクリスと一緒に馬車を降りた。
クリスが俺の橫から離れ、俺の前に行き、クルクルと回転して手を建にばした。
「ここが、私の家です!」
「うぉぉ!」
先程のお城と比べると小さいが、それでも日本の城以上はある。
全部で何階建てなんだ?
それにここから見えるだけでも芝生の庭には池や木が植えてある。
……デカイなぁ。
こんな家に住んでるって
マジでスゴイ人なんじゃないだろうか。
「行きましょう、シン様!」
「ちょっ、待ってくださいよ〜」
俺は走るクリスを追いかけて行った。
クリスが立ち止まったおで、俺はやっとクリスに追いつけた。
……この子、えげつない力だなぁ。
そう言えば、熊との戦闘の時もあんな重そうな剣を使っていたし……。
実は、超スゴイ人とか?
「というか、スゴイ扉だな」
「そうですか? 普通だと思いますが」
クリスって貴族だからこいうのが普通なのか。
……俺がおかしいみたいな狀況だなぁ。
「ではいきましょうか」
そう言って、クリスは結構な重量がありそうな扉を軽々しく開けた。
……絶対、スゴイ子だ。
そう、クリスに関心し、顔を上げると、そこには驚愕な景が広がっていた。
もう、何人いるか分からない數のメイドさん達がいたのだ。
「「「「「おかえりなさいませ、お嬢様」」」」」
「ただいま。今、お父さんとお母さんはいる?」
「はい。いらっしゃいますよ」
「そう。じゃあ、呼んできてくれる? リビングで待っているから」
「かしこましました」
多分、今クリスと話していた方がメイド長的な人なのだろう。
それを裏付けるように、あの人が今沢山のメイドに命令しているし。
いやぁ〜、クリスも超可いがメイドも全員可かった。
クリスのお父さんの趣味なのだろうか。
良い趣味してるなぁ。
「じゃあ行きましょうか、シン様」
俺はメイドさん達にぺこりと頭を下げ、クリスの後を追った。
サモナーさんが行く
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