《俺の転生は異世界の最兇魔剣だった!?》5 あ、どうも、魔剣:メラン=サナトスです。

日が落ちて丁度、キリカの家に著いた。

「どうぞお上がりください」

見た目は何処ぞのお嬢様かと思う位立派な家だった。そして、キリカは家の扉を開けると、

「「「「「「お帰りなさいませ、お嬢様」」」」」」

6人の従者が出迎える。やっぱりお嬢様だったのか……と、そう思っていると。1人の従者がキリカに質問した。

「お嬢様。後のお方はどちら様でしょうか?」

「旅の者です。封印の祠で私達を助けて頂きました。名はケイト様です」

「それは失禮を致しました。ようこそおいでなさいました。私共はケイト様を歓迎いたします」

そう言って、キリカと一緒に來賓の間に連れた。

「なんとなく予想はしてたけどお嬢様だったんだ。あの領主様(笑)が息子の妻にしようとする理由は綺麗以外ありそうだけど……」

するとこんな聲が聞こえた。

「おーい、キリカー、帰って來たのかー⁈」

廊下からドドドドドドドッと音を立てて男聲の主が近づいて來ている。それを聞いたキリカの様子はし呆れているようだった。そして、扉がドバンッと強く開かれた。

「キリカ!無事か‼︎むむっ!そこの者は誰だ‼︎まさかキリカお前‼︎」

「!」が多いな〜この人……キリカのお父さんかな?

「ち、違います‼︎確かに容姿は…その……直球でしたが……」

あれ?俺、いつの間にキリカの好度上げたっけ?……

モジモジする娘を見てショックをけたのだろう。灰髪の男は俺に質問してくる。

「おい、お前の名は何だ?」

「あ、どうも、魔剣:メラン=サナトスです。ケイトって呼んで下さい。」

「マケン?そうか、年は幾つだ?」

あ、流された。

「16です」

「16か。娘と同い年だな。剣はどれ位だ?」

「獨學ですがそれなりに」

「獨學か……判斷が難しいな……魔なら1人で何処まで倒せるか?」

「スキルを使わない程度なら祠の魔全てです。」

「祠はうちの近くの祠か?」

「はい」

「そうか……許嫁、もしくは人はいるのか?」

「獨です。友人もいません」

この質問は神的にダメージが……

「これが最後の質問だ。お前のは何だ?」

これは結構な威圧……

「ありません。てか、この質問は何ですか?」

「參った……娘を頼む……」

え?いまの質問がどうしてそうなるの?

「お、お父様……私、そのために連れて來たのではないのですが」

俺が疑問符を浮かべていると、カレンの言葉で場が凍った。いや、正確に言うとカレンの父親が凍った。

「え、お父さん聞いてないよそんな事……」

そして、カレンの父親に対する説教が始まった。

???「あら、確かにこの辺りに災厄の気配があるのですが……」

俺の背後からそんな獨り言が聞こえ思わず振り返る。そこには、カレンと同じ白で長髪のが居た。

「あら、貴方は?」

「えっと俺は……ケイト…です」

背筋が凍るような恐怖が俺に襲いかかる。それに耐えながら俺は応える。

「そう。本名は?」

「ケイト…です。ケイト=オリサカ……」

暖かくらかい笑顔なのに怖い。何この人……

「で、本名は?」

うん。これは正直に吐かないと殺られる……

「魔剣:メラン=サナトスです。別に悪さをしに出て來たわけで話ありません……ちゃんと力はコントロールできます」

「そう、カレンちゃん……ちょっとお母さん説明がしいな?♡」

この家族は男よりの方が強いのか?

「え?お、お母様‼︎い、いつの間に……え、えっとそれは……その……勝手に封印を解いてしまい申し訳有りません‼︎」

「ん〜?なんで謝るのかな〜?私はちょ〜っと聞きたいことがあるだけなのよ〜?」

いや、一番強いのは母親か。それにしてもなんだろうこの安心……凄い威圧だったな……

「どうして魔剣が人の姿を取って、違う名前を名乗るのかな?」

え、質問ってそっち?てっきり、どうして魔剣をうちに連れて來たのかとか聞くかと思ったけど……

「えっ⁈えっと……分からないんです……その事を聞こうと思って連れて來ました……」

「そう……?…………どうやら本當みたいね……ハァ、良かったわ〜キリカちゃんがいきなり"同い年"の"男の子"でしかも"魔剣"を連れて帰ってくるからお母さん"つい"力がっちゃった〜」

今、完全にカレンの母親が場の主導権を握っている……怖い……

「さて、この続きは夕食にしましょうか?ケイト様も良かったらどうぞ?」

これ、來なかったら殺されるどころじゃない……カレンの母親に恐れながら俺はただ従うことしかできなかった……

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