《異世界不適合者の愚かな選択》無意識な再會
姫様の寢室につれてこられた
というより、どうやらこの王宮の庭の所に
姫様の屋敷があるらしい
王宮に負けず劣らずの立派な建だ!
「どうぞ、おりください。」
「は、はい」
はじめてるの子の部屋
しかも、お姫様と來た、
これは興せざるをえない。
俺は湧き上がってくる興を何とか抑え
部屋の中へる。
「お~~!」
中にって見ると思わず聲が出てしまった。
まずお姫様の屋敷だから、使用人がいっぱいるのかと思ったがそうでもなかった。
2、3人いる程度だった。
肝心な姫様のへやは、一番奧の扉の向こうにあるらしい。
長い廊下を歩いて進む。
もちろん無言である。
何かを話そうとするが思うように聲が出ず、
そのまま部屋の方に著いてしまう。
(何やってんだよ~俺は~……)
「ここが私の部屋です。
どうぞおりください」
と、後ろにいる俺に振り返って
笑顔で言ってくれた。
うん、可い。
さて、おんにゃのこの部屋を拝みに行きますか!
中へる。
部屋の中は意外と明るく、
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ガラス窓の向こうには、花畑があり
そこには花が
さんさんと生い茂っていた。
部屋の中には微かに漂う花の匂い。
花には全く詳しくないから、なんの花なのか全くわからないが、いい匂いだ。
「あのぅ~
どうかなさいました?」
澄んだ聲が耳元で響いて、我に返る。
「あぁ、いや、いい部屋だなぁ~って思ってな」
「あら、敬語はやめたのですか?」
姫様が、隣でスクスクと笑う、
楽しそうだ。
「あ、いえ、すみません」
つい、うっかりしてしまった。
元々敬語には慣れていないから、ボロが出てしまった。
「いえ、構いませんよ
お好きのようになさって結構です。」
優しいな。
「そう…か、分かった。」
まあ、向こうもいいって言ってるし、無理をする必要は無いな。
「そう言えばカナタ様
このあと、暇ですか?」
「ん?
あぁ、まぁ、やることないし暇だな
どうした?」
おいおい、俺、馴れ馴れしくしすぎじゃないのか?
「そうですか、
では、このあと、異國から召喚した勇者が
ダンジョンから帰ってきますので
これから、お迎えをしに行きます。
できれば、ご一緒しませんか?」
「あぁ、いいよ!」
あぁ、可いなぁ~
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺と姫様は、街中へ出て、勇者を歓迎する準備をしていた。
その最中に俺は気になることがあって
姫様に話をかけた。
「姫様」
「グリナで構いませんわ」
呼び捨て?!いいのかよ!
まあ、いいや、向こうはいいって言ってるし。
「じゃあ、グリナ
異國の勇者ってどんな奴らなんだ?」
「はい、34人の団で、とても若くて強いお方です。」
「へぇ~34人の団でとても強いのか」
なるほどねぇ~
34人…………
あれ?なんか見覚えがある數字だな?
何だったろう…………
まあいいや、覚えてないっぽいし大事な事じゃなさそうだしな!
そうこうしているうちに、団らしきものの影が大きな馬車に乗ってこっちに向かってきているのが見えてきた。
國民たちが大きな歓聲を上げる。
どうやらあいつらがその勇者らしい。
大きな馬車は、ゆっくりと王宮の方に近づいていく。
上にいた勇者らしき人は、手を振って、いた。
馬車は王宮のすぐ前で止まり
勇者達は馬車から飛び降りた。
國王が、到來した。
ここにいる人は皆ひれ伏した。
「勇者諸君、此度の到來、ご苦労であった。」
國王は相変わらずの冷たい聲で言った。
すると、勇者の集団の一番前の人が
口を開く。
「我ら、勇者34名、フィアイン王國より
國書を頂き、參上致しました。
國王陛下。」
どうやらアイツが勇者集団のリーダーらしいな
「うむ、長旅で疲れだだろう、
王宮に、豪華な晝食を用意した
取るがよい。」
「はい!」
ふうん~、勇者ねぇ~
くだらねぇ~
にしても引っかかるな
聞いたことのある響きだが
ん~
「どうかなさいました?
カナタ様?」
「あぁ、いや、何でもない。
それより、勇者も歓迎したし
どこかに行かない?」
この街についても々知りたいしな。
俺がそう聞くと、
姫様は悲しそうな顔で、下を向いて答えた。
「行きたいのは山々なのですが
私には、外出止令が出てしまいました。」
「え?」
外出止令?
小學生か!
なんだよそれ?國王様、過保護すぎだろ
俺を護衛に付けたってのに、まだ心配なのか?
「多分、原因は最近のあの事件だと思います。」
あの事件?
あぁ、あれか、盜賊に襲われたやつな。
にしてもなぁ~
……………
「ん~~~」
「なぁ、グリナって、姫っていう分
好きなの?」
急に聞いてみたくなった。
テンプレなら、多分答えは……
俺がそう聞くと、姫様は
靜かに首を橫に振った。
「いえ、もちろん好きではありません。
やりたいことも全部縛られて
やりたくないことをやらされる…
こんなの地獄です…」
まあ、そうなるか
「んじゃあ、俺がお前を攫ってやるよ!
今から!」
「え?!」
俺の言葉に反応できず、目を大きく見開く。
俺はもちろんその隙を見逃さない。
グリナをお姫様抱っこで、抱え
そのまま、空行を使う。
「え?
空を……飛んでる?」
グリナは驚く
まあ、無理もないか。
突然の狀況を飲み込めない、
しょうがないよな
「凄い~
すごい気持ちいい~~~~
これが空を飛ぶじ~~」
それでも喜んでくれるのか
何だかこっちまでが嬉しくなるな。
「なぁ、グリナ!」
俺は抱っこしているグリナに話しかけてみた。
「はい!なんでしょうか
カナタ様!」
グリナは楽しげな聲で答えてくれた。
「どこか行きたい場所はあるか?」
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