［一定時間のスキル発による経験値により、EXスキル〈人化みたいなもの〉から〈実化〉に変化しました］

メッセージは『変化』と言った。〈居合斬り〉は二段に上がる際に『進化』と言っていたのに今回のは違かった。

て言うか、タイミングが味し過ぎないかこれ？

「どうしたんだ？急に固まって」

アルガンスが聲をかけて來て俺はハッとする。どうやら本當に固まっていたらしい。

「いや、なんでもない。それよりさっきの報酬の話なんだが、やっぱ人間の死は抜いてくれるか？」

「む？そうか。じゃあ報酬は金貨8枚だな」

え？報酬の金額上がってません？聞き間違えじゃあ無いのかな？

「え？金貨4枚じゃなかったか？」

そう訊いてみるとアルガンスは言った。

「追加した4枚はまああれだ。王都で過ごす時のお金だと思ってくれ」

「あ、ああ……」

え……王都って結構お金が溶けるの…………？

こうして護衛依頼の話は終わった。

「さて、今日はもう遅い。エムメレク家には連絡をれているから今日は泊まるといい」

俺とキリカはその好意に甘えることにした…………

「のは良いのだが、流石に2人同じ寢室は無いだろ…………」

侍さんに案された部屋は2人部屋だった。ご丁寧に防音系結界まで張られている。部屋の裝は、一つの風景が壁に掛けられており、その下に大人2人分の大きさのベッドが置かれ、窓際には一つの小れが置かれ、端四方向に本棚、床にはカーペット…………簡単に言えば配置が雑だ。明らかに適當すぎる。

「俺はソファーで寢るからキリカはベッドを1人で使うと良い」

俺はそう言って本棚を漁り始める。何か面白い本は無いか探しているとこんながあった。

【ネ○ロノ○コン】

「………………」

正直に言おう……しい………しかし何故こんな危険がこんな所に有るのだろうか？だが〈境界スキマ収納〉でコッソリ回収する。これは危険な人とかには渡してはならない…………

そしてまた、危ない本を見つけた。

【猛毒の作り方　I〜Ⅹ】

「………………」

これも正直に言おう。とてもしい。さて、危険な人とかに取られる前に収納収納……え？俺自が危険人？アハハハッまさかそんな訳ない。俺は生前、極普通の高校生だったし…………ね？

「面白そうな本はない……ですね…………」

キリカが隣でそう呟いた。やはり彼は読書好きなのだろう。寢室が書庫なくらいだし。

「そうだね…………てか眠い……………俺はちょっと寢るから本を預かってくれるかな？」

「え？え、ええ構いませんよ」

キリカから了承を得て俺は本を渡す。そして〈実化〉の使用を中斷する。剣の狀態でいると疲れが取れて楽だ……そのまま覚にを委ねれば直ぐに意識が遠のいて行く………暫くして俺は意識が消えた。