《俺の転生は異世界の最兇魔剣だった!?》10 悪魔學と不審者
今現在、俺は悪魔學を學んでいる。學んではいるんだが正直簡単過ぎて退屈だ。
先ずは悪魔について。結構長い話だったので重要そうな點だけだと、
1.に於いての悪魔は魔族の悪魔に分類されない。
2.1の悪魔は魔族の悪魔では無く神族の悪魔を指す。
3.神族の悪魔は魔神の事。
4.に登場する悪魔は72、もしくはそれ以上居る。
5.に登場する72の悪魔には序列がある。
6.悪魔には階級がある。1番高くて<皇帝>。
ざっとこれ位だろう。悪魔學の地點でゴエティア辺りの魔導書に登場するアレだとは思うが……知っている報なので興味がない。
次に魔法の概念。普通の何も知らない人は自分のにある魔力を消費して魔法が発されていると考える。しかし、それで行使した場合の魔法は大は失敗する。主な例は、発したり不発だったり、後は調が悪くなるらしい。
失敗する理由は魔力の安定らしい。魔力には人それぞれの質があるらしく、その為放出した際に大気中の魔素と反発しあうからだ。その安定を作るために魔法には呪文や詠唱が必要なのだ。なのでその呪文や詠唱には悪魔の名前やその悪魔を表す単語がっている。
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だから悪魔學を學んだ人は魔法が発するのは、悪魔(魔神)の一次的な加護が付與されるからと考えられている。
これが大の悪魔學である。正直もっと面倒臭いのかと思っていた。
「これが大の悪魔學の全てです。何か分からないことはありますか?」
説明が終わったキリカから訊かれた。
「いや、特に問題無いよ。全部理解できた。試験だと大の説明で重要なところだけが出るんだったよね?なら問題無い。意外と簡単だった」
俺はそう答える。
「あ、でもし気になることがあるんだけど1ついいかな?」
思い出したように俺は問う。
「はい、何でしょうか?」
「その悪魔學に登場する72の悪魔って使役されていたのかな?」
元の世界の知識と違いが無いか確認をする。
「えっと、それは確か伝承が載っているではソロモン?って言う名前でしたよ?」
どうしてそんなことを聞くのだろうと考えていそうな表でキリカは首を傾げる。
「いや、ちょっと気になっただけだよ。特に他意はないから大丈夫」
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慌てて誤魔化す。その為変な誤魔化し方をしてしまった。
「そ、それよりそろそろ夕食の時間になるな。もう移しよっか」
「え?ええ、そうですね」
こうして誤魔化し、俺とキリカは食堂へ向かった。
「あの、カレアさん、ナザルさん、し頼みたい事があるのですが宜しいでしょうか?」
夕食中、俺はカレアさんとナザルさんに頼み事をする事にした。容はただ許可を得るだけだが……
「何かしら?未來の息子、ケイトくん?それと義母さんでも良いのよ」
「そうだぞ、未來の息子のケイト。私の事も義父さんでも良いのだよ」
笑いながらちゃっかりキリカを弄っている。
「ちょっと、お父様!お母様!ケ、ケイト様はケイト様の呼びやすい方で良いですからね」
顔を赤くしているキリカを見て、やはり可いな〜って思う。なので俺も同調する。
「では、義母様、義父様への頼み事ですが夜間の屋敷の警備に參加する許可がしいのです」
「ほう…それで何故許可がしいんだ?それと此処は平和な土地だ。警備は參加しなくても良いだろう?」
やはり理由が必要か。ま、特に大事な容じゃ無いし言うか。
「許可がしい理由は簡単です。私が勝手に警備の人に混ざっていた場合屋敷に混が生じるだけです。それと參加したい理由は2つあります。先ず、お世話になってばかりいるのでしは役に立とうかと思ったからです。それともう1つは娘さんが拐…いえ拉致される心配があるのです」
「キリカが今夜にか?」
「拠は有りませんが自分は元々所有者を守る為の剣です。俺はキリカ様の剣なのでしょう?それならキリカ様のことを守る為の本能で分かります」
ずっと考えていた事があった。どうしてキリカが封印の祠の封印を解く事ができたのか。単純に考えればそう言う筋だったからで片がつく。しかし、どうして封印を解く力があるのか謎だ。そこからもっと深く考えると1番有力だったのが選ばれた、もしくは先祖帰り……でも明らかにベタ過ぎる。この両親の格からして恐らく贈り位のなのだろう。
