《召喚チート付きで異世界に飛ばされたので、とりあえず俺を転移させた神さまを召喚することにしました》第11話 プロメリウスへ……その前に
「……朝か」
異世界での二度目の目覚めだが、なんとも言えない気分だ。
だが、の奧に何か熱いものがこみ上げてくるのをじる。
これはきっと、いい変化なのだろう。
「やるしかない、よな」
最後に見た、ルナの寂しそうな表が頭から離れない。
あんなの見せられたら、何が何でもどうにかしてやりたいと思うに決まってるだろう。
當面の目標は決まった。
ルナの召喚だ。
だが、今は今すべきことをしなければならない。
的な方法も何もわからないしな。
部屋の窓から辺りを見回すが、まだ薄暗い。
朝日が昇り始めて間もない時間のようだ。
リビングに行くと、フィンがすでに朝食の準備に取り掛かっていた。
「あ、ソーマさん。おはようございます」
「おはよう。フィンは早いんだな」
「そうですか? これくらいがちょうどいいと思いますけど」
フィンはそう言うが、引きこもりで生活習慣が大変なことになっていた俺にとってはすごいのである。
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いや、俺がダメすぎるのか……。
幸いなことに、この世界は割と夜には活しないようだ。
それは農村部だけの話で、都市に行けば夜も明かりがついていたりするのかもしれないが。
なくとも晝夜逆転の生活を送れるほどには娯楽も発達していないだろう。
していたとしてもそんな不健康な生活はしない。
俺は生活習慣を見直すのだ。
早寢早起きを心がけるのだ。
そんなことを考えながら、フィンの朝食作りを手伝う。
今朝のメニューも、昨晩のそれと大差ない。
パンと野菜のスープだ。
「おはよう、フィン。ソーマさんもおはようございます」
「おはよう、パパ!」
「ああ。おはよう」
パパさんも起きてきたので、三人で朝食を食べることにする。
もうししたら、プロメリウスに向かうことになる。
これがこの家での最後の食事になるだろう。
フィンとパパさんへの謝の気持ちを抱きながら、味わって食べる。
昨日は気にしていなかったが、この野菜も異世界特有のものなのだろうか。
料理はほとんどしていなかったから、近くで見ても野菜の違いがよくわからない。
見た目は白菜っぽいし、味や食も白菜のそれに近い。
「うん。うまい」
「ありがとうございます! えへへ……」
俺がつぶやくと、フィンが照れくさそうに笑った。
プロメリウスに行けば、フィンとも今日でお別れということになる。
名殘惜しいが仕方ない。
食を片付け、支度を整える。
フィンの支度の様子を見ていて初めて知ったのだが、こちらの世界にもヘアブラシや歯ブラシらしきものがあるようだ。
プロメリウスにも売っているそうなので、できるだけ早く手にれたいところである。
最後に、パパさんの馬車に武類を積み込んでいく。
俺も手伝わせてもらったが、改めて見るとなかなかの量だ。
これを引っ張る馬たちも大変だな。
「重いな……」
「大丈夫ですか、ソーマさん?」
「大丈夫だ、問題ない」
あまり大丈夫ではなかったが、虛勢を張ってそう答える。
多無理をしてでも、力をつけた方がいいと思ったからだ。
昨日のテンタクルフラワーのように、この世界には危険が溢れているのは間違いない。
そういうときに一番信頼できるのは、自分のだけだ。
……召喚? ああ、そんなものもありましたね……。
「フィンは平気なのか?」
「これくらいなら全然平気ですよー」
「……そ、そうか」
フィンも俺と同じくらいの重さの剣や斧を積みれているはずなのに、汗一つかいていない。
そういえば、ドワーフは人間よりも力が強いという話を聞いたことがあるような気がする。
彼もそうなのだろうか。
そんな益もないことを考えていると、ようやく積みれが終わった。
「終わりましたね。お疲れさまでした」
「ああ、おつかれ……」
最後まで頑張って運び込んだが、思い切りバテてしまった。
そんな俺の様子を見て、フィンが冷たい水を持ってきてくれた。
かたじけない……。
最後に、忘れがないか部屋を確認することにした。
とはいえ、大したものを持っているわけでもない。
簡単に確認して、すぐにでも出発しようと思っていたのだが。
「ソ、ソーマさん」
「ん? どうしたフィン」
そんな俺に、おずおずとフィンが聲をかけてきた。
心なしかし顔が赤いような気がする。
何かあったのだろうか。
「ソーマさんは、プロメリウスへ行かれるんですよね……?」
「ああ。そのつもりだ」
「プロメリウスに行かれたあとは、どうするんですか?」
「そうだな。しばらくはプロメリウスで日銭を稼ぎながら、とにかく召喚士としてのレベルを上げることになるだろう。その後どうするかは……まだ考えがまとまっていない」
ルナは、俺が木の棒ばかり召喚してしまうのはレベルが低いからだと言っていた。
彼を召喚するためにも、まずはレベルを上げるのがいいだろう。
魔王やこの世界の勢のことも気になる。
今は絶対に無理だろうが、いつの日か俺が魔王を倒す羽目になるかもしれない。
プロメリウスに行くのは本當にとりあえずというじだ。
「それじゃあ、プロメリウスにずっと住み続けるとか、そういうわけではないということですよね?」
「……? まあ、そうなるな」
俺の返事を聞いたフィンは、張した面持ちで俺を見上げる。
一どうしたというのだ。
だが、フィンの次の一言は、俺の予想だにしていないものだった。
「ソーマさん。私も、一緒に連れて行ってはもらえませんか……?」
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