《存在定義という神スキルが最強すぎて、異世界がイージー過ぎる。》第4話 「なんかお禮って渡されたけどヤバイやつだよね」

「じゃあシン様、お気をつけて……」

クリスは目から出る涙をハンカチで押さえて言った。

……大袈裟すぎだろ。

「そんな、別れになるんじゃないんだし」

それに。

「どうせ、遊びに來るんだろ?」

「はい! もちろん!」

元気良く答えた。

元気があるのは良いことなのだが……。

「そうじゃ、シン君よ。これを持っていけ」

そう言って、玄関の隅っこに置いてあるゴッツイ金屬の箱、多分金庫みたいなの、から大きな袋を取り出した。

「これは、ないが生活の足しにしてもらいたい」

「お父さん、それがないって……………」

「まぁ、良いじゃないか」

二人で何やら會話をしている。

まぁ、俺はありがたく貰うけどさ。

「すみません。ありがとうございます」

「うむ。そうじゃ、これも持っていけ」

もう、いたりつくせり、だな。

そう言って渡されたのは何やらカードだった。

「これは、このノーヴァ公爵家の紋章付きのカードだ。これを見せれば大抵のところは々してくれるぞ」

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有効に使うのだぞ。

そう言ってガルバさんは俺に渡してきた。

つまりは、後ろ立てということなのだろう。

無くさないようにズボンのポケットにしまう。

「本當に、ここまで々としていただきありがとうございました!」

「大丈夫だ。それに、お主にはこれから々と手伝ってもらうことになる気がするからな」

「俺であればいつでも呼んでください。直ぐに駆けつけますよ」

「ああ。よろしく頼む」

ガルバさんとそう言って握手をした。

……本當にこの人とは何かの縁がありそうだ。

「わ、私は……」

「はいはい。じゃあ、クリス」

俺はそう言って右手をあげる。

「君には俺からの贈りだ」

──── パチンッ

俺はおもいっきり指を鳴らした。

だが、これはフェイク。

俺は小さく呟く。

「使徒の加護」

使徒。

それは俺の事だ。

神に兇悪なものを倒せと命じられた神の使徒。

その俺の加護。

これが本當になっているか……。

そんなの分からない。

ただ……そう思っておくことが大事なんだ。

「じゃあな。行ってくるわ。……それと、寂しくなったら遊びに來いよ」

「毎日、絶対に行きます!」

「ははは」

マジで來そうで怖いな。

「じゃあ、行ってきます」

そう言って、俺はノーヴァ家を後にした。

ガルバさんのメイドさんに書いてもらった地図を見て、俺は目的地にたどり著いた。

「ここが、ガルバさんの別荘か……デカイな」

ガルバさんの別荘は、ノーヴァ家の家よりは小さいものの俺の中の家の基準よりは倍以上もデカかった。

……貴族っていたるところ覚がおかしいよね。

こうならないように、しようと。

「お邪魔しまーす。って、誰もいないか」

家の中は、薄暗く明かりといえば夕日だけだった。

そばにあった機に紙やお金、石を置いた。

「ライト付くかなぁ」

俺はそう言いながら、スイッチを探す。

だが、一向に見つからない。

……待てよ。

そもそも、この時代だ。

地球で言う中世ヨーロッパ。

そんな時代に果たしてスイッチがあるのだろうか。

いやー、無いな。

絶対に無い。

「………スイッチ創るか」

どうやって? そんなものは超簡単だ。

多分、スキルでいけるだろう。

いけなかったら……その時はその時だ。

條件。

人を知したら自で。

日本製。

「創造【ライト】」

そう呟くと、おれの手元に、日本でよく見たライトが出てきた。

オーケー。これで完了だ。

俺は倉庫らしき所から梯子を取ってきた。

その梯子を使い俺はライトを取り替えた。

「……全部これに取り替えるか」

俺はそう呟き、【存在意義】でこの家分のライトを創った。

「明るいなぁー」

全て取り替えた部屋は凄く明るかった。

これで、夜も大丈夫だろう。

「後は、夕食の食材か」

もう、夕食は手軽に済ませちゃおうかな。

……駄目だ。

俺には出來ない。

あの妹の所為で……まぁ、このくだりは長くなるだろうから良いだろう。

それよりも、買いに行くか。

外はし薄暗くなって來ていた。

だが、そんなことは、じられない程の外は人だらけだった。

これが王都なのだろうか。

規格外過ぎる。

日本では全くもって考えられないなぁ。

……いや、都會の方はこうだったのかもしれない。

俺は田舎者だからなぁ。

そいうことは良く知らない。

こんなことは良いので、さっさと買いに行こう。

「たっだいまー」

誰もいないのだが、とりあえず言ってみた。

日本での癖だろうか。

「お帰りなさい、シン様」

「おう、ただいま。今日は夕食、俺が作るから……って何故いるんだ!?」

「今頃ですか!?」

いや、こっちが驚きたいよ。

こいつ、自然過ぎたものだから、妹とのいつもの會話のノリで、話しちまったじゃないか。

クリス恐るべし。

「それで、シン様は何を作ってくださるのですか?」

「俺の家で食べる気かよ」

「ノーヴァ家の家ですよ」

そうクリスは言うが、今のは言葉足らずだろう。

──── なので、ここで作られたは私のものと言っても過言では

その言葉を付け足してしいものだ。

「それで、何を作るのですか?」

……仕方ないか。

「今日はカップ麺を創る!」

俺は堂々と言う。

これが、日本であれば怒られることや笑われるのだが、ここは異世界だ。

だから、そんな常識は通用しない……はずだ。

期待を裏切ないでくれよ、クリス。

「……カップ麺?」

きったぁぁあああ!

