「ここが、冒険者ギルドが所有している森なのでしょうか？」

「そうだな。ヒナさんの書いた地図だとここだ」

まあ、あの見た目とは違い過ぎる人、ヒナさんなので、地図は予想通りの荒さだった。

あの人、喋ってなければ超が付くほど可いのに。

見た目は清楚系だし。

「じゃあ、りましょうか」

「おう」

俺達は冒険者ギルドが所有するという森にっていった。

……中は太のしかなく、薄暗いというじだったのだが、それがどこか神的だった。

「魔がいないのなら良い場所ですねー」

「だな。見てみろ、ウサギが飛んでるぞ」

俺が指さした方向には、ピョンピョンと跳ねながら近付いてくるウサギが。

モフモフしていて可いなぁ。

なんという種類だろうか。

【鑑定】

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名前：ホビンラビット

種族魔

ランク：Ｄ

特徴：素早さが高い

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「……って、魔かよ！？」

「魔なんですか！？」

こんな可いウサギが魔とは。

この世界終わってるだろ。

「可いが魔なら仕方がない」

「殺すのですか？」

「ああ。やってみるか？」

無意識にそんなことを聞いてしまった。

「すまん。今のは失言だった。ここはおれがやるわ」

「すみません」

「大丈夫だ。任せとけ」

俺は向かってくるウサギのほうを向いた。

そして、冷靜に冷に言葉を放った。

「死ね」

その言葉が銃の弾丸のようにウサギに刺さった。

そして、ウサギはバタリと草むらに倒れた。

いや、倒れたのではなく、死んだのだ。

「本當にどういう仕組みをしているのですか」

「さぁ。俺にもわからないからな」

「とりあえず、死を回収しましょ」

そういってクリスはウサギが倒れた場所まで歩いていった。

俺もそれを追いかけるように、あのウサギが死んだ場所まで歩いていった。

「シン様。この死はどうしますか？」

「ああ。それなら考えがあるんだよ」

そう。

異世界と言ったら定番といっても言いべき。

アイテムボックス。

これは、クリスに前聞いたのだが、アイテムボックスというは、國寶級にもなるらしく、本當に高いらしい。

クリスの家に、ガルバさんが買ったのがあるらしいのだが、それでも縦1メートル橫1メートル高さ1メートルの要領しかなく、あまりはらないらしいのだが、結構高かったらしい。

まぁ、俺にはそういうことは殆ど関係ない。

だって────

「創造【アイテムボックス】」

一応、鑑定で確認しておこう。

……大丈夫。

しっかりと、ステータスにはアイテムボックスが追加されていた。

「収納っと」

そういうと、下にあったウサギの死が消えた。

いや、アイテムボックスにった。

「…………！？　どういうことをしたのですか！？」

「アイテムボックスにれてみたんだ。さっき俺用の無限アイテムボックスを創ったから試してみたくて」

「……本當になんでもありですね」

「そうか？」

別にラノベ主人公のような、チートはしていないつもりなんだけどなぁ。

いや、しているか。

どんなことでも出來る力を持つ俺、……十分チートなんだなぁ。

「ちょっと今ので分かった」

「何がですか？」

「どんな魔が出てくるかが、分からないから辛いということだ」

「そんなの。どうすることもできなくないですか！」

「いや、あるよ」

つまりは、何が來るか。

気配を察知したいというわけなのだ。

なら、【気配察知】というスキルがあるじゃないか。

「【気配察知】」

うぉぉぉおお！

何がどこにいるのかということが俺の頭のなかにってきた。

一番近くにいるのは、Ｄランクの魔だけ。

クリスの課題はＣランクの魔を倒すということ。

なら、俺が今探すのは一番近くにいる、Ｃランクの魔だけだ。

いた！

「あのデカイ木の下だ。そこにいる」

「わかりました。行きましょう」

「狼ですか？」

「だな。し待っとけ」

【鑑定】

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名前：レッドウルフ

種族：魔

ランク：Ｃ

特徴：火屬魔法を使える

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「あいつは、火屬の魔法を使うようだ」

「なら、屬は水が良いですね」

「水屬か……なら、し待て」

「はい。シン様」

水屬というならば、ここの森を壊してしまうかもしれない。

だから、俺はそういうことが無くなるように、外壁を作ることにした。

「フィールド」

その言葉と共に、大きな木を囲むようにコンクリートのような外壁が出來た。

「いくぞ」

「はい！」

俺達は隠れていた茂みから飛び出した。

狼は俺達に気づいた。

────ウォォォォオオオンゥ！！

そう、耳が痛くなるほどのび。

「クリス！　俺がいったいだけ殘す。そのいったいをお前が止めをさせ！」

「はい！！」

「いくぞ！」

狼達は何か危険を察したのか、こっちに吼えて走り出してきた。

俺はその狼達に向かって手をばす。

【鑑定】

………………あの後ろの一が一番弱いか。

────條件

後ろの一殘し

それ以外は一瞬で

「死ね」

バタバタッッ！　と狼達が倒れていった。

後ろの狼は何があったのか分からず、困している。

今こそがチャンスだ！

「クリス！　今だ！」

「はい！」

俺の後ろから大剣を持っておもいっきり走り出す。

その姿は戦場に舞いいる戦姫の様だった。

「はぁああ！」

その凜としたびと共にあの大剣は狼目掛けて振り下ろされた。

狼はそのままかなくなった。

......剣で倒すなら始めから言っといてくれよ。

俺が囲んだのが馬鹿みたいじゃないか。

けど結構役立った

今外には大量の魔がいる。

ここを囲んでいなければ襲われていたところだろう。

もしかすると、この囲いが何なのか気になって集まったかもしれないが......。

十分にありえるだろう。

一応、全部倒しておくか。

ふっ！

これで良し。全部、アイテムボックスにれてと。

あっ、クリスに悪影響を與えてはいけないからな。

「【洗浄】」

これで、辺り一帯綺麗にしてと。

で、外壁を取り除く。

「じゃあ、帰るか」

「そうですね」

この時の俺は知らなかった。

外壁の外にいた魔の數、それに種類を。