「何故お前がキリカの誕生日プレゼントになった事を知っている……どうやって知ったんだ………まさかティーナ様が?」
やった。考えが當たった。でも誕生日プレゼントって……の子に何あげているんだこの親は…あとあの神も何を考えているんだ………
「さあ、どうでしょうか?」
反応が面白いのではぐらかす事にした。
「まあいいじゃない。今のウチの娘へのプロポーズとしてけ取っておくわ」
カレアさんカレアさん。今の発言で娘さんがオーバーヒートしてますよ。うん、キリカ可い……
「あ、ああそうだな。では許可しよう。今夜は宜しく頼む」
「畏まりました。一杯、頑張らせて頂きます」
こうして夕食を終え俺は夜の警備につく事にした。
―屋敷の屋の上―
現在、俺は屋の上にいる。何故かって?そりゃあ見回りが面倒臭いからに決まっている。屋の上の方が見渡し易いからこっちの方が力が溫存できる。
「それにしても靜かだな〜前世とは全く違うな〜」
満月。おそらく今日はこの世界では8月15日なのだろう。辺りはとても靜かで警備の人が歩く音以外音が何1つない。
「油斷は厳。常に耳を澄ます」
そう自分に言い聞かせる。
耳を澄ましていて暫く経った。屋敷の裏の方向から草花を踏み近づいて來る音がした。俺は振り向き音のする方向を凝視する。人數は足音からして々2、3人ってとこだろう。幸い、今夜は満月で雲一つないから見つけやすかった。
「この月で黒は流石に目立つだろ……」
俺は思わずそう口にしてしまった。
「だ、誰だ。何処に居やがる」
バレたけど何処かは知られていないか……てかこの靜かな時に聲を出すって馬鹿だろ(ブーメラン)。俺は屋から飛び降りる。
「さて、此処で皆さんには選択があります。1.依頼主は誰かを吐いて生きて帰る、2.吐くまで拷問、3.俺を殺してキリカ様を依頼主に屆ける。どれが良いですか?」
笑顔で彼らに問いかける。ま、どうせ3を選ぶと思うけど。
「そりゃあ3番に決まってるだろ!
青馬にる白髪の老騎士よ!
我に叡智を!彼の者に死の槍を!
星の槍スピアー・オブ・ザ・スター」
黒い人Bが魔法らしき槍を飛ばしてきた。避けると屋敷に當たるので此処は避けずにあれを使ってみよう。
「〈境界生バウンダリー〉」
目の前に開いた境界に星の槍が吸い込まれていく。
[スキル〈境界生バウンダリー〉を手しました]
名前は適當のつけたが取り敢えず実験功!終わったら容確認しておくか。
「な、何で無詠唱で…しかも見たことのない魔法……な、何者なんだよコイツ………」
黒い人Bがなんか言ってる……気にしなくて良いかな?
「キッキッキッ!背中が留守だぜぇえ!」
今度は頭が逝かれてそうな黒い人Aが細剣レイピアを俺の背中に目掛けて突き刺して來る。俺はかずそのまま〈強化〉を発。細剣は俺の背中に當たったが刺さらない。
「言わなければこうならないのに……アンタ馬鹿なのか?」
「チッ!」
黒い人Aは直ぐに俺の間合いから遠去かる。
「ふむ腰に下げている剣の間合いを読まれたか……でも関係無いよね?」
俺は鞘から《魔剣:メラン=サナトス》を抜く。相変わらず刀は漆黒でよくを吸収する。そして地面に突き刺す。
「〈死の影剣〉対象、黒い人A、B」
すると黒い人AとBの足元から影で出來た剣が勢い良く刺さる。Aは左足の裏、右太、右腕、左肩、笛に、Bは両脛、左腰から右脇、左の二の腕、右手、笛に影剣が突き刺さる。発が終わった後剣は消え2人が崩れ落ちる。そして微かにに開いたからと一緒に空気がれる音がする。
「あちゃー、やり過ぎたか。で、大人しく木の後ろに隠れている貴方はどうします?依頼主が誰か吐いてくれれば見逃しますが」
すると、今度は白い裝の人が1人、木の後ろから出てきた。
「ああ、そうするよ。俺には分かる、あんたには絶対に敵わない。依頼主はチャービィ・ナライ=デルゴだ。じゃあ俺はこれでトンズラさせて貰う」
そう言って、白い人は屋敷を背にして言ってしまった。
「どうだか。あの白い人はまだ怪しい……けど確信出來るのはもっと先か………さてこの2人を連れて行くか」
そうして俺は手持ちにあった蜘蛛の糸で彼らを縛り運んだ。
「チャービィ……予想はつくけど笑いが…名前の意味絶対に…………ププッ」
笑いを堪えながら俺は彼らを玄関前に置いて屋の上に戻った。
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