この異世界は俺の食文化革命が出來るぜ!

見てろ見てろ。

「ちょっと待っとけ」

俺はキッチンに移する。

まずはカップ麺を作る所からだ。

「創造【カップ麺】×2」

ポンとキッチン臺にカップ麺が現れた。

もちろん、俺が好きな味の塩ラーメンでだ。

「それは、何なのですか?」

「ああ。説明がなかったな。これはカップ麺と言って、お湯をれるだけで料理が出來るものだ」

そう。

そして、世界で一番手軽で味しな食べなのだ!

「それよりも、今の現象の方を聞いているのですが……」

クリスはカップ麺よりも今のカップ麺が出てきた方がビビったようだ。

まぁ、初めてだとそう思うよな。

けど、どうしたものか。

ここで【存在意義】っていうスキル、って言っても信じてもらえない、信じても良く分からないから説明、などの面倒いことになりそうなので、どうやって切り抜くものか。

「うん、まぁ、俺のスキルかな?」

「便利なスキルですね! 見ているとを創造しているじなので、凄いスキルではないのでしょうか」

し、ミスったかもしれない。

これはこれで、面倒いな。

「過去の【創造】スキルを持っている人と言うと……」

そう言ってクリスは頭を押さえて何やら考え出した。

ああして、思い出すのは地球とあまり変わらないなぁ。

「あっ、思い出したました! 勇者様がお持ちされているスキルと同じなのです!」

「そ、そうなのか……」

ミスったー。

勇者と被りのスキルって思われてる!

完全に選択ミスだ!

ここは、どうにかして誤魔化そう。

「まぁ、俺のは正確には【創造】じゃないんだよ。なんていうか……そうっ! を変換するスキルのなんだよ。なあ、珍しくないだろ」

「まぁ。ですが、そこまで高価そうなを変換出來るとなると、どちにしろ珍しいスキルだと思うのですけど……」

「まっ、そんなことはどうだって良いだろ。それより、ほら、カップ麺食べるんだろ」

「そうでしたね」

ふぅ〜。

なんとか、話題をそらせた。

「では、頂きましょうか」

「ちょっと待った。まあ、お湯をれてないだろ」

「あっ、そうでしたね。お湯をれて作るのでしったけ」

そうそう。

だが、この世界にはポットなどは無い。

じゃあ、どうする。

そんなの簡単だ。

俺のスキル使えば良いのだから。

「《水屬魔法》」

……なにも変化は無いが、これで使えるようになっただろう。

「《水屬魔法》─── 水球アクアボール」

カップ麺二つに適量の水がった。

ここからは沸騰だ。

「《火屬魔法》」

うん、良し。

「《火屬魔法》──── 火球ファイアボール」

ブフォォォォ!

良し。

これで、沸騰したな。

「食べれるぞ」

「………無詠唱で魔法」

「えっ?」

「今、無詠唱で魔法しましたよね!」

「おぉう」

クリスの目は、それはもう輝いていた。

し、俺もドキッと來てしまった。

「まっ、そんなことは良いだろ。さぁ、食おうぜ」

「はっ、はい」

俺はキッチンに備えてあった箸を二つ取り出す。

そして、カップ麺を二つ持ってクリスが座っている機まで移する。

箸の片方をクリスに渡した。

「いただきまーす」

「いただきます? って何ですか」

「うーん。俺の住んでいた地域の習慣? かな。まぁ、使われている食材に謝を込めるっていう意味だね」

「そうなのですか。なら、私も」

そう言って俺の真似をするように手を合わせた。

「いただきます」

「そうそう。なら、食べようか」

「はい!」

カップ麺の食べ方。

あっ、俺流です。

まずは、で口を溫める。

「はぁー」

癒されるなぁ〜。

これだから、カップ麺はやめられない。

次は麺だ。

すすぅーって麺を吸う。

はぁー、うめぇ。

あっ、そうだ。

クリスは喜んでいるだろうか。

そう思い、俺は目の前にいるクリスを見た。

「……………………」

クリスは何も言わず、顔を伏せている。

……口に合わなかったのだろうか。

だが、それは仕方がないか。

クリスは貴族だ。

いつも、もっと良いものを食べているだろうし。

味しくないか? なら、無理して食べなくて良いぞ?」

「……………」

反応は無い。

よっぽどだったのだろうか。

「う…う…味いです! 味しいです!!」

「そうか。なら良かった」

「はい! いつもはあんなじの手軽なは食べないので。シン様は料理の天才ですね」

──── プチッ

「これが料理だと?」

「はっ、はい」

そうか。

クリスにとってはこれのレベルが、か。

「…………クリス、し待っといてくれ」

「えっ? どうしたのですか?」

「俺がお前に本の料理を食わせてやるよ」

食文化革命をスタートしてやる!

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